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なぜ今ユーザーコミュニティーが重要なのか? 〜従来のベンダー・ユーザーの関係性では最新情報は得られない。(後半)

         

Q3: コミュニティー時代、成長する人、止まる人


株式会社ウフル 杉山恒司氏

杉山:うちのコミュニティーにはウイングアーク社も入っているのですが、いろんな音頭を取ってもらっています。結局、物事を動かすのは「個人」であって、組織ではないです。色々なコミュニティーを見てきましたけれど、牽引力のある人、影響力がある人がいるコミュニティーは盛り上がります。ですが、いないコミュニティーは閑散としています。キーマンを見つけることが重要。参加企業の中にもキーマンを出してもらうこと、これが活性化するポイントだと思います。

小島:なるほど。斎藤さんは、コミュニティーに参加して輝き出す人とはどういう人だと考えますか?

斎藤:簡単に言うと図々しい人ですね。その運営やらせてください、と、何かしらやりたがってくれる、主体的に関わってくれる人。自分の役割をコミュニティーの中で作りに行くことができる人が強いです。そういう人の周りにはどんどん人が集まってくる。人が集まってくるのはバイネームです。それがつまりコミュニティーというものの大きな意味であって、会社の名前ではありません。その人が転職して別の会社に行っても周りの人はその人についているので関係ないわけです。

小島:ユーザー同士は技術でつながっているわけではなく、同じ関心ごとでつながっている、ということですね。ユーザーは、テクノロジーをどんなビジネスインパクトに変えられるか、のみにしか興味がない。そんな中で、自分がどこかでアウトプットすると、周りからそれが10倍になって返ってくるわけですよね。清水さんはどう思いますか?

清水:ちゃんと返ってきていると感じています。また、アサヒ社内にも新しいコミュニティーが生まれつつあります。これは業務ベースのつながりではなく、別のベクトルでつながっているコミュニティーです。例えば、うちの会社はグローバルでみると社員数が32000人を超えました。そして、そのうちの6割は日本国籍ではない。そうなってくると人同士がどうつながるか、例えばフェイスブックを経由してだったり、グローバルに活躍したいと思う人が積極的に活動を行なって行く風潮が出来始めています。この種のコミュニティーはオープンではない環境だけれど、引っ張って行きたい、という人が自発的に出てこなければコミュニティーは動いていかない。熱量を持っている人がいないと何も起こらないです。

 

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