広義の軍事費は軍事上の目的で費やされる経費すべてを指し、国防費・防衛関係費などとも呼ばれます。軍事費と聞いてイメージしやすいのは戦争中の武器や戦闘員にかかる費用ですが、平時の軍事費は軍の維持費が主で他国への軍事援助や軍事的に役立つ道路・鉄道・港湾の建設、科学的な研究開発なども指します。
軍事費は軍事力をそのまま表すものではありません。実際の軍事力は各国の持つ武器の種類や人口、地理的な有利不利などさまざまな要素を加味して産出されます。Global Firepowerが55以上の要素を加味して算出した「2019年軍事力ランキング」のトップ10以下の通りです。
【2019年軍事力ランキングトップ10】
順位 | 国名 | 軍事力指数 |
---|---|---|
1 | アメリカ | 0.0615 |
2 | ロシア | 0.0639 |
3 | 中国 | 0.0673 |
4 | インド | 0.1065 |
5 | フランス | 0.1584 |
6 | 日本 | 0.1707 |
7 | 韓国 | 0.1761 |
8 | イギリス | 0.1797 |
9 | トルコ | 0.2089 |
10 | ドイツ | 0.2097 |
出典:2019 Military Strength Ranking┃Global Firepower
話題を呼んだアニメーションを紹介したうえで、軍事費から読み取れる世界情勢について俯瞰してきました。軍事費について普段からチェックしているという方は少ないかもしれません。しかし、記事中で紹介したように国同士の関係や経済状況を知るヒントとなります。
最も信頼度が高いといわれているのはRankingTheWorldもデータソースとしているストックホルム国際平和研究所の報告書です。より深く軍事情報を知りたい方はそちらもチェックしてみてください。
(宮田文机)
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