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若手が活躍人材に育つ場「infothon U34」

人手不足の今、社内の若手にグングン成長して活躍してほしい――、そう考える経営者や管理職の方は多いはずです。では、何が若手を伸ばすのか? 研修、OJT、資格取得のための勉強……、色々ありますが、ひとつは、小さなプロジェクトでも構わないので、全体に関わる立場で、自分で考え、周囲を巻き込んで何かを成し遂げる経験ではないでしょうか?
ところが、特に若手の内は、縁の下の力持ちとして受け身の態勢になりやすく、自らの提案を実現するという機会が多くありません。

機会がなければ作ろうと、ウイングアーク1stが取り組むのが「infothon U34」です。

infothonは「インフォメーション」と「マラソン」をかけ合わせた造語。運営事務局の平田さんは、「情報活用による『企業の課題解決』の実践を行うことで、若手人材が『育つ』場」と説明します。「U34」とあることから分かるように、様々な業種の複数の企業から34歳以下の若手が集まり、約1年かけて様々なことを学びながら、チームを組んで情報活用ツールの企画、開発、クライアントへの提案を実践します。

熱意や勘だけに頼らず、客観的な情報やデータに基づいて提案、議論することは、相手の納得や共感を得やすいものです。この活動を通じて情報、データの活用スキルを身につけることは、活躍する若手にとって大きな助けになるでしょう。

同社ではこの取り組みを毎年続けており、この5月に第4期の活動がスタートしました。初日のプログラムに、オーバー34の私も特別に参加させていただきました。その様子をレポートします。

次世代リーダーに必要なファシリテーション力とは?

infothonの初日は、株式会社フューチャーセッションズの上井雄太さんと有福英幸さんを講師に、「ファシリテーション」についてみっちり学びました。これは、4期目にして初の試みだそうです。

「ファシリテーションを、知ってますか?」という上井さんの問いかけに、手を挙げたのは、15人中2割くらい。不安げな参加者もいましたが、分かりやすく楽しい進行のおかげで、会場はすぐに和やかな雰囲気に変わっていきました。

 

ファシリテーションという言葉には「促進する」、「容易にする」、「円滑にする」といった意味があり、今回私たちが学ぶのは、会議やプロジェクトを円滑に進め、良い結果を生み出すための「ファシリテーター」としてのスキルです。

上井さんは、リーダーシップのタイプとして、次のふたつを挙げました。


1.先導型のリーダーシップ

先頭に立って旗を振る、その問題(コンテンツ)に詳しいリーダー。
「私が正解を知っているから、みんな信じてついてこい」というタイプ

2.支援型リーダーシップ
みんなで考えるための道筋(プロセス)をファシリテートするリーダー。
「みんなで正解と思えるものを考えよう」というタイプ

「リーダーシップのある人」というと、「先導型」のイメージが強いかもしれません。しかし、変化に富み、正解がひとつではないこれからの時代には、個人の知識に頼るよりも、集団でより良い答えを導き出す支援型リーダーシップが必要とされます。infothonの参加者たちがチームで課題に取り組む上でも、ファシリテーション力が大きな武器になるというわけです。

ワークショップの実践を通じて見えたinfothonへの期待

「2.本音で対話できる関係性をつくる」方法を知るために、相手の話の聞き方を学ぶミニワークも行われました。

自ら答えを提示するのではなく、みんなの考えを上手く引き出し、混ぜ合わせ、集合知としてまとめる――、そんなファシリテーターは「コンテンツではなく、プロセスに責任を持つ人」です。そのために必要な基本動作が、以下の4つ。

  1. 問いを設定する
  2. 本音で対話できる関係性をつくる
  3. 考えを広げる
  4. 集合知を可視化する

infothon初日の午後は、この基本動作をワークショップを通して体験しました。
まず、講師のおふたりと平田さんらによるファシリテーションのもと、「このInfothonで、どんな能力を身につけたいか?」というテーマで、4〜5人ずつのグループで話し合いました。そこで出てきたのが以下の5つ。

・ヒアリング力
・ヒアリング力

・視野を広げる力
・企画力
・関係構築力(社交性)
・提案力

 

この中からひとつ関心のあるテーマを選び、今度は参加者自身がファシリテーターとなって、「◯◯な能力を身につけた先の、望ましい状態は?」というテーマで、4〜5人ずつに分かれて議論をし、グループとしての答えを導き出します。

テーマごとにグループを変え、参加者全員がファシリテーター役を体験しました。初めての役割に四苦八苦しつつ、各自がファシリテーションの大切さや可能性について実感できたでしょう。と同時に、これから約1年続くinfothonへの期待も高まったのではないかと思います。

各グループの発表内容は、どれも非常にポジティブ。社内に閉じない経験が自分の実力を引き上げ、それが会社の経営にも良い影響をもたらし、個人のワークライフバランスの改善や、プライベートの充実にもつながる、という未来像がいくつものグループから出てきたのが印象的でした。1年後、成長した皆さんの姿を見るのが楽しみです。

infothon U34を運営するウイングアークユーザーコミュニティの詳細はこちら

取材・TEXT:やつづかえり