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データのじかんフィーチャーズ|part.016|北海道の「身の丈にあったDX」を探る(Local DX Lab 北海道編)

データのじかんを閲覧頂いているみなさま!!こんにちは!!【データのじかんフィーチャーズ】担当の畑中一平です。【データのじかんフィーチャーズ】は、最新の話題や事件に焦点を当て、これまでに「データのじかん」で紹介した記事の中から厳選してピックアップし、詳細にレポートして皆さまにお伝えする企画です。

第16回目となる今回は、全国47都道府県の各地域でDXやテクノロジー活用のロールモデルや越境者を取材し続けている企画『Local DX Lab』の中から、北海道に焦点を当てた特集をお届けします。

         

「Local DX」は、「Local Digital Transformation」の略で、地域ごとのデジタルトランスフォーメーション(デジタル化改革)を指します。このコンセプトは、特定の地域や市町村が、情報技術を活用して行政サービスの効率化、地域経済の活性化、市民生活の向上などを図る取り組みを表します。例えば、地域固有の課題をデジタル技術で解決したり、地元企業や住民が協力して新しいビジネスモデルを創出するなどが含まれます。

「Local DX」の主な特徴は以下の通りです。

① 地域特有の課題解決

地域固有の問題やニーズに対応し、デジタル技術を利用して解決策を提案します。

② 行政サービスのデジタル化

公共サービスのデジタル化により、効率化やアクセス性の向上を図ります。これには、オンラインでの手続きの簡素化や情報の透明性向上が含まれます。

③ 地域経済の活性化

デジタル技術を活用して新しいビジネス機会を創出し、地元企業の競争力を強化します。

④ 市民参加とコミュニティの強化

地域住民がデジタルプラットフォームを通じて意見やアイデアを共有し、地域開発に積極的に参加する機会を提供します。

⑤ 持続可能な発展

環境保護や持続可能な資源利用など、地域の持続可能性を高める目的でデジタル技術を導入します。

Local DXは、これらの特徴を通じて、各地域のポテンシャルを最大限に引き出し、長期的な成長と発展を目指します。

そこで今回のデータのじかんフィーチャーズでは、北海道の森町/釧路市/美瑛町で取り組んでいるLocal DX、その土地ならではの「身の丈にあったDX」について、実際に携わっている方から伺ったお話をまとめたコンテンツを紹介します。

 

北海道森町:小規模な市町村でのデジタル利用について一緒に考える(ハウモリ発起人 山形 巧哉 氏)

北海道の森町(もりまち)は北海道の南部に位置する町です。渡島半島の東側にあって、森林や美しい自然に囲まれています。特にアウトドア活動や温泉、地元の農産物が豊富で、観光やレクリエーションのスポットとしても人気があります。

森町では、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する「森町 DX 推進計画」が策定され、情報技術(ICT)を活用して行政運営の効率化と町民サービスの改革を目指しています。具体的には、国の「自治体DX推進計画」と北海道の「Society5.0推進計画」に基づき、地域の情報化と行政情報化を一層推進しています。

そんな北海道森町で、役場の情報担当として20年以上勤め、退職後は活動のフィールドを広げ、全国の市町村のデジタル支援や、自治体のDXや機運醸成をされている山形 巧哉さんに伺ったお話を以下のリンク先で紹介します。

 

北海道釧路市:最新デジタルデバイス満載の「第三の場所」を放課後の子供たちに無償で提供(デジラポ館長 幸村 仁氏)

北海道釧路市は、北海道の東部に位置する市です。この地域は、釧路湿原や釧路川など自然豊かな環境で知られており、観光地としても人気があります。特に釧路湿原は日本最大の湿原で、野鳥の観察やネイチャーツアーが楽しめるスポットです。市街地では、釧路の港が活発で、漁業が盛んです。また、冬季には釧路川が部分的に凍結し、美しい風景を提供します。釧路市は、その自然環境だけでなく、グルメも魅力の一つで、特に海鮮料理や「釧路やきそば」が有名です。

そんな北海道釧路市に拠点を置く、一般社団法人学校地域協働センターラポールくしろは、学校と地域の協働を促進することを目的としています。この団体は、子どもたちが社会で活躍できる「生きる力」を育むために、教育プログラムの開発、キャリア教育、教育ICTの推進など、様々な事業を展開しています。また、デジタル人材育成や多世代交流の拠点として「Digital Station デジラポ」を運営しており、ここではプログラミング教育や様々な体験機会を提供しています。

デジラポは「学校」および「家」に次ぐ子供たちの第三の居場所として設立され、小学校4年生から高校3年生までの子供たちであれば無料で使える公設民営の施設で地域が一丸となって新しい教育の形を実践しています。館長の幸村仁さんに伺ったお話を以下のリンク先で紹介します。

 

北海道美瑛町×小林製薬:北海道の地方自治体と大阪の製薬会社の協働による「地域」も「業界」も超えたDX推進

北海道美瑛町(びえいちょう)は、日本の北海道中央部に位置する町です。美瑛は特にその美しい自然景観で知られており、丘陵地帯が広がり、季節ごとに異なる表情を見せることで有名です。特に「パッチワークの路」と呼ばれるエリアは、畑や草原がまるでキルトのように美しく配置されているため、国内外から多くの観光客が訪れます。

北海道の美瑛町は、小林製薬と協力して、地方自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)に関するプロボノ活動を行っています。この取り組みでは、美瑛町役場の業務効率化と行政サービスの向上を目指しています。具体的には、業務フローの見える化やデジタルツールの活用を通じて、業務プロセスの改善を図っています。

活動の一環として、小林製薬の社員が直接美瑛町役場を訪れ、現地の職員と協力しながら業務フロー図を作成し、業務の現状分析と改善策を提案しています。このプロセスには、現場の職員の声を積極的に取り入れることが含まれ、業務改革に不可欠な情報の収集と評価が行われました。

この協働は、小林製薬の社員にとっても新たな経験となり、社内の業務改善にも活かされることが期待されています。美瑛町においても、このプロジェクトを通じてDX推進の初歩的なステップを踏み出し、長期的な行政サービスの向上につながる土台を築いています。

 

以上、今回は『北海道のLocal DX』について、4件の厳選記事を添えて紹介させて頂きました。

それでは、次回も【データのじかんフィーチャーズ】をよろしくお願いします!


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データのじかんは、テクノロジーやデータで、ビジネスや社会を変え、文化をつくりあげようとする越境者のみなさまに寄り添うメディアです。

越境者の興味・関心を高める話題や越境者の思考を発信するレポート、あるいは越境者の負担を減らすアイデアや越境者の拠り所となる居場所などを具体的なコンテンツとして提供することで、データのじかんは現状の日本にあるさまざまなギャップを埋めていきたいと考えています。

(畑中 一平)

 

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