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ChatGPT、Perplexity.aiなどあのツールを使ってみた スクラムとアジャイルは「生き方」である PLAYWORKS株式会社さんへの取材を打診中! –データのじかん週報2023/2/16付

「2023年2月13日付データのじかん週報」では、話題のジェネレーティブAIツールChatGPT、Perplexity.ai、ChatSonicについて触れ、ChatGPTの使い方について説明し、「深津式汎用プロンプト」について触れています。また、KOKOKAEA Fairでの講演にでの野中郁次郎先生から聞いたスクラムとアジャイルが「生き方」という考え方、インクルーシブUI/UXデザインを手掛けるPLAYWORKS株式会社様についても紹介しています。

         

データのじかん週報では、データのじかんの編集部内で会話されるこばなしを週1度程度、速報的にお届けいたします。

こばなし1:ChatGPT/Perplexity.ai/ChatSonicなど話題のあのツールを使ってみた

野島:大川さん、ちょくちょくデータのじかんでも記事にもしてますが、話題のジェネレーティブAIであるChatGPTPerplexity.aiChatSonicに私も手を色々触ってます。Perplexity.aiは参照元を提示してくれたり、ChatSonicは面白い返答くれたり特徴はありますが、ChatGPTでちょうど3月8日(水)に登壇するMarke Zineの講演用のサマリの作成で使ってみてます。そのまま入力すると、英文で返ってきたり、コンテキストとその着地が?になったりするのですが、noteの深津さんが考案した「深津式汎用プロンプト」という体裁を利用するといい感じ。所感としては意外と良いモノが作れるし、そのためには「制約条件」がキモ。#の部分を試行錯誤することでブラッシュアップされて良いテキストが仕上がっています。自分自身とChatGPTのやりとり、具体と抽象、主観と客観に繰り返す作業は、「メタ認知」にも通じ、アウトプットを通じて自分の考えを整理するのにはもってこいですね。このような新しいサービスをハック的に使って試行錯誤する過渡期はとっても楽しいですよね。

野島が実際に使用したChatGPTの実画面 黄色マーカーのように「#」を文頭に置き、入力していく。解説記事はこちらで丁寧にわかりやすく紹介されています。

実際のChatGPTによる返答

大川:私も以前、少し触ったことがあるのですが専門知識がある人であれば「八合目」まで一気に駆け上がれるのが、非常に魅力的なツールだと思いますね。ただ、野島さんのようにあくまで自分のためや内部向けのために使うのであれば良いんですが、対外向けの資料となるとちょっと精度は怖いかも。あとは、やはり専門的な知識がある人であれば有用だけど、ない人は結局何も出てこない。かなり話題が先行していますが「使い手を選ぶ」という点では、従来のツールに通じる部分もあると思います。

■Information1

ただいま、初心者でも分かりやすい「ChatGPT(チャットGPT)」の記事を2月~3月公開に向けて鋭意作成中!乞うご期待!

 

こばなし2:スクラムとアジャイルは「生き方」である

大川:2月の初旬にあった日刊工業新聞主催の「KOKOKAEA Fair」に参加してきました。SECIモデルで有名な一橋大学の野中郁次郎先生の講演は必聴でしたね。我々の業界ではお馴染みのスクラムとアジャイルは手法ではなく「生き方」と聞いたとき、私は「どこかで似た考えに触れたことがある」と感じました。

よく思い出すとそれは、ヨーロッパ生産性本部生産性委員会が1959年に示した「生産性とは精神状態である」と根っこの部分が同じだったんですよ。同委員会は生産性とは「昨日よりもより良くなる」という確信を持ち、「改善する意思」そのものというのです。アジャイルも今日と明日で異なる正解に「適応する意思」を指すのだと、野中先生の言葉を聞いて膝を叩きましたね。どうしても私たちが捉われがちな、コストや売上といった議論は根本がズレていると思いましたよ。

ヨーロッパ生産性本部生産性委員会 ローマ会議の報告と結論(1959年3月1日ヨーロッパ生産性本部)より

野島:背筋が伸びる考え方ですね。技術が変化するなかでも、つい昨日と同じものを使って同じことをしてしまいがちですから。64年前も今と同じ激動の時代。本質を見抜いていた先人たちもいたのですね。

こばなし3:障がい者支援だけだと思うなかれ

大川:本質という意味ではもう一点、話題があります。先日、障がい者を中心としたインクルーシブUI/UXデザインを手掛けるPLAYWORKS株式会社のタキザワケイタ代表取締役と少し、お話する機会をいただきました。同社はエクストリームユーザー・リードユーザーとして「障がい者」を位置付けており、プロダクトの初期から巻き込んで活動するデザイン手法を採用しています。

ただ、ここで注意してもらいたいのは、彼らはプロジェクトの最初から最後まで障がい者を巻き込んではいないということです。実際、自社のアセットを活用したソリューションを考案する「アイディエーション」の工程においては、障がい者の方々は大きな役割は担っていません。それがインクルーシブデザインの本質であり、NPOをはじめとする障がい者支援が目的となっている事業では、エクストリームユーザーとプロジェクトのどっぷりとした関係になることが多いと感じています。

野島:PLAYWORKS株式会社様の取り組みを障がい者支援と範囲を括ってしまうと、それはPLAYWORKSさんの事業を矮小化して本質からズレた認識になるかもと感じました。このあたりをいつか取材して、データのじかんで多くの読者の方に発信したいですね!

■Information2

PLAYWORKS株式会社様への取材を打診中!

データのじかん編集長 野島 光太郎(のじま・こうたろう)  
広告代理店にて高級宝飾ブランド/腕時計メーカー/カルチャー雑誌などのデザイン・アートディレクション・マーケティングを担当。その後、一部上場企業/外資系IT企業での事業開発を経て現職。静岡県浜松市生まれ、名古屋大学経済学部卒業。


データのじかん主筆 大川 真史(おおかわ・まさし)  
IT企業を経て三菱総合研究所に約12年在籍し2018年から現職。専門はデジタル化による産業・企業構造転換、製造業のデジタルサービス事業、中小企業のデジタル化。(一社)エッジプラットフォームコンソーシアム理事、東京商工会議所学識委員兼専門家WG座長、内閣府SIP My-IoT PF、ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会 中堅中小AG、明治大学サービス創新研究所客員研究員、イノベーション・ラボラトリ(i.lab)、リアクタージャパン、Garage Sumida研究所、Factory Art Museum TOYAMAを兼務。官公庁・自治体・経済団体等での講演、新聞・雑誌の寄稿多数。直近の出版物は「アイデアをカタチにする!M5Stack入門&実践ガイド」(大川真史編、技術評論社)


データのじかん編集 藤冨 啓之(ふじとみ・ひろゆき)  
経済週刊誌の編集記者として活動後、Webコンテンツのディレクターに転身。2020年に独立してWEBコンテンツ制作会社、もっとグッドを設立。ライター集団「ライティングパートナーズ」の主宰も務める。BtoB分野を中心にオウンドメディアのSEO、取材、ブランディングまであらゆるコンテンツ制作を行うほか、ビジネス・社会分野のライターとしても活動中。データのじかんでは編集・ライターとして企画立案から取材まで担う。1990年生まれ、広島県出身。


(TEXT・編集:藤冨啓之)

 

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