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データのじかんNews 2025年3月Part.03

データのじかんを閲覧頂いているみなさま!!こんにちは!!【データのじかんNews】担当の畑中一平です。【データのじかんNews】では、読者様がより便利に、より活用しやすく【データのじかん】を閲覧頂けるよう、過去1週間に公開された新着記事の短信をニュースとして、みなさまにお届けしています。

第144回の2025年03月Part3では、2025年3月8日~3月14日までに【データのじかん】で公開された10件の記事をご紹介します!!

         

3月に入り、多くの方が、忙しい日々を過ごされていると思います。

企業の観点から見ると、3月が忙しい理由は以下のようになります。

① 決算期の準備と実施:

多くの日本企業では、会計年度が4月から3月までです。そのため、3月は年度末の決算準備で非常に忙しくなります。財務報告、業績評価、税務申告などの作業が重なり、多くの部署が関連するため全社的に忙しさが増します。

② 目標達成への最終調整:

年度計画の達成に向けて、各部署やプロジェクトチームが最後のスパートをかける時期でもあります。売上目標の達成、プロジェクトの締めくくりなど、期末の数字に影響する重要な業務が集中します。

③ 人事異動の準備:

新年度に向けての人事異動が多く発表され、異動する従業員の引継ぎ業務が発生します。新しいポジションや部署での業務開始に向けての準備も同時に進められるため、組織全体での動きが大きくなります。

④ 新年度計画の策定:

次年度の事業計画や予算の策定もこの時期に行われます。上層部から中間管理職まで、新たな目標設定に向けた会議や調整が頻繁に行われるため、多くの時間と労力が要求されます。

これらの業務は、企業にとって非常に重要であり、3月の忙しさを象徴する活動です。企業によっては、これらの活動に加えて、新製品の開発や市場投入のタイミングを年度初めに合わせる場合もあり、さらに忙しさが増すことがあります。

前置きが長くなってしまいましたが、それではまず、今回紹介する記事をダイジェストで紹介します!!

■トレンド

まさにお祭り騒ぎ!2024年のAIを振り返る

今回は、過去一年間にわたって注目されたAI技術の進展に焦点を当てています。OpenAI、Google、Appleなどの大手企業が推進する最新のビデオ生成技術やマルチモーダルAI、推論エンジンの発展を紹介し、科学研究での画期的な成果とAIの倫理的な問題にも言及しています。これらのテクノロジーがどのようにして今日の研究や業界に影響を与えているかを探求しています。 (・・詳しくはこちらへ)

 

圧倒的な進化に伴い顕在化する「AIのリスク」を整理しよう

本記事は、AI技術の急速な進化とその社会への実装に伴うリスクを解析します。特に、誤用、外部ミスアライメント、内部ミスアライメントの三つのリスクカテゴリに焦点を当て、これらがどのように社会問題へと発展する可能性があるかを説明しています。AIアライメント、つまりAIの目的を人間の目的と一致させる調整プロセスの重要性と困難さにも触れています。 (・・詳しくはこちらへ)

 

■データ活用

#27【質問】プライバシー対応についての情報をどうアップデートしていったら良いのか?ラジオネーム・カジカジさん–データマネジメント・ラジオ by データ横丁

今回の「データマネジメント・ラジオ」はリスナーからの質問に基づき、プライバシー対応のアップデート方法について議論が行われています。パーソナリティのよしむらさんといずみさんが、法令遵守の重要性と、プライバシー保護の実践方法について話し合っています。特に、倫理的な考慮と個人の尊厳を重視することの大切さが強調されています。 (・・詳しくはこちらへ)

 

CDOの横の顔|データマエストロ吉田裕宣が明かす、大学、次世代育成への情熱|CDOの表、横、裏の顔〜Updataし続けるCDOの流儀を紹介する番組 by UpdataTV〜

