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「IoT/M2M展」は、近年特に注目されている「IoT(Internet of Things)」および「M2M(Machine-to-Machine)」システムの構築に必要な、無線通信技術やセンサー、各種アプリケーションなどが一堂に会する専門展です。
実用段階のソリューションも増えており、いま一番ホットな分野といえるでしょう。
「アイオーティービッグデータはゴミ屋敷」という大胆なキャッチコピーが目を惹いたのはソルティスターのブースです。同社では高速データベースを軸とする独自のエッジコンピューティング・ミドルウェアにより、IoTにおけるセンサーデータの一次分析を高速に実施。クレンジングした有効なデータのみをクラウドへ送信できるほか、処理プロコトル/データ圧縮を最適化して送信する機能により低ランニングコストも実現しています。ビジュアライズの面では、ウイングアーク1stの「MotionBoard」と連携したデモンストレーションも好評でした。
セラクのブースでは、温室内環境遠隔モニタリングシステム「みどりクラウド」を中心としたソリューションが展示されていました。このみどりクラウドは、センサーボックス「みどりボックス」に温度/湿度・飽差/日射量/土壌水分/CO2濃度/土壌ECなどの各種センサーやカメラを接続し、2分間隔で圃場の環境データをクラウド上へ自動記録するというものです。クラウド上のデータは「みどりモニタ」で可視化され、PC/スマートデバイス/フィーチャーフォンから閲覧することが可能。また、環境データの活用に有効なグラフ表示/警報機能/データ共有/作業記録といった機能も備えています。さらに、みどりクラウドの技術を応用した「IoTマルチセンサーゲートウェイ」は、農業だけでなく製造業/小売・流通/介護・福祉/建築・土木など幅広い領域で活躍してくれます。
IoTデータ収集プラットフォーム「FASTIO」を軸としたさまざまなソリューションが展示されていたのは、「あなたの『見える』をみんなの安心に。」をコーポレートスローガンに掲げるエコモットです。在庫・残量管理の自動化/空気の見える化・在室確認/運送業務の効率化/どこでもクラウド録画/AI気象予測で防災対策など、より具体的かつ実用性が高い展示内容に多くの参加者が足を止めていました。
ここでも“分かりやすいビジュアライズ”が大きなポイントになっていたようです。
4月27日にIoTトータルソリューションの提供で協業推進を発表したユビキタスとソーバルは、共同でブース展示を行っていました。展示内容は、ユビキタスのエッジデバイス向け組込みネットワーク・セキュリティ技術と、ソーバルのIoTクラウドソリューションの連携、そしてパートナー企業の製品・サービスを組み合わせたIoTソリューションにフォーカス。
IoTデータハブ「dalchymia」を用いたIoTトータルソリューションでは、JBアドバンスト・テクノロジーのデータ活用基盤「Qanat Universe」や、リアルタイム可視化ができるウイングアークの「MotionBoard」との連携も見受けられました。
株式会社日立ソリューションズのブースでは、生産システムに関する運用・制御の最適化が図れるIoT対応PACシステム「HXシリーズ/インバータ SJシリーズP1」を軸とした製造現場向けIoT基盤提供サービス、そして新製品の製造業向けOEE(Overall Equipment Effectiveness:総合設備効率)分析・改善サービスを展示していました。製造業向けOEE分析・改善サービスは、OEEおよびその構成要素の推移を分かりやすく可視化し、現状把握に加えてロス要因の追求やボトルネックの特定が行えるものです。こうした改善活動のPDCAサイクルを回すことで、継続的な改善および生産活動の最適化が図れるようになります。
IoTで生産設備の寿命・故障を予測するプロダクトIoTモニター「遠隔監視モニタリングシステム」をはじめ、「視線・瞼開度検知技術」や「単眼カメラによる障害物検知アルゴリズム」、参考出展の「産業車両向け画像処理システム」や「電子ミラー応用技術」など、数多くの展示が行われていた萩原電気のブース。
その中でも一際目立っていたのが、センサーネットワーク/エッジコンピューティング/クラウドプラットフォーム/アプリケーション開発など各種技術で製造現場のスマート化や可視化を行い、生産性の向上を実現する「Hagiwara IoT One Solution」です。このHagiwara IoT One Solutionには、各工場からのデータを収集・可視化する稼働モニターシステム「Industry IoT Monitor」、センシングデータから製品寿命を予測する「Product IoT Monitor」、SCADAにより生産現場監視に必要なリアルタイム情報を可視化する「In-Line IoT Monitor」など、情報を分かりやすく伝えるソリューションが含まれています。
「クラウド コンピューティング EXPO」の南国風イメージとは一転、黒を基調としたシックなブースに仕上げたのはウイングアーク1st。
同社のブースでは、デモンストレーションとして工場設備やドローンの飛行状況など多彩なシチュエーションのデータを情報活用ダッシュボード「MotionBoard」で可視化しており、その分かりやすさから参加者たちの注目を集めていました。また、IoTデータの可視化に関するさまざまなブース内セミナーも盛況でした。
IoTデバイス向けに最適化されたIoT通信プラットフォーム「SORACOM」により、低イニシャルコストでIoT/M2Mの“つながる”を実現するソラコム。同社ではブース内に設けたステージで有識者によるセミナーを開催するとともに、パートナー各社の製品・サービスと連携した幅広いソリューションが展示されていました。IoTデータの可視化という観点においては、ウイングアーク1stの「MotionBoard」を活用してデバイスから収集した情報をビジュアライズ。理想的かつ効率的なIoT環境を実現することができます。
アフターメンテナンス業務向け基幹システム「GrowOneメンテナンス」を提供するニッセイコムのブースでは、保守対象現場における作業実績などアフターメンテナンスの関連情報をすべて一元化するトータルソリューションを展示していました。これはIoT/AIソリューションとの連携により、故障対策の予測や事前の異常検知までを可能にするものです。
タブレット端末やウェアラブル端末からGrowOneメンテナンスへ集められた点検・修理結果の情報、そして監視カメラの映像などは、ウイングアーク1stの「MotionBoard」でリアルタイムにモニタリングすることができます。
「人のために人が創る」を経営理念に掲げるジャコムは、40年以上もの歴史を持つ老舗の独立系ソフトウェアメーカーです。同社では、ウイングアーク1stの「MotionBoard」を活用したIoTソリューションのコンサルティングからシステム構築までを幅広くサポートするほか、Empressが提供する堅牢かつ高機能な組込みデータベース「Empress」も含めたトータルソリューションを提供。ブース内においては、生産ラインをイメージした稼働状況監視ポータルのデモンストレーションを実施していました。
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