


みなさん、おはようございます。
FIREって一時期すごい耳にしたなぁって気がします。あ、もちろん火のFIREじゃなくて「Financial Independence , Retire Early」の方です。要するに若いうちにさっさと一生暮らせる分の経済力を確立させて、早期退職しちゃって自由に暮らすってことなんですけど、FIREっていう概念が一つの憧れみたいにひとり歩きしてて、実際にFIREして幸せに暮らしてる人ってどのくらいいるのか全くわかんない感じではあったんですよね。あと、FIREには「解雇される」って意味もあるので、FIREするのは経済的な自由を得ることだけど、FIREされるのは経済的に不自由になるので、なかなかのトリッキーなワードだなって思いました。あと略語の途中に「,」が入ってるのって珍しいので印象的でした(笑)。
ちなみに、僕がFIREできるようになるには色々と程遠いので、宝くじでも当たらないかなぁと切に願う今日この頃です(笑)。当たったら仕事をやめて南の島で悠々自適に暮らしたいなぁなんて思う反面、新米社員なりにやっぱり仕事があってありがたいなって思ったり、職場の人たちや仕事関係の人たちと日々接することって大事だなって実感することも多いので、万が一宝くじ当たっても収入源としてじゃなくて趣味として仕事をするんじゃないかと思ってます。それならルンルン気分で会社に向かう足取りも軽く出社できるんじゃないかぁって思いますし、やっぱり、お金があるからと言って何もしないと退屈で病んでしまったりしそうですし。って、同じことを考えた人たちが生み出したFIREの次の概念、というかより現実的な着地点がこのFIROなんだそうです。
FIROの考え方だと、全く仕事をしないというわけではなくて、時々は仕事するけど、それ以外はほぼほぼ自由な時間みたいな感じらしいです。休みと仕事のサイクルを逆転させた週休二日制じゃなくて労働二日制みたいなイメージなんですかね。社会的な関係性を保ち、心身を健全に保つことを目的として働くのは人生が豊かになると思いますし、たとえ宝くじが今日当たったとしても、明日から何もせずダラダラ過ごしたりせず、日々の時間を楽しみながら、労働の喜びを感じられそうです。でもって、普段ならイラっとする同僚とか上司とかとも寛大な心で接することができると思うのでFIROはまさに理想郷なのかも知れないです。そう思うと、僕は宝くじが当たってしまう恐怖心からも解放されて、今では自信を持って堂々と宝くじが買えるようになりました(笑)。
で、えっと、最後にちょっとお知らせです。今回でこのマンガの連載は199回目になりました。第一話が2018年12月だったので、連載を始めてから実に丸7年の歳月が流れたわけで、そろそろ僕自身もFIREならぬFIROをしても良い時期なんじゃないか、とトツカ先生と野島編集長から提案を受け、次回の200回をもって定期連載は終了する運びになりました。200回の節目をとても感慨深い感じると共に定期連載の終了はかなり寂しい気持ちもありますが、むしろこんなに長い間マンガの主人公が続けられるとは当初は思っていなかったので、それよりも読者のみなさまに心から感謝したい気持ちでいっぱいです。これまで本当にありがとうございました。と言っても、完全に終わるわけではなくて、今後は不定期で、プロジェクト案件にやってくるフリーランサーみたいなFIRO的な働き方を僕自身も選択していきたいと思ってます。まだブロードウェイミュージカルの夢を諦めたわけではないですし、連載は来月までありますので、最後までぜひお付き合いください。
それではまた来月お会いしましょう。さよなら!
(時田大夢)

作者:トツカケイスケ
埼玉県生まれ/東京都在住
明治大学理工学部卒業、デザイン制作会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして勤務し、2004年に独立。
「タイムくん」の漫画は、そんな作者のITへの予備知識やデザイナーとしての情報整理、イラストレーターとしてのスキルとシュールな性格が掛け算されて生まれています。
普段は本作とは違う3つの作風(コミカル・キュート・クール)を持ち、子供をモチーフにしたシニカルな作品で海外の展示にも多数出展。
https://www.totsunet.com/
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