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11/1開催「updataNOW23」|Local DX Lab トークショー ‐医薬品/製麺/介護と枠を超えてDXを仕掛ける八戸東和薬品のDXの最前線をキーパーソン2人に聞く

         

こんにちは、データのじかん編集部です。

本日は、データのじかんを運営するウイングアーク1stのアンカーイベント「updataNOW23」へのご招待と、そのフィーチャーセッションに焦点を当てた内容をお届けします。

このイベントでは、2023年版「中小企業白書」にもロールモデルとして紹介された八戸東和薬品の田中洋輔氏と奥佳祐氏、ウイングアーク1st株式会社 データのじかん編集長 兼 メディア企画室 室長 野島光太郎氏による「DXの最前線と捉え方」にスポットを当てたセッションを展開します。

そこで本記事では、八戸東和薬品が取り組んできた「アナログのクッションが育むDX」と良い意味での“朝令暮改”を実現した「MotionBoard Cloudの導入事例」を基に、updataNOW23でのセッションの見どころやおすすめポイントを紐解いていきます。

「みんなで幸せになるデジタル活用」をコンセプトに掲げ、さらに異業種へ挑戦するなどデータを原動力に意欲的な企業変革を進めている同社のDXを通じて、田中氏と奥氏が私たちにどのようなメッセージや価値をもたらしてくれるのかを、探っていきましょう。

八戸東和薬品株式会社では、デジタル変革(DX)に取り組む過程において、特に社員間の合意形成の難しさと、その解決策に焦点を当てています。同社は、裁量性の高い業務の中でのコンセンサスの重要性を理解し、「みんなで幸せになるデジタル活用」という理念の下でDXを推進しています。このアプローチにより、営業担当者の個々の知識と経験を可視化し、共有することで組織全体の能力を大幅に強化。これが原動力となり、異業種への挑戦を含む積極的な企業変革が進められています。

八戸東和薬品株式会社は、ジェネリック医薬品の需要増加に伴い売上を伸ばしましたが、社内で売上の「再現性」を分析し、将来的な大きな社会変化に対応できる体制を築く必要性を感じていました。これを実現するために、データとデジタル技術の活用を推進し、特にルート営業の価値を定量化し、法則性を見出すことに注力しました。

基幹システムは既に導入されていましたが、田中氏の入社後、CRMやSFAの導入が進み、さらにデータを連携させ、過去と未来をつなぐ時間軸での解釈を可能にするBIダッシュボードが2017年に導入され、現在の基盤となるシステムが整いました。これにより、会社はデータに基づく意思決定と、将来への対応力を強化しています。

八戸東和薬品でのDX(デジタルトランスフォーメーション)のプロセスで、特に注目すべき点は、以下の通りです。

アナログのクッション:

社員がデジタル変革に慣れるまで、アナログ手法(ホワイトボードと付箋紙)を使用して情報の共有とデータ活用の重要性を体感させるアプローチを採用しました。これにより、社員がデジタルツールに対する抵抗を減らし、そのメリットを理解することができました。

コンセンサスの形成:

アナログ手法を通じて、全社員が情報共有の価値と、その結果としての売上げ向上の効果を目の当たりにしました。それが、新しいシステムへの移行をスムーズにし、全員が納得した上での変革が可能になりました。

段階的な導入:

ITシステムの導入は一朝一夕に行われるものではなく、アナログな手法から始めることで、現場の声を反映させ、必要な要素を確実にシステムに組み込むことができました。このプロセスが、後の段階でのシステム導入がより効果的かつ効率的に行える基盤を作りました。

目的と手段の明確化:

デジタル化の目的を明確にすることで、ただ技術を導入するのではなく、実際にビジネスプロセスを改善し、会社の価値を高める方向に進むことができました。アナログ手法による初期段階の試みは、目的の再確認と、システム化すべきポイントの特定に寄与しました。

上記の事例は、テクノロジー変革が単なる技術の導入以上のものであること、そして変革を成功させるためには組織全体の理解と協力が不可欠であることを示しています。デジタルトランスフォーメーションは、技術的側面だけでなく、人間の側面、すなわち社員の意識改革やコミュニケーション戦略にも深く関わるプロセスなのです。

八戸東和薬品が直面している課題は、医薬品卸売業の多くに共通するものです。薬価の定期的な引き下げにより、単に製品を販売するだけでは十分な利益を上げることができなくなっています。売上を伸ばすためには販売数量の増加が必須となります。

