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ファイルサイズを比較してみました

では、具体的にファイルサイズの観点から見てどのような差が生まれるのか、また各ファイル形式によって鳴るHzの違いはあるのかを比較してみました。比較するにあたり、ツーソン・レパートリー・オーケストラおよびシエラ・ビスタ交響楽団(Sierra Vista Symphony Orchestra)の音楽監督兼指揮者を務める日本人指揮者 田川徹氏に意見を聞いたところ、ベートーベンの第九が良いだろうというアドバイスをいただき、その中でも最も有名な録音の一つであるカラヤン指揮のベルリンフィルの演奏をおすすめしてもらいました。

なので、今回比較に使用したCDはこちら

ユニバーサルミュージックから発売されている指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンによるベートーヴェン交響曲第9番(合唱)です。実は、CD1枚の単位の元となったのがベートーヴェンの第九だと言われています。(これに関しては諸説ありですが。)

実際に検証してみるとやはりファイルサイズには顕著な差が出ました。

WAVE 701.5MB
ALAC 308.6MB
MP3
160kbps 79.4MB
256kbps 127MB
320kbps 158.8MB
AAC
160kbps 80.2MB
256kbps 127.8MB
320kbps 159.5MB

しかし「MP3」と「AAC」に関してはどのビットレートも1MB前後の差しか現れませんでした。

では鳴っている周波数は?

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周波数に関しても、波形を表示させて検証してみました。上記の画像がWAV形式のものです。

クリックすると拡大

「WAV」と比べても高音の周波数に関してはほぼ変わらず、低音に少し変化が見られただけでした。

ファイルサイズでほぼ同等な「MP3」と「AAC」を比べると、「AAC」の方が低音が鳴っていることが分かります。周波数の面で見ても、やはり「AAC」の方が音質は高いようですね。つまり、より最近の圧縮技術であるAACの方が優れている、ということが読み取れる検証結果となりました。

「MP3は死んだ」のか?

このようなタイトルニュースがリリースされ世界的に話題になりました。

「えっ?MP3使えなくなっちゃうの?」とか「各サービスがMP3の利用を終了するってこと?」と思っている方、ご安心ください。そうではありません。

これは2017年5月11日アメリカのラジオ局ナショナルパブリックラジオの報道によるもので、正確にはMP3を開発したドイツのフラウンホーファー研究所によるMP3に関する各種特許の保護期間が2017年4月23日に終了したことを指すものでした。

フラウンホーファー研究所は「MP3はまだ消費者の間で非常に人気があります」とコメントしながらも、より高音質を実現でき、同じくライセンスを保有するAACを推奨しています

今後一昔前のMP3の急速な発展を知らない世代の音楽消費割合が増えれば、もしかしたら本当にMP3は消滅していくかも…?

そもそもなぜこんなにたくさんのフォーマットがあるのか?

先に説明した通りフォーマット一つ一つには様々な特徴、メリットやデメリットがあり上手く使い分けることにより、より良いデータ活用ができます。

例えば「データ量は気にしないから、このアルバムだけは1番良い音質で保存したい!」なんて場合は、「WAV」や「AIFF」で取り込み、なるべく大きいビットレートで保存。対応機器をお持ちの方ならストレージ節約のため「FLAC」や「ALAC」も選択肢に入りますね。

「音質は二の次!たくさんの曲をスマホに取り込みたい!」そんな方は、「MP3」で取り込みなるべく低めのビットレート(128kbps以下は音楽ファイルとしてあまり利用されていませんが)で取り込むなど、自分のスタイルに合わせて音楽をデータにするといいかもしれませんね。ちなみに筆者が利用しているAppleMusicは「AAC」の256kbpsなので音質とデータ量の節約の両方のバランスを重視したフォーマットと言えるでしょう。

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