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「交通整理」という言葉からは、渋滞を解消する光景を思い浮かべます。
しかし阪井先生は、キャリアそのものをこの言葉で語ります。
大学16年、現場叩き上げ、極貧の交通整理、ライターを経て大学へ。そして情報化改革の旗振り役へ──。
そのすべてに共通する視点がありました。“場を整え、人や情報の流れをつくること”
越境の連続が、阪井先生を名誉教授へと導いたのです。

阪井先生は学部6年、修士、博士課程と進み、研究者を目指して16年間大学に通いました。
しかし博士号取得は叶わず、生活のため就職を選びます。同時に結婚、子育てと多くを背負うことになりました。
迷い、苦しみながらも、「学ぶことへの執念」は絶やしませんでした。

配属されたのはベンチャー企業。いきなり実務に放り込まれます。
成果は認められ昇進が続く一方で、ハードワークのため家庭生活は破綻。
意地とプライドで会社とぶつかり、退職を決断。
そこから極貧時代が始まります。
・家庭教師
・建築模型制作
・夜間の交通整理
必死に生活を支える中で出会ったのが「文章の仕事」。
その実績が、後に転機を呼び込みます。
サイエンスライターとしての才能が開花し、大学との縁をつくった。
1990年、明治大学専任講師としてアカデミアに復帰。
人生の流れが大きく変わる瞬間でした。

着任直後に告げられたのは、衝撃のひと言。
「お前は物理をやるな。情報をやれ」
そこから、「全学の情報化を推進する」役割を担うことに。
法学部所属でありながら、情報センター業務も兼ねた“二重国籍”状態。
学術、組織、文化 ──あらゆる越境の連続でした。
それでも、場を整え、流れをつくるという原点は変わりません。

代表的な成果が、明治大学「リバティタワー」の情報インフラ整備です。
商用インターネットが普及しきっていない時代に、未来を見据えた設計を進めました。
・全館ネットワーク
・全教室にプレゼン設備
・光配線(将来規格変更を見据えた設計)
・張替前提の構造化
しかし先進的すぎて、周囲の理解が追いつきません。
教授会で叱責、理事会で否定、説得と調整の連続。
それでも、次の学びの流れを信じ抜きました。
結果、教育インフラの先進事例として高く評価され、明治大学の改革は大きく前進します。

阪井先生のキャリアは予測通りの一本道ではありませんでした。
・物理 → 情報
・研究 → 現場 → ライター → 大学
・交通整理 → 組織改革
越境の連続。しかしその根にあるのは、一貫した信念です。
「場を整え、人と情報の流れをつくる」
行き止まりに思える場所でも、流れが止まったわけではない。次の流れは、自ら拓けばいい。
阪井先生の歩みは、キャリアに迷う私たちへ強い勇気を与えてくれます。

明治大学サービス創新研究所 所長/明治大学名誉教授。
物理学を起点に、情報教育、組織改革、大学情報基盤整備など、複数分野を横断して実践する「越境型キャリア」の先駆者。

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