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まずはピーター・ティールの略歴からわかること

1967年にドイツのフランクフルトで生まれたピーター・ティール(Peter Thiel)は、両親と共にアメリカのカリフォルニア州に移り住み、幼少期を過ごしています。青年となりスタンフォード大学に進学すると哲学の学士号を取得しました。さらに、同大学のロースクールで法務博士号を取得しています。

その後、裁判所の書記官として働き始めたのですが、1993年に金融会社へと転職します。そこでデリバティブ取引に出会いました。

それから約3年後の1996年には、Fieldlink社を設立します。その後、社名をConfinity社に変更し、彼を一躍有名にした「PayPal」のサービス提供を始めています。また、合併に伴い社名をPayPal社に変更しました。

PayPal社の株式を所有していたピーター・ティールは、3.7%分の株式を売却することで得た莫大資金を元手にして、ヘッジファンドを扱うClarium Capital社を設立しました。その時、2004年のFacebookへの投資でさらに大きな成功を収めます。それ以降も、ピーター・ティールは延命技術の研究や宇宙開発など壮大な事業に投資を行っています。

彼を理解する上での重要なキーワードはリバタリアン

ピーター・ティールを理解する上でも、リバタリアンを知る必要があります。

リバタリアンとは、個人的な自由や経済的な自由など、完全自由主義を尊重する考え方を持つ人々のことで、彼の投資手法にもそんな一面を感じさせるところがあります。

例えば、それまで困難だと思われていたインターネット上の電子決済をPayPalでサービス化し、距離や時間といったかつてのビジネスの壁を乗り越えて見せました。また、天才的な投資家としての地位を盤石なものとしたFacebookでは、それまでインターネットは匿名であることが利点とされていた発想を逆転し、実名登録を行うことで世界的に話題となりました。実名を価値のあるものとし、それを前面に出すことで他との差別化を図ろうとするFacebookの斬新さに対し、ピーター・ティールは迷うことなく莫大な資金を提供したのです。

ある意味で、ピーター・ティールの投資スタイルは、時代の流れを変えるような原石を探し出すことから始まります。そのスタイルに彼はリバタリアンとしての流儀を貫き、巨大な資金を迷わず投入することで市場価値を変化させ、ハイリターンをつかみとりました。ビジネススタイルが大きく様変わりしようとしていた時流もあり、時代の波に乗ったピーター・ティールは天才的な投資家といわれるようになったのです。

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