このプロジェクトにおいて、Tポイント・ジャパンは、ビッグデータからテーマ決めや商品開発のアイデア出しに活用できるデータの提供を行っている。具体的には、市場規模や年代別の売上金額、ターゲット顧客の志向性情報などだ。
これらのデータが随時プロジェクトに提供され、それを基に商品開発などに活用。プロジェクト内だけでは捕捉できないような詳細なデータがあることで、より具体的な方向性決定に役立つ。
また、商品発売後にもTポイント・ジャパンの活躍が期待できる。T会員の中から顧客となり得る会員を導きだし、メールやDM、Webなどからアプローチすることはもちろん、T-SITEなどを使ったイベントなどの実施、そして出版社とのタイアップなども行える。
10月に発売されたこの新商品に関するデータが十分に集まった時点で、分析を開始。そして、商品のマーケティングはもちろん、次期プロジェクトにも活用される。
「商品のコンセプトやターゲットを決めるだけでなく、発売された商品のPRをするというフェイズになっても、我々はお手伝いをすることが可能です」(川野さん)
今回のセミナーの最後は、会場の参加者で体験セッションを行った。3人1組でチームを作り、テーマ作りからサービス提案、そしてどんな人たちを招き入れるのか。それらを話し合い、付箋に書いてそれぞれ発表した。
およそ15分ほどの話し合いだったが、年代、職業、性別が違うメンバーがそれぞれの意見を出し合い、地域の過疎化や、健常者と障がい者がともに楽しく暮らす方法、渋谷の活性化などのテーマが挙げられた。
こうして、約2時間のセッションは幕を閉じた。ビデオ会議など、インターネットを使ったコミュニケーションは簡単だが、やはり人と人が実際に対峙して会話をするというのは、お互いに刺激になる部分が多い。
多様性、社会貢献、未来。この3つのキーワードが、これからの商品やサービス開発では重要になってくるだろう。
そこに、ビッグデータによる分析を加えることにより、より具体的にコンセプトを固め、プロジェクトを進めていくことができる。その可能性を感じられるセッションだった。
メルマガ登録をしていただくと、記事やイベントなどの最新情報をお届けいたします。
30秒で理解!インフォグラフィックや動画で解説!フォローして『1日1記事』インプットしよう!