About us データのじかんとは?
まいどどうも、みなさん、こんにちは。
わたくし世界が誇るハイスペックウサギであり、かのメソポ田宮商事の日本支社長、ウサギ社長であります。今週はなんと言っても第50回衆議院選挙が大きなニュースでしたが、自民党と公明党の連立与党は合計215議席、と過半数を割り込む結果となりました。投票率は53.85%と戦後3番目に低い数字だったそうです。また選挙という意味では、アメリカ合衆国の大統領選がいよいよ佳境を迎えようとしており、カマラさんが女性初の大統領となるのか、はたまた先日某マクドナルドでバイト経験を積み、次のステージに向けてさらなるキャリアアップを図ることに成功したドナルドさんが再選されるのか、注目が集まるところであります。
そんなわけで、秋も深まり、秋といえば収穫の秋でありまして、野菜にちょっとばかりうるさいわたくしとしましても、にんじんやさつまいもはもちろんのこと、夏のナスとは異なる食感を楽しめる秋ナスの時期は心ウキウキ踊り出す季節であります。がしかし、やはり秋の主役と言うとこれはもうカボチャであり、英語で言うところのパンプキンなわけでありますが、野菜としてのパンプキンというよりも、ハロウィンの象徴としての「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれるオレンジ色のパンプキンの印象がもしかしたら最近は強いのではないでしょうか?わたくしが生まれ育ちましたニューヨーク州、つまりアメリカ東海岸では、ハロウィンのパンプキンは紅葉や落ち葉などと共に厳しい冬を迎える前の短すぎる秋を象徴する存在でもあり、仮装して参加するハロウィンイベントは子供も大人も楽しみにしている年に一度のアメリカの伝統行事と言っても過言ではないかと思います。というわけで、今週のちょびっとラビットではハロウィンについて、そして日本におけるハロウィンの経済効果についてちょっとばかり取り上げてみたいと思っておりますので、最後までぜひお付き合いくださいませ。
えー、それではおっほん。そもそも、ハロウィンというのは、もともと古代ケルト民族の祭りに由来するそうで、サウィン祭と呼ばれる秋の収穫を祝う祭りがベースになっております。で、この祭りでは、10月31日に死者の霊が戻ってくると信じられていたということで、まぁ、つまり日本で言うところのお盆のようなイメージですね。そのケルト民族がキリスト教化される時に11月1日が「諸聖人の日」(All Hallows Day)として定められたのですが、その前夜が「All Hallows Eve」と呼ばれるようになり、ミスターチルドレンのことをミスチルと呼ぶように、オールハローズイブというのが長いので、何がどうなったのかは良くわかりませんが、ウィリアムのニックネームがビル、であるように「ハロウィン」と短縮されるようになった、というのが定説となっています。なぜ仮装をするか、というと、これは悪霊から身を守るためであり、悪霊たちを驚かせたり、仲間だと思わせたりすることが目的であったそうですが、今となっては「仮装すると楽しいから」という理由に他ならない感じではあります。
ハロウィンのイベントにはコスチュームやお菓子などが必須となりますので、これによる経済効果というものもなかなかの規模になっておりまして、わたくしのような経営者からしてみると、これの規模感に非常に驚かされるわけですが、全米小売業協会(National Retail Federation)の2024年の調査によると、本国アメリカでは今年のハロウィンの経済規模は90億ドル(約1兆112億4000万円相当)、一人当たりの平均金額は86.79ドル(約9,750円相当)、参加人数は推定約1億6000万人と、なんと日本国民の数を上回る人数がハロウィンに参加する見込みとなっているそうです。いやはや、さすがアメリカはケタ違いであります。
そして、日本でも今となってはすっかり定着した感がありますが、ハロウィンイベントが催されるようになったのは割と近年のことであり、2000年頃はまだそれほど知られていなかった感じでしたが、以後急激に浸透した、という印象があります。調べてみると、ハロウィンの経済規模は2011年には約560億円でしたが、2016年には約1345億円と2倍以上に急激に拡大されました。なんと2014年にはバレンタインデーの経済規模(約1080億円)を上回る成長を遂げ、2016年以降は若干市場が縮小しているものの、日本記念日協会の推計調査によると、バレンタインデー、母の日に次ぐ3番目の経済規模を誇るイベントとなっています。