この記事では、「CDOの顔」シリーズの一環として、データマエストロ吉田裕宣氏が大学と次世代育成に対する情熱を紹介します。吉田氏はデータサイエンスを教育の必修科目とする大正大学の取り組みを紹介し、データとデジタル技術の重要性とそれによる社会への影響を強調しています。特に、彼の授業では、実践的なデータ活用スキルの教育に力を入れています。 (・・詳しくはこちらへ)

 

■テクノロジー

2025年5月12・13日開催 | CIO Japan Summit 2025 | 日本のITリーダーと最先端のソリューション企業が一堂に会するビジネスサミット

「CIO Japan Summit 2025」は、2025年5月12日と13日に開催される日本のITリーダー向けのビジネスサミットです。このイベントでは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に焦点を当て、情報技術(IT)の戦略やシステム導入に関わる重要な課題について討議されます。参加者は最新のITソリューションを学び、One-to-One meetingsを通じて企業間の連携を深めます。 (・・詳しくはこちらへ)

 

■ビジネス

低迷する大阪・関西万博への機運。外国人・中国人観光客は頼みの綱になり得るか?

本記事では、2025年に低迷する大阪・関西万博の現状と展望を探ります。特に中国人およびその他の外国人観光客が万博の成功に果たす役割に焦点を当てています。記事では、万博の目標来場者数達成のための戦略や政策、ビザ手数料免除などの措置が紹介されており、外国人観光客を増加させることがいかに重要かを強調しています。 (・・詳しくはこちらへ)

 

人の感性や感情も扱うクリエーティブ領域のデータ分析にチャレンジしたい|ボクらのデータの時代–バンダイナムコネクサス編

この記事では、「ボクらのデータの時代–バンダイナムコネクサス編」と題して、バンダイナムコネクサスのデータ分析への取り組みを紹介します。特にクリエーティブな領域での感性や感情を扱うデータ分析の課題と可能性に焦点を当て、同社のデータ分析戦略や若手からベテランまでのエンジニアの視点からの話が語られています。 (・・詳しくはこちらへ)

 

■ライフ

3月は支出が増える?年度末における日本の消費動向をデータを確認

本記事は、3月の消費支出が日本でどのように増加するかを詳しく分析します。特に、新生活の始まりや年度末の駆け込み需要、社会的イベントなどが消費増加の主要因として挙げられています。消費者庁と総務省の統計データを基に、具体的な支出の傾向とそれによる家計や市場への影響についても触れています。 (・・詳しくはこちらへ)

 

【タイムくん 第191話】シャドーIT

今回の「タイムくん」は、シャドーITについて掘り下げます。シャドーITとは、企業の公式なIT管理外で従業員が使用する情報技術のことを指し、この話では新米社員がこの用語の意味とリスクについて学びます。漫画は、IT用語の誤解や間違った使い方をユーモラスに解説し、読者にとって教育的でありながら楽しめる内容となっています。 (・・詳しくはこちらへ)

 

ちょびっとラビット耳よりラピッドニュース #035:現世はパスワードが多すぎる… 高齢者を悩ませる「パスワード疲れ」とは?

今回のラピッドニュースは、現代社会における「パスワード疲れ」が高齢者にどのような影響を与えているかを探ります。特に、複数のパスワードを覚えることのストレスや、セキュリティと利便性の間でのトレードオフに苦しむ様子が描かれています。記事では、高齢者が直面しているデジタルセキュリティの課題とその対策方法についても触れられています。 (・・詳しくはこちらへ)

 

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トレンド

まさにお祭り騒ぎ!2024年のAIを振り返る

2025.03.13 公開

2024年は、長いAI開発の歴史中でも前例がないほど、革新的なAIが多数発表された年でした。ここ数年、毎月のように「画期的AI」が登場していたが、2024年は特に驚くべき性能を持つAIが連続して発表されたので、今回はそれらを総括することにしてみましょう。

2024年のAI界隈は、ほとんどお祭り騒ぎでしたよ。あまりに発表が多くて前半は覚えてないです。

なので、忘れないうちに2024年のAIを総括してみましょう。とりあえずAI企業別の主要AI一覧にしています。最近この講座では主にOpenAIとSakana AIばかりで、他のAI企業はほとんど紹介していませんでしたので、トピックだけ紹介します。

