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データ活用を考えるDEKIRU CAFE 第5回:「データ」活用で自分の仕事はどう変わるのか?

         

東京都渋谷区某所にある「DEKIRU CAFE」。マスターの持つ豊富な「データ」活用の知見のお陰で、自分の業務の中でどのように「データ」を活用すればいいいのか、身の丈に合った考え方ができるようになった。あと、もう1歩、前進のために背中を押して欲しくて店を訪ねた。今では、すっかり「データ」の話は“苦手”分野ではなくなっていた。

「データ」活用は自分(自社)を主語にして考える

マスター
今日は、ずいぶん機嫌が良いみたいだね?
悩む人Aさん
社長が「これからはデータ活用だ!」と言い出した時には、この先どうなるんだろうと思いましたが、ここでの会話で聞けた話のおかげで自分なりに「データ」のことが理解できました。最近は、社内で「データ」活用について話すと、周囲の理解を助けることもできるようになったんです。
マスター
それはかなりの前進だね。何か具体的に「データ」活用に取り組んでいるの?
悩む人Aさん
それが、いざ実際にどうするかとなると具体的な一歩につながらないんです。「データ」とは何か、「データ」活用とは何か、仮説はどう立てるか、などの話はスッと伝わるし、共有もできるのですが、どんな業務の何を対象にするのか?と考え出すと、自分たちのことなのに見えてこない。
マスター
たぶんそれは、自分なのか、自分たちなのか、自分たちと言ってもどんな範囲の業務なのか、もしかしたら自社のことを言っているのか……。つまり、主語があやふやだからじゃないのかな?
悩む人Aさん
あー。そう言えば、個々の“業務あるある”の話では「そうそう」と言っていたのが、他社の取り組みの話では「へー」となって、市場の今後について誰かがセミナーで聞いてきた話題に「おお!」となって、そうこうする内に話題がぼやけてしまうことが多いですね。
マスター
ずいぶんと自己分析もできるようになったね。まあ、どうしても何かをする時には、他の成功事例に引っぱられてしまうのは仕方がない。でもそれは、無関係な主語で語られる内容だから、なかなか「自分のこと」としては戻って来ない。「データ」活用に大切なポイントは何だったか覚えてる?
悩む人Aさん
業務の中に定着させることでしたね。たとえ分析ツールを導入しても、日常業務で日々「データ」を見る習慣が身に付かないと、「活用」にはつながらないとのことでした。でも、今さらなのですが、僕の日々の業務だと、「データ」に着目してもそんなに見違えて効率化できたり、工数が減ったりなどの効果はないような気がします。
マスター
「データ」活用の最初の段階が自動化や工数削減という話だったね。でもそれはそこからスタートして活用へ進む企業が多いということ。だからそこを飛ばして、昭和の頃同様の業務からいきなり21世紀の「データ」活用に飛び込んでもいいんだよ。

「データ」活用で自分の仕事はどう変わる?

「データ」活用で自分の仕事はどう変わる?

悩む人Aさん
自分を主語にして「データ」活用を考える。でも、その方が日常生活に近いですね。普通にさまざまな「データ」を分析して行動に活かしているわけですから。
マスター
そもそも現代の生活において「データ」と無縁ではいられない。それなのに仕事の現場、業務に携わる時だけ「データ」は苦手と思う必要はないよね。変わっていって当然という意識を持てば、景色はガラッと変わる。
悩む人Aさん
仕事を覚えよう、上手い方法を誰かから学ぼう、それが上達だと思っていました。でもそれは、ずっとここで見て来た「他社の後追いをする遠回り」と、どこか似ていますね。僕の仕事は、僕なりのやり方を見つけていい。それが「データ」活用だと考えると、何かが見えて来た気がします。
マスター
「データ」に目を向けることで、何が変わるのか。もう1度、これまでをふり返ってみると、
・課題が見えてくる。
 ⇒自分、自身の仕事とのデータの関わりに気づく

・目標を立てる。
 ⇒データに関心を持つ

・その実現に向けた仮説を他の人と共有できる。
 ⇒達成したい目標の仮説・課題を立てる。
  仮説を証明し、共感・意思決定するための道具としてデータを使う

つまり、自分の仕事の見方、仕方が変わるんだ。ITと聞くと専門的だけど、本質は、人の話。
悩む人Aさん
今まで以上にグッと我が身に迫る感じでワクワクしてきました。具体的に、自分を主語にして、自分の仕事をどう変えていけるのか。そんな視点でいろいろな事例を見たら、もっと具体的なアイデアが出てくるかもしれませんね。
マスター
君自身の仕事の仕方が、「データ」活用の事例になる日も近いかもしれないね。 「データ」は活用することで、大きな武器、チャンスになることは理解できたかな。 けど、実は過信もまずいこともあるんだ。これは、別の機会に。

 
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