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世界的にキャッシュレス化が進む世の中で、私たちの取り巻く生活環境にも少しづつ変化が起こり始めています。
前回の記事(”今のうちに知っておきたい:キャッシュレス決済の種類と日本で普及しづらい理由。”)でも書いたように、たくさんのサービスがありどんどん便利になってきていますね。
そこで、今回は私が半年間暮らした沖縄に焦点を絞って、“沖縄のキャッシュレス事情”を個人の視点からお伝えします!
私が今年の7月から半年間暮らしていた座間味島は、那覇から高速船を使えば1時間で行ける距離の離島です。
2014年に座間味を含む慶良間諸島の島々が国立公園に指定された事もあり、ケラマブルーのハッシュタグを付けてインスタグラムに写真をアップするのも流行りの一つなのだとか。
そんな座間味、大きなフェリーを使えば2時間ですが、とても海のきれいな島なので、シュノーケリングや今世界的に流行りのSUPをするには最高の場所です。
そして、手軽に行けるのもあってか、観光客もとっても多い。そんな座間味ですが、カード決済ができるところは少なかったです。いつでもどこでも現金でした。
ガソリンを入れるときも現金だし、近くの商店で買い物をする時も、レストランでご飯を食べても現金。カードは一度も使った覚えはありません。
地元の人も、基本的に現金で決済をしている様子でした。
いろいろ調べていく内に、私が暮らしていた座間味島でもキャッシュレスの動きがあったというニュースを発見しました。
琉球銀、座間味3島でキャッシュレス推進 :日本経済新聞
ハッキリ言って全然知らなかったし、キャッシュレスが浸透しているのかと聞かれるとそんな感じは全くしませんでした。やはり、中々時間のかかるものなのでしょう。
座間味島には、コンビニもなく、ATMがかろうじて郵便局にあるくらいで、外国人にとっては結構不便な場所だろうとは推測できます。観光協会に努める友人に聞いても、
「まだまだキャッシュレス化は進んでいない。」とのお返事でした。
更には私がお世話になっていた民宿も、現金支払いのみ。オンライン予約も対応していませんでした。そのローカル感が良い、という観光客も多くいると思いますし、私も便利になることが全て良いことである、とは思いませんが、利便性を考えると何が優先されるべきかは難しいところです。この記事を読んでくれているあなたはどう思いますか?
とは言え、キャッシュレスの波は確実に沖縄にも届き始めています。今後どうなっていくか楽しみですね。
その取り組みの1つに、2018年8月に琉球銀行が西表島の地元企業と連携して、カード決済が可能な店舗や事業所の増加を図っていき、西表島を”キャッシュレスアイランド“にする計画があるそうです。
人口2400人の島、キャッシュレス推進 琉球銀行が西表島で取り組み :琉球新報
西表島には年間30万人もの観光客が訪れます。200あまりある島のお店ではカードがほとんど使えませんが、キャッシュレス決済を取り入れることにより、より客単価が上がったり、お客さんが増えてくれるようになるのでは、と期待されています。
別の取り組みでは、2018年4月から沖縄県の4つの金融機関(琉球銀行、沖縄銀行、沖縄海邦銀行、コザ信用金庫)が連携し、キャッシュレス化や、そこで得られるビッグデータを活用して利便性の向上や、消費の拡大を目指すことを決めました。
キャッシュレスへ連携 沖縄県内3行信金など 決済処理、調査活用も :琉球新報
確かに、沖縄と言えば観光が大きな産業の柱になっているのはみんなが知るところ。キャッシュレスがより進めば、観光客が落としてくれる金額も上がるというのも理にかなっていますね。
那覇で知り合ったスペイン人のバックパッカーの人も、「日本は、カードが使えるところが少なくて結構不便だよね。」と言っていました。外国人観光客の素直な意見です。
観光を主産業として生活している人も多い中、キャッシュレス決済がまだまだ出遅れている日本。現金よりもカードが慣れている外国人にとっては、日本を旅するのはいちいち現金を出さないといけないので利便性が低いと思われるのも無理はありませんね。
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