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データで見る国際結婚の動向。日本初の国際結婚はいつ?そして国際結婚の闇に見え隠れする人権問題とは?

         

少子高齢化に伴う労働力不足が懸念される中、移民についての様々な議論が進み、政策などに発展することも少なくありません。そうした中で、国際結婚などの動向も政策の変化によってこの20年で大きく変わってきました。

そこで今回は、国際結婚の制度や動向についてデータから紹介していきます!

国際結婚の動向の前に知りたい国籍・戸籍の問題

国際結婚をすると国籍が変わる、と思っている人は少なくないと思いますが、日本で結婚する限りにおいてはそんなことはありません。

国際結婚をした場合、基本的には、日本人は日本国籍、外国人は出身国の国籍を保持した状態になります。しかし、国によっては例外があり、例えばフランスなどでは、結婚後一定期間以内にその国の国籍を望めば、国籍を変更することができます。その場合、原則として、日本国籍からは離脱します。

また、 イラン・アフガニスタン・サウジアラビア・エチオピアなどの一部の国では、女性は結婚と同時にその国の国籍を付与されるため、結婚後2年以内に国籍選択届けを提出する必要があります。万が一この届出を忘れた場合は、日本国籍を失効する可能性もあるので、事前に書類などを確認しておく方が安心でしょう。

ちなみに外国人と国際結婚をして相手方が日本国籍を望む場合は、帰化申請という手続きを通常通りに行う必要があります。

国際結婚において、結婚相手が日本に帰化しない限りは、日本国籍や戸籍は発行されません。では、国際結婚において日本人の戸籍はどうなるのか?法務省の回答を参考に調べてみました。

国際結婚をした場合、まず当事者である日本人の筆頭戸籍が作られます(もともと筆頭戸籍を持っている場合は戸籍は変わりません)。そして、その戸籍に、外国人(氏名・生年月日・国籍)と婚姻した事実が記載されることで、戸籍の手続きは完了します。

日本人同士の結婚では夫婦同姓が義務付けられていますが、国際結婚の場合、夫婦共々元々の姓名を名乗り続けることができることもあります。

一方で、日本人が相手方の苗字に変更したいという場合は、婚姻の日から6か月以内に市区町村の戸籍届出窓口に届け出るだけで相手の姓に変更することができます。

約50年間に渡る国際結婚の動向をデータで追う

日本における最初の国際結婚は、1873年、イギリスへの留学生だった日本人男性とイギリス人女性の結婚が、日本政府に許可されたことが最初だといいます。

それからおよそおよそ150年、国際結婚の動向はどのように変化したのか、データで追っていきたいと思います。

厚生労働省が例年発表している、人口動態統計を参考に、日本における婚姻数と国際結婚数をまとめたグラフが以下になります。

出典:人口動態調査

日本における婚姻総数は1970年代前半に100万件を越えたものの、それ以降右肩下がりの傾向を見せ、2017年においては、約60万件とここ50年で最も低い数値になっています。

一方で、国際結婚数は1980年代に一気に増加し、年間1万件以下だったのが、1990年代に入ると2万件を超えるようになりました。一方で、2000年代以降をみると、年によって数値が大きく乱高下してることがわかります。

さらに、結婚相手の国籍を男女別にグラフ化してみました。

男性が日本人の国際結婚において、結婚相手の国籍はそのほとんどがアジア圏の国で占められました。中国やフィリピンが半数以上を占めるのに対し、欧米や南米、その他の国々出身の相手との結婚は2%未満と低い比率になっています。

出典:人口動態調査

一方で、女性が日本人の国際結婚においても、韓国人や中国人との結婚は高い比率を占めていますが、アメリカ人との結婚の比率も16.1%と全体で二番目に多い割合を占めています。また、南米出身の男性との結婚率も男性よりも高い数値を出していました。

出典:人口動態調査

 
国際結婚数の乱高下の背景にある、「アジアの花嫁」という闇

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