AI市場の未来とは? 規模拡大と進化の注目ポイント! | データで越境者に寄り添うメディア データのじかん
会員ページへmember

About us データのじかんとは?

AI市場の未来とは? 規模拡大と進化の注目ポイント!

         

2023年はAIに関するニュースが本当に多い一年でしたね!特に世界に衝撃を与えたのはOpenAIのAIチャットボット、Chat GPTのリリースです。それからおよそ1年。AI活用のハードルは日々下がりつつあります。

現代社会において急速に進化するAI(人工知能)市場は、未来への大きな可能性を秘めています。規模拡大と技術の進化が交錯する中、AIはどのように私たちの生活や仕事に影響を与えるのでしょうか?

この記事では、AI市場の市場規模に焦点を当て、AIがもたらす変革の波に乗り遅れないための注目ポイントを紹介します

世界のAI市場ってどのくらい?

AIを活用したサービスは多様化し、チャット、画像、動画、など様々なジャンルで手軽にAIを導入することができるようになりました。それに伴い、AI市場は急速に拡大し、その影響力はますます顕著になっています。ここでは、まずはじめに、世界におけるAI市場の現状とその成長予測に焦点を当てましょう。

AI市場はその規模において驚異的な変遷を経ており、過去数年間での変動が市場の現状を形成しています。最新の調査によれば、AI市場は数兆円に達しており、その拡大傾向は今後も続くと予測されています。これは、企業や産業界がAIをビジネスに組み込む動きが進んでいる証拠です。

データ収集と視覚化に特化したドイツのオンライン プラットフォーム「Statista」によると、世界のAI市場規模(売上高)は、2022年に、前年比78.4%増の18兆7,148億円まで成長すると見込まれています。さらに、この予想では、2030年まで継続して成長が見込まれています。

さらにブルームバーグ端末に搭載されたリサーチ・ツールを提供する「ブルームバーグ・インテリジェンス」による最新の予想では、生成AI市場は、2022年の400億ドルから2032年は約1.3兆ドル(190兆円)にまで成長するとも言われています。

こうした大幅な市場拡大予想は、2022年11月に発表したChatGPTによって、AI関連ツールのブームが後押しされていることが大きな要因と考えられます。

日本における市場規模はどう変化する?

それでは日本国内でのAI業界の市場規模(支出額)はどのくらいでしょうか?
IT専門調査会社のIDC Japan株式会社が発表した「2023年以降の国内AIシステム市場予測」によると、

日本のAI業界の市場規模(支出額)は、2022年には、前年比35.5%増の3,883億6,700万円となっており、世界の市場と同様、加速度的な成長を遂げ、2027年には1兆1,034億7,700万円まで拡大すると予測されています。

広がるAI、導入の課題とは?

AIの活用が「当たり前」に近づく中で、AI導入が遅れることは多くの企業において競合劣位となる可能性が高い中、AIを導入する上での課題とはなんでしょうか?

野村総合研究所(NRI)が行った「ユーザー企業のIT活用実態調査 2023年」によると、生成AI(人工知能)の利用意向は高まっているものの、その導入にはリテラシー・スキルの不足とリスクへの対処が課題とされています。

IT投資の増加

IT投資については、2023年度よりも増加すると予測する企業が51.5%となり、大手企業におけるIT投資の重要性が過去最高になっています。2024年度も増加傾向が見込まれています。

デジタル技術の導入状況

RPA(Robotic Process Automation)が69.9%で最も高く、ノーコード/ローコード開発ツールも前年比で10%以上多い38.8%に伸びています。一方で、生成AIの導入率は24.2%でした。

生成AIの活用課題

リテラシー・スキル不足が64.6%で最大の課題となっています。また、リスク把握・管理も61.4%で高く、これらの要因が生成AIの領域拡大に影響を与えています。

IT・デジタル化人材における課題

人材の報酬や役職に対する処遇の提案が59.4%で最も多く、スキルの評価やどのようにメリットを提示していくかも課題とされています。

IT人材・デジタル化人材の育成課題

スキルの評価に反映する仕組みがない(51.8%)やメリットの提示が難しい(50.5%)などが挙げられています。

こうした結果から、IT技術の導入においては新技術へのリテラシー向上やリスク管理の強化が課題であり、人材確保と育成も重要なテーマとなってることがわかります。

おわりに

世界のAI市場は数兆円に達し、今後もその成長が期待されています。日本国内でもAI業界は急速に成長しており、企業や産業界がAIをビジネスに組み込む動きが進んでいます。

しかし、生成AIの導入においてはリテラシー・スキルの不足とリスクへの対処など様々な課題も散見されます。また、IT人材・デジタル化人材の育成や評価など基盤となる仕組みを整えることも重要です。

AIの進化に伴い、企業や個人がAIを活用する際にはこれらの課題に対処し、柔軟かつ効果的にAIを導入していくことが重要です。AIの発展は今後も続き、その波に乗り遅れないよう様々な分野での活用が期待されます。

(大藤ヨシヲ)

 

参照元

・総務省|令和5年版 情報通信白書|市場概況・生成AI市場は10年以内に1.3兆ドルまで成長…ブルームバーグが試算 | BusinessInsider・大手企業における生成AI利用の課題とは? 顕著なリテラシー不足‐NRIが調査 | TECH+

データ活用 Data utilization テクノロジー technology 社会 society ビジネス business ライフ life 特集 Special feature

関連記事Related article

書評記事Book-review

データのじかん公式InstagramInstagram

データのじかん公式Instagram

30秒で理解!インフォグラフィックや動画で解説!フォローして『1日1記事』インプットしよう!

おすすめ記事Recommended articles

データのじかん会員なら、
全てのコンテンツが
見放題・ダウンロードし放題
データのじかん会員でできること
  • 会員限定資料がすべてダウンロードできる
  • セミナー開催を優先告知
  • 厳選情報をメルマガで確認
会員登録する
データのじかん会員について詳しく知りたい方
close close