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カントリーマアムが小さくなったって本当?データが示す40年間の変動を解説

カントリーマアムが年々小さくなっているという噂は本当なのか?データを分析すると、驚くべき事実が明らかに。このままのペースで縮小が続けば、2040年には衝撃の事態が待っているという「カントリーマアム2040年問題」について解説。世界で広がる「シュリンクフレーション」「スキンプフレーション」の実態にも迫ります。

         

知らない間に重大な“事件”が発生していた──。こんなシチュエーションってミステリードラマや小説でたまに見かけますよね。大人からこどもまで大好きなお菓子、「カントリーマアム」でもそんな事件が起こっていたことを、皆さんは知っていますか?

なんと、カントリーマアムのサイズが“だんだん小さくなっている”というのです!本記事では、カントリーマアム縮小事件を検証し、恐るべき「カントリーマアム2040年問題」についてもご紹介します!

カントリーマアムは小さくなったのか?「カントリーマアム縮小事件」の証拠データを公開

カントリーマアムは小さくなったのか?「カントリーマアム縮小事件」の証拠データを公開

1984年、アメリカのお母さんの手作りクッキーをイメージして生み出されたというカントリーマアム。外はサクサク、中はしっとりの二層構造で、クッキーの定番として愛されていますよね。

まさか、そんなお母さんの笑顔の裏にこんな“事件”が隠されていたとは──。
以下の画像をご覧ください!!!

出典:カントリーマアム┃内容量が減った商品wiki

出典:カントリーマアム┃内容量が減った商品wiki

ご覧の通り、2005年には一袋30個入りだったカントリーマアムが、2007年には28個、その翌年である2008年には24個、そして2014年以降は20個とどんどん少なくなっているのです! また、1枚当たりの重量も2005年には11gだったのが、2016年には10gへと目減りしています。

いつも優し気な笑顔を浮かべるお母さんですが、その裏には家計に向けるシビアな目線があったということでしょうか……。

懸念される「カントリーマアム2040年問題」とは

この状況を指して、ネット上でまことしやかにささやかれているのが「カントリーマアム2040年問題」です!

再び画像をご覧ください。

懸念される「カントリーマアム2040年問題」とは

上記の青色の部分が2016年までのカントリーマアムの袋入りの数量の実測値、オレンジ色の部分が予測値です。ご覧の通り、データに従えば、カントリーマアムの枚数は2025年に11.27756945枚、2030年には6.48983961枚とどんどん目減りしていき、2037年にはとうとうマイナスに!2040年には我々はカントリーマアムを購入するたび、一人当たりおよそ3枚のカントリーマアムを不二家の工場まで納品するという生活を強いられることになるのです!

IT化の遅れが最大で年間12兆円の損失を我が国にもたらす「2025年の壁」、AIが人間の能力を凌駕しシンギュラリティが訪れる「2045年問題」など、さまざまな未来について年代を指定する形式で警鐘が鳴らされてきましたが、2040年にこんな問題が起こるなんて……。

それでも、カントリーマアムの魅力には逃れられず、人々はコンビニや商店でカントリーマアムを見かけては手を伸ばし、“マイナスのカントリーマアム”を食べた後は、全国9都市に設置された不二家の工場あるいは東京都文京区の不二家本社にカントリーマアムを納品しに足を運ぶことになるのでしょう。

いやー、恐ろしい時代になりましたね。。

詐欺グラフです。そもそも、2022年現在まで枚数は20枚(バニラ10枚・ココア10枚)で維持されているので、データ自体が「嘘」です。詐欺グラフって何? と思った方はコチラの記事を…。

世界で起こる「シュリンクフレーション」「スキンプフレーション」とは

世界で起こる「シュリンクフレーション」「スキンプフレーション」とは

カントリーマアムと同様の現象は、ほかの食料品でも起こっているようです。

サイト『内容量が減った商品wiki』によると、ポテトチップスの定番と言えるカルビーのポテトチップスは1975年→2022年で90g→60gと2/3の容量に。2016年に60円→70円の値上げを謝罪するCMが大きな話題を読んだガリガリ君も、実は2014年ごろに113mlだった容量が2015年ごろに110mlとなり、2016年に値上げ。そこからさらに2020年には105mlに縮小されていたことがまとめられています。

ほかにも「この商品、こんなに小さかったっけ??」と驚かされることって良くありますよね。こういった現象には、「シュリンクフレーション(shrinkflation)」という専門用語が名づけられているそうです。2016年にアメリカの経済学者/起業家のピッパ・マルムグレンが考案したとのこと。ですが、「ステルス値上げ」という呼び方の方が身近に感じる人は多いかもしれません。

また、「スキンプフレーション(skimpflation)」という言葉も生まれているとのこと。skimpとは「倹約する」という意味の英単語で、倹約されるのは「もの」ではなく「サービス」。

ランチタイム、おなかを空かせて入ったけれど、なかなか注文を取りに来てくれない。店員さんはワンオペなのか忙しそうで、こちらから声もかけづらい……。

このように、我々に提供されているサービスの質がお値段据え置きで減らされることを、言い表した言葉です。コロナ禍を経て飲食店などがダメージを受けたことも関係しているそうで、特に「おもてなし」文化の日本では大きな影響が生まれることも懸念されるとのこと。

軽い気持ちで「事件」だなんて言いましたが、本当に真剣に考えなければならない事態が今、起こっているのかもしれません……。

終わりに

終わりに

詳しく掘ってみれば意外と(?)根が深い「カントリーマアム縮小事件(とカントリーマアム2040年問題)」について取り上げてまいりました。ほかにもカントリーマアムには「ご当地カントリーマアム都心でも食べたくなる問題」「ついつい『カントリーマウム』と書いてしまう問題」など複雑な問題が潜んでいます。

カントリーマアムで脳に栄養を補給しつつ、それらの問題から「シュリンクフレーション」「スキンプフレーション」をどう解決すべきかまで、考えていきたいところですね……!

【参考資料】
・カントリーマアムは小さくなってる?不二家に真相を聞いてみた┃LivedoorNEWS
・カントリーマアムの大きさが小さくなってる!?このままだとカントリーマアムが消滅する「2040年問題」が┃日本のお菓子大百科
・内容量が減った商品Wikiサービス削る「ケチフレ」が物価を惑わす┃日本経済新聞
・カントリーマアム公式

宮田文机

 
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