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ファナック社がディープラーニング技術を組み込んだロボットを開発:ものづくりの超インテリジェント化へ向けての第一歩を踏み出す

         

ホットニュースが入ってきました!

なんと、ファナックがロボットにディープラーニング技術を導入し始めたそうです。

このニュースは、日経テクノロジーのオンラインニュースとして2015年6月12日付の記事として掲載されたものです。(ファナック社のプレスリリースはこちら

ディープラーニングとインダストリー4.0

ここでは、産業用ロボット製造大手のファナック社が、ディープラーニング技術を組み込んだロボットを開発していくと紹介されています。このロボットは、自律的に学習して状況を判断してヒトが指示や操作をしなくても故障やトラブルに対処することができるのです。

また、ファナック社にこのディープラーニング技術を提供するPFN社の西川社長は次のように語っています。「インダストリー4.0では、センサーデータの収集と分析までに留まっている。我々はその先の『beyond Industry 4.0』の世界、複数ロボットの協調やロボット自体の制御にまで踏み込み、ものづくりの超インテリジェント化を目指す」

インダストリー4.0とは、以前このブログでご紹介したドイツが産学官共同で取り組んでいる国家プロジェクトです。ドイツ政府は、既に100億ユーロ(約1兆3,000億円)もの巨額の投資を行って、ドイツの製造業を世界標準にしようと狙う一大プロジェクトです。米国は、巨大コングロマリット企業ゼネラル・エレクトリック社(GE)が主導するインダストリー・インターネット・コンソーシアム(IIC)を設立。次世代製造業の主導権を握るべく両陣営がせめぎ合っています。

ファナック者とPFN社の協業が意味すること

日本は、企業それぞれは最先端の技術と実績で世界をリードしていますが、国や業界レベルでは具体的なアクションをおこしていません。そのため、近い将来日本の製造業は、“スマートフォンが携帯電話市場を制覇し、日本の携帯電話産業を駆逐したのと同じ道をたどるかもしれない”という危機感を感じていのです。

ファナック社とPFN社の協業は、日本版インダストリー4.0として目指す目標を明確に説明しているのです。経済産業省が2015年6月9日に発表した「2015年度版ものづくり白書」の概要31頁には、日本版インダストリー4.0が目指す目標として、ロボット革命が明確に謳われています。日本における産学官共同プロジェクトとしては、法政大学の西岡靖之教授を中心にインダストリー・バリューチェーン・イニシアティブ・コンソーシアムを2015年6月に設立。その具体的な取り組みが始まっています。もしかすると日本版インダストリー4.0への取り組みが、本当にモビルスーツを創りだす原点になるのかもしれません。

次回は、実際に個人がロボットや人工知能の開発に関わる方法をこっそりご紹介します。ネットにつながるパソコンとやる気さえあれば、誰でもロボット開発ができる、そんな情報です。

 

[著]Wingarc1st Official The BLOG編集部
本記事はウイングアーク1st株式会社の運営するThe BLOGに掲載された記事を許可を得て掲載しています。

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