まさにお祭り騒ぎ!2024年のAIを振り返る

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圧倒的な進化に伴い顕在化する「AIのリスク」を整理しよう

2025.03.14 公開

近年の生成AIの急激な進化によって、その圧倒的な能力に我々は驚かされてきました。しかし同時に、フェイクニュースやフェイク画像の氾濫などのAIのリスクが大きな社会問題になっています。新年度を目前に控えた今、AIの社会実装に伴うAIリスクをその原因別に分類して解説します。

今までこの講座では、AIの進化の過程とその仕組みを主に解説してもらっていますが、AIの使い方やAIを使った悪事の話は、ほとんど聞いていません。

このAI講座の最初のころ、AIテクノロジーの具体的な社会実装方法や使い方なら、ネット上に溢れているので、そちらを参考にしてください、と言っています。ただ、確かにAIの負の側面に関しては言及しなければなりませんね。というのもネット上にあるAIリスクの話は、実際の事例を取り上げているだけなので、ここではリスク事例を原因別に整理してみましょう。

圧倒的な進化に伴い顕在化する「AIのリスク」を整理しよう

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データ活用

#27【質問】プライバシー対応についての情報をどうアップデートしていったら良いのか?ラジオネーム・カジカジさん–データマネジメント・ラジオ by データ横丁

2025.03.11 公開

データマネジメント・ラジオは、「データ横丁」が運営するラジオ番組です。パーソナリティのよしむらさんといずみさんが、データマネジメント業界で活躍する人々や、これからデータマネジメントを目指す人々からのお便りや質問に答えながら、ゆるーく語り合う番組です。番組の目的は、データマネジメントの魅力を広く伝え、リスナーとの交流を深めることです。これからは、リスナー参加型のイベントや勉強会も企画していく予定ですので、ぜひ一緒に番組を作り上げていきましょう。

この番組では、データマネジメントに関する様々な疑問や悩みに答えることを通じて、データマネジメント業界の理解を深め、初心者から専門家まで幅広い層に楽しんでいただくことを目指しています。毎回、リスナーからの質問やお便りを紹介し、時には特別なゲストを招いてデータマネジメントのトピックについて深く掘り下げていきます。データマネジメントを楽しく、気軽に学べる場を提供し、業界全体の発展に寄与することを目指しています。

#27【質問】プライバシー対応についての情報をどうアップデートしていったら良いのか?ラジオネーム・カジカジさん–データマネジメント・ラジオ by データ横丁

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CDOの横の顔|データマエストロ吉田裕宣が明かす、大学、次世代育成への情熱|CDOの表、横、裏の顔〜Updataし続けるCDOの流儀を紹介する番組 by UpdataTV〜

2025.03.13 公開

現代のビジネスシーンはデジタルデータに溢れています。この時代の変革にどのように対応すればよいか、何から手を付けるべきか?というのは、なかなか難しい問題です。アップデートが先延ばしにされがちなのも、よくある課題です。これらの問題を解決できる役割が、Chief Data / Digital Officer(CDO)です。このチャンネルでは、CDOの異なる側面に焦点を当て、データシーンでトップを走るデータマエストロ 吉田裕宣氏の流儀やノウハウをお届けします。(2024年11月取材実施、在籍当時)

前回の『CDO表の顔』に引き続き、『CDO横の顔』では、大学、次世代育成への取り組みについて紹介します。

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テクノロジー

2025年5月12・13日開催 | CIO Japan Summit 2025 | 日本のITリーダーと最先端のソリューション企業が一堂に会するビジネスサミット

2025.03.12 公開

企業や組織の情報戦略を担当する「CIO」は、IT(情報技術)の戦略、システム導入、IT関連の経営方針や資源の最適化などを統括する重要な役割を持つ役職です。近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)が経営課題として注目される中、CIOの役割はさらに重要となっており、ITだけでなくビジネス全体の戦略や方向性に影響を及ぼす存在として位置づけられています。そんな中、今回は悩めるCIOのために、2025年5月12日と13日に開催される日本の情報システム部門の統括責任者が集うITリーダーのための首脳会議「CIO Japan Summit 2025」について紹介します。

