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情報やデータの活用がもとめられる昨今、CIOの役割はますます重要になっています。「CIO」とは、「Chief Information Officer」の略語。情報やデータベースをマネジメントする「最高情報責任者」を指します

一方で、欧米に比べ、日本企業には真のCIOがいない、CIOが機能していないといった声もよく聞こえて来ます。実際に日本企業のCIO設置率は42.1%うち専任者は6.5%。ITとビジネスが不可分な時代になったにも関わらず、CIOという存在がいまだ少ないことを示唆しています。

ITと経営、両視点が求められる「CIO」の役割

CIOについて、日本では情報管理部の部長が兼任するケースが多いようですが、本来CIOは情報システムに関する知識と技術を持ちつつ情報化戦略を立案、実行する責任者をさします。そのためITのスキルだけでなく経営ノウハウにも精通した知見を兼ね備える必要があります。

しかし、そうした両軸のスキルをもつ人材育成に取り組む企業は少なく、またその価値を実感し活用している企業はいまだ少ない状況。平成27年に発表された経済産業省の「情報処理実態調査」では、以下の内容が報告されています。

77.1%の企業が「攻めのIT経営」(注1)に取り組めていない実態が明らかとなりました。また、全社的にITを活用している企業は19.3%、企業間・産業間でITを活用している企業は3.5%であり、攻めのIT経営に取り組めている企業は22.8%にとどまります。

また、IT活用を担う人材育成についても、特段行っていない企業が47.6%、IT部門向けにとどまる企業が32.4%となり、80.0%の企業が人材育成に十分取り組めていない実態が明らかとなりました。また、経営層や一般社員向けに取り組んでいる企業が18.0%、データ分析等の新たな人材の育成に取り組んでいる企業は2.1%にとどまります。

第一線のリーダーが集まるCIO Japan Summit

そんななか第一線で活躍するCIOたちが一堂に会する「CIO Japan Summit」が2018年11月7日と8日の両日に開催されます。英国のビジネスカンファレンス運営会社マーカスエバンズが主催するイベントで、今年で開催10回目を迎えます。以下は昨年の様子です。

ITベンダー企業にとっては、CIO・CDOなどの決裁権者とのマッチングの場としても

また当日は、第一線で活躍するCIOの登壇プログラムだけではなく、IT企業にとっては、自社の提供する商品やサービス を、国内有数の企業のCIOやIT・情報システム部門統括の方々に直接ご提案できるマッチングの場も設けられる予定です。

参加に当たっては、マーカスエバンズが定めた参加審査基準を満たしたシニアマネジメント層のみが参加可能。セッションではITリーダーが直面している課題を幅広く取り上げ、基調講演やプレゼンテーション、パネルディスカッションを通して議論し最新情報が共有されます。各議題は、国内CIOへの事前アンケート結果により次のようなテーマがあげられ、以下の登壇者が予定されています。


「CIO Japan Summit」各議題と登壇者


[基調講演]
潮流の変化に応じるデジタル時代に生きるITリーダーの今後の役割
NPO法人国際CIO学会 理事長 岩崎尚子

ITで変貌する社会と日本企業の未来
慶應義塾大学 政策・メディア研究科 特別招聘教授 夏野剛


[プレゼンテーション]
保険の先へ 〜データで新たな価値を生み出し、その先の可能性へ〜
SOMPOホールディングス株式会社 チーフ・データサイエンティスト 中林紀彦

■デジタル時代に新たな先駆者
LDH JAPAN 執行役員 CDOデジタルマーケティング本部 本部長 長瀬次英

ITマーケティング連携:デジタルイノベーションへの道
handy Japan株式会社 VP – Advertising 岩田行雄

[インタラクティブフォーラム]
人財マネジメントフォーラム 日本の未来を担うデジタル人財の存在
株式会社ふくおかフィナンシャルグループ デジタル戦略部 部長 兼 福岡銀行 デジタル戦略部 部長 河﨑幸徳
マツダ株式会社 ITソリューション本部 副本部長 兼 経営企画本部 副本部長 早稲森 豊
株式会社NTTドコモ 執行役員 情報システム部長 長谷川卓
味の素株式会社 情報企画部長 古川昌幸

■IT見直しフォーラム 最新技術のテクノロジーをどのように活用していくのか。
株式会社ディー・エヌ・エー 経営企画本部 IT戦略部長 成田敏博
三井食品株式会社 常務執行役員 物流・システム本部長 水谷幸雄
ヤフー株式会社 情報システム本部 本部長 廣瀬正則
株式会社ストライプインターナショナル 執行役員ITシステム部 部長 佐藤光広


プレゼンテーションだけでなく、「One-to-One Meetings」の時間ではIT関連サービスを提供する企業が大手企業の予算決定権をもつ部門責任者と直接一対一でコミュニケーションが取れるほか、コーヒーブレイクやネットワーキングランチを挟みつつ相互理解を深められます。企業が抱える課題解決に取り組むCIOたちの視点に直接触れられる1年に1度の機会。顧客・社員起点のビジネス変革を企業のIT部門はどう牽引していくべきなのか、様々な講演や議論からヒントが見つかるかもしれません。

改めて、開催概要は以下の通り。

こちらのイベントは終了しています。
CIO Japan Summit 2018  11月7日(水)・11月8日(木)
ホテル椿山荘東京

注1:「攻めのIT経営」
攻めのIT経営とは、収益拡大や事業革新等のための積極的なIT投資や活用を実施する経営のこと

引用元:経済産業省 情報処理実態調査

(伊藤七ゑ)

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