ウイングアークのMotionBoard Cloudの導入は、八戸東和薬品にとって重要なターニングポイントとなりました。これは、データドリブンな意思決定を支援し、組織全体の透明性を高め、バイアスから解放された客観的なビジネスインサイトの獲得を可能にしたからです。

八戸東和薬品が経験しているように、MotionBoard Cloudの拡張適用、特に在庫管理への応用は、企業がキャッシュフローを最適化し、在庫をより効率的に配分するための重要なステップを意味します。以下に、在庫管理への応用がもたらす潜在的なメリットを挙げます。

リアルタイムのインサイト:

MotionBoard Cloudは、販売データをリアルタイムで分析し、経営者や営業担当者がタイムリーな意思決定を行えるようにします。市場の急激な変化や新しい商機にすばやく対応することが可能になります。

客観的なデータ分析:

自動化されたデータ集計は、人為的なエラーや個人のバイアスを排除し、データの正確性と客観性を保証します。これにより、企業は事実に基づいた正確なビジネス分析を行い、信頼性の高い戦略的決定を下すことができます。

効率的な業務運営:

煩雑で時間のかかる手作業のデータ入力や集計から解放され、スタッフはより価値の高い業務に注力できます。これにより、業務の効率性が向上し、企業全体の生産性が高まります。

隠れた問題の発見:

顧客の購買パターン、商品の売れ行き、在庫の動きなど、多角的にビジネスを分析することで、見過ごされがちな問題や新たな成長機会を発見することができます。

経営戦略の最適化:

「負の情報」の可視化は、リスク管理と戦略的方向性の見直しに不可欠です。売れ筋商品のフォーカスだけでなく、低迷する製品ラインや市場のニーズに応えられていない領域に対する戦略的な対応を再考する機会を提供します。

MotionBoard Cloudを利用することで、八戸東和薬品は経営の見える化を大きく前進させ、迅速かつ情報に基づいた意思決定を行うことができるようになりました。このような技術の導入は、経営者が現在のビジネス環境の中でより効果的な戦略を展開する上で、不可欠なステップと言えるでしょう。

月間85万人以上に読まれるデータ・DXに特化したWEBマガジン「データのじかん」の人気特集「Local DX Lab」。「Local DX Lab」では全国47都道府県の各地域のDXやテクノロジー活用のロールモデルや越境者を取材し、DXの多様な在り方を探っています。

Local DX Lab トークショー 医薬品/製麺/介護と枠を超えてDXを仕掛ける八戸東和薬品のDXの最前線をキーパーソン2人に聞く」では、2023年版「中小企業白書」にもロールモデルとして紹介された八戸東和薬品の「DXの最前線と捉え方」を立場の異なるキーパーソンCIO 田中洋輔氏、IT事業部テクニカルチーフを務め、関連会社で取締役を務める奥佳祐氏とディスカッションを致します。

 

参加無料|「updataNOW23」10月31~11月1・2開催

10/31(火)~11/2(木)開催のデータでビジネスをアップデートする3日間のビジネスカンファレンス「updataNOW23」に八戸東和薬品の田中洋輔氏、奥佳祐氏、ウイングアーク1st株式会社 データのじかん編集長 兼 メディア企画室室長の野島光太郎氏も登壇。「updataNOW23」はウイングアーク1st社主催の国内最大級のカンファレンスイベントで、DX・データ活用を軸にした約70セッションと30社以上が出展する展示など、会場とオンラインのハイブリッド形式で開催されます。


Local DX Lab トークショー
医薬品/製麺/介護と枠を超えてDXを仕掛ける八戸東和薬品のDXの最前線をキーパーソン2人に聞く

月間85万人以上に読まれるデータ・DXに特化したWEBマガジン「データのじかん」の人気特集「Local DX Lab」。「Local DX Lab」では全国47都道府県の各地域のDXやテクノロジー活用のロールモデルや越境者を取材し、DXの多様な在り方を探っています。本セッションでは2023年版「中小企業白書」にもロールモデルとして紹介された八戸東和薬品の「DXの最前線と捉え方」を立場の異なるキーパーソンCIO 田中洋輔氏、IT事業部テクニカルチーフを務め、関連会社で取締役を務める奥佳祐氏とディスカッションを致します。

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