2025年5月12・13日開催 | CIO Japan Summit 2025 | 日本のITリーダーと最先端のソリューション企業が一堂に会するビジネスサミット

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ビジネス

低迷する大阪・関西万博への機運。外国人・中国人観光客は頼みの綱になり得るか?

2025.03.10 公開

2025年を迎えた。2025年のビックイベントといえば、4月13日から10月13日までの184日間にわたって開催される大阪・関西万博です。しかし、チケットが順調に売れない、といった懸念点も存在します。果たして目標来場者数に到達することはできるのでしょうか?そこで、カギになるのは外国人来場者ではないでしょうか?

大阪・関西万博における来場者総数は約2,820万人を見込んでおり、その中で海外からの来場者数は全体の12%にあたる約350万人とされています。この350万人の算出根拠は、過去の万博での海外来場者数の比率を訪日外国人の総数に対して適用したものです。

低迷する大阪・関西万博への機運。外国人・中国人観光客は頼みの綱になり得るか?

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人の感性や感情も扱うクリエーティブ領域のデータ分析にチャレンジしたい|ボクらのデータの時代–バンダイナムコネクサス編

2025.03.14 公開

データに携わる様々な立場の方々の「内輪トーク」を通じて、データの世界の楽しさと飛び込む勇気をお伝えしてくトークドキュメンタリー番組「ボクらのデータの時代」がスタートします。記念すべき第1弾は、株式会社バンダイナムコネクサスのみなさま。(前編後編)データ分析・活用を通じてグループの多彩なビジネスを支援する3人が、データマネジメントやエンジニア像などについて語りました。3人の飾らない対話から、データ活用の「現在地」を感じてみましょう。

人の感性や感情も扱うクリエーティブ領域のデータ分析にチャレンジしたい|ボクらのデータの時代–バンダイナムコネクサス編

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ライフ

3月は支出が増える?年度末における日本の消費動向をデータを確認

2025.03.08 公開

年度末にあたる3月は出会いと別れの季節。この春に大きな変化を迎える人も多いのではないでしょうか?

3月は消費支出が大幅に増える月でもあります。この現象は個人消費だけでなく、企業や公共部門の財務活動とも密接に関連しています。内閣府が提供する消費関連統計データをもとに、3月に支出が増える理由とその影響について掘り下げてみます。

消費者庁の家計調査のデータによると、3月は例年、年間の中で12月についで2番目に支出が多い月となっています。2023年の二人以上の世帯の消費支出動向を読み解くと、2023年の月間の平均消費支出は約29万4000円、3月の支出はおよそ31万3000円となっています。

3月は支出が増える?年度末における日本の消費動向をデータを確認

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【タイムくん 第191話】シャドーIT

2025.03.10 公開

どうも、みなさん、おはようございます。寒い日が続きますが、コサックダンスしてますか?

あれ、してないですか…それは偶然ですね、僕もしてないです(笑)。あれってロシアのダンスと思われがちですけど、実はウクライナの伝統的な民族舞踊なんですよね。なんでもウクライナの男性のことを「コサック」と呼ぶので、日本だとサッカーでも野球でも「サムライ」が付くのと同じ感じらしいです。以上、一分間コサック豆知識講座でした。それではまた来週お会いしましょう!

あ、すみません、コサックダンスの動画を小一時間ばかり眺めてたらそもそもテンションからして間違っちゃいました(笑)。でもあの独特な動きってなかなか体幹に負担がかかるので、習得するまでにはかなりの鍛錬が必要そうですよね。あと、これも関係ないですけど、「鍛錬」の漢字ってめっちゃプロテイン飲んでそうですよね。

【タイムくん 第191話】シャドーIT

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ちょびっとラビット耳よりラピッドニュース #035:現世はパスワードが多すぎる… 高齢者を悩ませる「パスワード疲れ」とは?

