J型人材とは、専門性が高まることでほかの一流の専門家とのつながりを獲得するまでにいたったT型人材のことです。この言葉は、株式会社トライバルメディアハウス代表取締役社長の池田紀行氏によって提唱されました。
池田氏によると、J型人材は専門性をトップクラスまで高めることで“地下水脈”ともいうべきトップクラスの専門人材の集まりに加わることができるようになった人物を指します。
その道の第一人者と交流することで、一流の人間の視点と考え方の一端に触れることができます。そのことは専門外の分野について学ぶ一番の近道であり、J型人材となることでさまざまな専門性の芽を育てることができるのです。
どの人材を目指すべきかは、自身が現在どの人材に当てはまるのかによって異なります。
自身が専門分野を持たない一型人材の場合は、まずは専門性を獲得してT型人材になることを目指すべきでしょう。一つの専門分野をすでに持つI型人材だという場合は、視野を広げてT型人材となる道と専門性をさらに突き詰めてJ型人材を目指す道があります。
深い専門分野と広い知識を持つT型人材の方々は、専門分野を増やしてΠ型・△型人材を目指す、対人スキルを高めてH型人材を目指す、専門性を深めてJ型人材を目指すの3つの選択肢があります。
どの選択肢を選ぶべきかは自身の目指すべきキャリアや求められる人物像によって決まるでしょう。
キャリアについて考える場で比較的よく耳にする人材のタイプについて網羅的にご紹介しました。
広い視野と知識を持ちつつ専門分野を確立するというのは並大抵のことではありません。だからこそ、自分に足りない部分を意識して戦略的に能力を獲得していくことが重要です。そのための一助としてこの記事を活用してみてください。
そして、どんなに個人の能力が高くても、大抵の職場においては結局は周りの人たちと協力して仕事を進めていくことになるはずなので、お互いに気持ちよく仕事を進められる存在でいることを目指すのは仕事の内容や専門性に関係なく大切なことかもしれませんね。
働き方改革や業務の効率化が声高に叫ばれる昨今ですが、できるなら仕事も楽しくやりたいものです!
(宮田文机)
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