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この調査では、社会との関わりとして「ボランティアの頻度」と総合主観満足度の関係についても調べています。
ボランティアの頻度別に総合主観満足度を見るとボランティアへの参加の頻度が高まるほど満足度は上昇する傾向にあり、「行っていない」という回答と「ほぼ毎日」という回答の間では1ポイント以上の差が生じています。
こうした結果からボランティアに積極に参加することは生活の満足度を高めるということがいえそうです。
一方でボランティアに「行っていない」と回答した人は全体の60%程度。さらに月に1回以上ボランティアに参加すると回答した人は全体の20%程度となっており、ボランティアに参加する人は全体の半数以下であるものの、5人に1人程度は頻繁にボランティアに参加しているのです。
今回の調査の結果からは、友人と会う機会や頼れる人の数、ボランティアへの参加頻度など社会との繋がりが強まれば強まるほど総合主観満足度が高まるということがわかりました。
また、全体で見ても人とのリアルでの交際・付き合いが減る中で、10%程度の人が友人と定期的に会う機会がなかったり、頼れる人がいなかったりする、ということも明らかになりました。
年々、リアルでの交友が減り、孤独を感じる人がこれだけいる、ということは孤立に関する問題はもはや個々人だけの問題ではなく社会で考えるべき課題といえるでしょう。
そうした中で、友人と会ったり、お互いに頼り合える程度に関係を深めたり、ボランティアに参加したり、ということを定期的に行うためには、経済的な余裕や時間的な余裕も非常に重要です。従ってこうした問題の背景には貧困の問題や過剰労働などの問題もあると考えられます。
社会にいるすべての人が社会ときちんと繋がりを持てる余裕をつくるために政治や経済の面でできることはまだまだあると思います。
1人を楽しみながら、孤独にならないために、何ができるのか、じっくりと考えていきたいですね。
【参考引用サイト】 ・ パーソナルコンピュータ史 - Wikipedia ・ 日本における携帯電話 - Wikipedia ・ 満足度・生活の質を表す指標一覧 ・ 統計局ホームページ/平成28年社会生活基本調査
(大藤ヨシヲ)
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