2025.03.12 公開

まいどどうも、みなさん、こんにちは。

わたくし世界が誇るハイスペックウサギであり、かのメソポ田宮商事の日本支社長、ウサギ社長であります。みなさま、いかがおすごしでしょうか?いやぁ、しかし、驚きましたね。何かってそれはもちろん、先日の王将戦で後手の藤井聡太七冠が二手目に指した3四歩ですよ。これまで後手番になった公式戦258局全局において8四歩と飛車先の歩を突いていたのですが、ここに来ていきなり違う手を指すとは驚き桃の木マンゴの木でした。こうなったら、初手を指す前にお茶を飲む、通称「初手お茶」にも変化が見られる可能性も否定できません。そのうち、初手にんじん、とか、初手梅昆布茶とかになってるかも知れません。

ちょびっとラビット耳よりラピッドニュース #035:現世はパスワードが多すぎる… 高齢者を悩ませる「パスワード疲れ」とは?

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編集後記

今回は『CDOの横の顔|データマエストロ吉田裕宣が明かす、大学、次世代育成への情熱|CDOの表、横、裏の顔〜Updataし続けるCDOの流儀を紹介する番組 by UpdataTV〜』という記事を紹介させて頂きました。

本記事は前回のデータのじかんNewsの編集後記に引き続き、筆者が気になってしまった「UpdataTV」に投稿された番組の続編の紹介記事です。番組ではこれからの企業の人材育成について紹介しているのですが、従来の枠にとらわれない発想と取り組みにとても感銘を受けました。

筆者が身を置くエンジニアリング分野でのOJT(On-the-Job Training、職場内訓練)は長い間、新人エンジニアのスキル習得と経験積み重ねの主要手段として用いられてきましたが、昨今ではその方法が限界に到達しているのでは?と感じています。

そこで今回は人材不足で昨今、多く企業で頭を抱えている新卒・未経験者の人材育成について、筆者が身を置くエンジニアリング業界の実情を交えながら紹介したいと思います。

新卒・未経験者への扉は閉ざされている?エンジニアリング現場の現実

実はエンジニアリングの現場では、新卒や未経験者の参入を避ける傾向があります。理由は、いくつかの実際的な懸念に基づいています。以下のポイントが主な理由として挙げられます。

① 高い専門性と技術的要求:

エンジニアリングの業務は高度な専門知識と技術が要求されることが多く、新卒や未経験者が持つスキルレベルでは、初期の段階でこれを満たすことが困難です。結果として、彼らが独立してプロジェクトを遂行するまでには長いトレーニング期間が必要となり、その間は生産性が低いと見なされることがあります。

② 短期的な成果の重視:

多くのエンジニアリングプロジェクトは締め切りが厳しく、短期間での成果が求められるため、新卒や未経験者を投入するリスクを避ける傾向があります。彼らの学習カーブがプロジェクトのスケジュールに影響を与える可能性があるため、経験豊富なエンジニアの方が好まれます。

③ 教育とサポートのコスト:

新卒や未経験者に対して必要な教育やサポートの提供は、時間とコストを要します。特に小規模な企業やスタートアップでは、これらのリソースが限られているため、即戦力となる経験者を採用する方が効率的です。

④ ミスのリスクと責任問題:

エンジニアリングの現場では、小さなミスが大きな問題を引き起こす可能性があるため、未経験者に対する信頼の構築が難しいことがあります。責任の重大さとミスに対するリスクを考慮すると、経験者を優先する選択がなされることが多いです。

⑤ 組織文化とチームダイナミクス:

組織内の文化やチームダイナミクスにも影響があります。新卒や未経験者がチームに加わることで、既存のワークフローやコミュニケーションのパターンが変わることがあり、これが既存チームメンバーにとって負担となることもあります。

これらの理由から、エンジニアリングの現場では新卒や未経験者の採用を慎重に行う傾向があります。

入社前に必要なスキルは学校で!実践力の育成を目指す教育改革が効果的?