では、なぜハロウィンがこんなにバズったのか?というところですが、やはりそれにはそれなりの理由がありまして、大きく分けて下記の5つくらいの理由がある、のではないかと言われています。
1. ターゲット層が幅広い:子供から大人まで幅広い年齢層が参加できるイベントであり、国際色豊かなイベントとしてあらゆる場所で取り込みやすかった、という点が最も大きかったと言われています。
2. 多種多様な消費を伴う:コスチューム、お菓子、デコレーション、各種イベントへの参加などハロウィンのための消費が活発化するため経済効果が大きく、商業イベントとして取り上げられる場面がある時期を堺に急激に増えたことも浸透を加速させた要因となったと考えられます。
3. InstagramやFacebookなどのSNS効果:コスチュームを着るイベントやパーティーの写真は一時期流行語的に使われていた「インスタ映え」とも相性が良く、写真を投稿したい人たちにとっても楽しく、それを見て参加したくなった人たちも急増したと思われます。
4. 商業イベントとの相性の良さ:バレンタインデーの場合はお菓子メーカーが中心になりますが、ハロウィンの場合はとにかく多くの業種がハロウィンに便乗できる、かつ盛り上がれるコンテンツである、ということが大きく、コスチュームなどを売る小売店からイベントを企画する飲食店やテーマパークなどがこぞって参加したというのも大きな理由だったかと。
5. クリスマス前というタイミング:従来であれば、イベント的にぽっかり空いていた時期を絶妙なタイミングで埋めてくれるので特に商業施設にとってはありがたい、かつ仮装をするにもまだ寒すぎない季節、というタイミングの良さもこの経済規模の拡大を助長したものと考えられます。
今年は、渋谷、新宿でハロウィンイベントの規制が行われる、など、最近ではハロウィンの全ての側面が歓迎されているわけではない、というところもありますが、わたくしのようなウサギにしてみると、人間世界で暮らしていると年がら年中仮装しているようなものなので、仮装パーティーなどに参加するというのは逆に目立たなくなるので落ち着いてパーティーを楽しめる、という利点もあったりするわけなので、ハロウィンイベントが続くのは結構歓迎モードだったりするのですが、ウサギが仮装だと思われるのもちょっと心外だったりしますし、かと言って人間の仮装をして参加するっていうのもわかりづらいので、まぁ、ちょっとどうしたものか、というのは毎年どちらかというと楽しい悩みごとではありますが、読者のみなさんは今年のハロウィンは仮装されてたりするのでしょうか?
さて、そんなわけで、今回のちょびっとラビットはハロウィンの経済規模と、なぜハロウィンがここまでバズったのかについて取り上げてみました。それでは、また来週お会いしましょう。ハッピーハロウィン!ちなみに、ちょびっとラビットのまとめ読みはこちらからどうぞ!アデュー、エブリワン。
(ウサギ社長)
・ハロウィンの起源や由来、仮装の意味は?120%楽しむための豆知識 | Let’s Enjoy Tokyo ・ハロウィンってなに?いつするの?ハロウィンの過ごし方や疑問についてご紹介! | 南部せんべい巖手屋 ・アメリカのホリデー商戦マーケティング。今年のアメリカ人はハロウィーングッズにさらにお金を使う? | Ys and Partners ・Trick or Treat: How Much Does the Average American Spend on Halloween? | LendEDU ・Americans will spend a record $10 billion on Halloween candy, decorations and pet costumes | USA Today ・2016年の「ハロウィン」の推計市場規模は前年比約10%増の約1345億円。| 一般社団法人 日本記念日協会記念日文化研究所 ・2019年の「ハロウィン」の推計市場規模は前年比約7%減の約1155億円。| 一般社団法人 日本記念日協会記念日文化研究所 ・2024最新|ハロウィン商戦の市場規模は約1200億円!売上アップ法やおすすめECモールも解説 | Minato・ハロウィーンにどれくらいお金をかけている?市場規模はクリスマスに次ぐ約1,345億円 | BO STUDIO
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