学校で実践に即したスキルを身に着けて卒業できるのは、学生にとっても企業にとっても理想的です。このアプローチにはいくつかの明確な利点があると筆者は考えています。

学生のメリット

① 即戦力としての価値の向上:

実務に直結するスキルを持っていることで、学生は卒業後すぐに職場で貢献することが可能になります。

② 職業選択の幅が広がる:

実践的なスキルを持つことで、より多くの業界や職種での就職機会が増える可能性があります。

③ 自信の向上:

実際の職場で求められる技術や知識を学校で習得していることで、新しい環境への適応がスムーズになり、自信を持って仕事を始めることができます。

企業のメリット

① 研修コストの削減:

新入社員に対する基本的なスキル研修の必要が少なくなるため、教育にかかる時間とコストを削減できます。

② 生産性の早期向上:

新卒者が入社時から高いパフォーマンスを発揮することができれば、チーム全体の生産性向上に寄与します。

③ 離職率の低下:

職場の期待とスキルがマッチしていることで、新卒者が仕事に満足しやすく、長期間にわたって企業に留まる傾向が強くなります。

しかし、この理想を実現するにはいくつかの課題があると思っています。

① 教育プログラムの現代化と連携:

学校のカリキュラムが急速に進化する技術や業界のニーズに追いつくためには、産業界と教育機関の間での継続的な連携と情報交換が必要です。

② 教育の質の担保:

実践的なスキル教育を実施するには、高度な専門知識を持つ教員や適切な設備が必要ですが、これらを確保するには相応の投資が求められます。

③ 多様なキャリアパスへの対応:

すべての学生が同じキャリアパスを歩むわけではないため、個々の学生の興味やキャリア目標に合わせた教育の提供が重要です。

総じて、学校での実践的なスキル習得は多くのメリットを提供しますが、その実現には教育機関と産業界の両者が協力して取り組む必要があるのではないでしょうか?

人材育成の場の中心を職場から学校へ。企業ができること

人材育成の重点を職場から学校へ移行する際に、企業が積極的に行うべきことはいくつかあると思っています。これにより、学生が実践的なスキルを身に付け、企業が求める即戦力としての資質を高めることが期待できます。以下に企業が取り組むことができる主な取り組みを紹介します。

① 教育機関とのパートナーシップの強化:

・カリキュラム開発への参加:企業が直接、学校の教育プログラムの開発に参加し、実務で必要とされるスキルが反映されるようにします。

・共同プロジェクトの設定:学生に実際の業務に近いプロジェクトを経験させることで、実践的な問題解決能力を養います。

② インターンシッププログラムの提供:

・長期インターンシップの提供:学生に企業での長期インターンシップを提供し、実際の職場環境での経験を積ませることができます。

・多様な部署での経験:異なる部門でのインターンシップを通じて、多角的な業務理解を深めさせます。

③ 教育資源の提供:

・専門家の派遣:企業の専門家を講師として学校に派遣し、最新の業界知識や技術を直接学生に伝えることができます。

・設備やツールの提供:実際の業務で使用されているツールや設備を学校に提供し、学生が現代の技術環境に慣れるよう支援します。

④ フィードバックと評価のシステム構築:

・定期的なフィードバック:インターンシップやプロジェクトの終了後、学生と教育機関に対して詳細なフィードバックを提供します。

・改善提案の実施:フィードバックを基に教育プログラムの改善提案を行い、継続的な教育の質向上を図ります。

これらの取り組みにより、企業は学校教育の場においても積極的な役割を果たし、学生が社会に出る前に必要なスキルと知識を身につける手助けをすることができます。また、このプロセスは企業にとっても新たな人材を発掘し、育成する機会となります。

それでは次回も「データのじかんNews」をよろしくお願いします!


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(畑中 一平)

 

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