金融業界のデータマネジメント態勢の構築で考慮すべき重要なポイントとは？

金融業界におけるデータマネジメント態勢の構築は、データガバナンスの確立、データ品質の維持、データセキュリティの強化、適切なテクノロジーとインフラの整備、そして規制遵守を中心に行われます。これにより、データの品質とアクセスを管理しながら、セキュリティを保ち、法規制に対応する体制を築くことが重要です。このプロセスは、リスクの管理、顧客サービスの向上、新しいビジネス機会の創出に不可欠です。

以下に考慮すべきポイントを紹介します。

① データガバナンス

・ポリシーとプロシージャの確立：データ品質の基準、データアクセス権の管理、データのライフサイクル管理（収集、保持、削除）に関する明確なポリシーとプロシージャを設ける。

・組織構造：データ所有権と責任を明確にする役割（例：データオーナー、データスチュワード）を定義。

② データ品質の管理

・データの正確性と一貫性：データ入力、更新プロセスを標準化し、定期的なデータ品質チェックを行う。

・マスターデータ管理（MDM）：重要なデータエンティティ（顧客、製品、取引先など）に関する一貫したビューを提供。

③ データセキュリティ

・アクセス管理：不正アクセス防止のため、必要な人にのみデータアクセスを許可する。

・データ暗号化：データを暗号化し、データの盗難や漏洩時のリスクを軽減。

・監査とコンプライアンス：データアクセスと使用に関する監査トレースを維持し、規制要件に適合する。

④ テクノロジーとインフラストラクチャ

・データアーキテクチャ：効率的なデータ流通と分析を可能にするための技術的基盤を整備。

・データ倉庫とビッグデータテクノロジー：大量のデータを効率的に処理し、洞察を提供するためのソリューションを導入。

⑤ 規制遵守

・データ保護規制（例：GDPR、GLBAなど）への対応：顧客データの取扱いに関する法規制に準拠し、違反があった場合のペナルティを避けるための対策を講じる。

金融業界では、これらのデータマネジメント戦略が企業リスクの管理、顧客サービスの向上、新たなビジネスチャンスの創出に寄与するため、非常に重要です。データを戦略的資産として扱い、これを効果的に管理することが求められます。

金融業界のデータマネジメントのスペシャリストが登壇

本セミナーでは、金融業界でデータマネジメントを業務している方、目指している方、推進しようとされる方、および金融業界のデータマネジメント事情をご自身の業界に応用したい方を対象に、金融業界に特化したデータマネジメントの最前線に迫り、最新の課題や事例を共有し、今後の方向性について考察します。

第2回(#2)の今回は “銀行”業界向けに、三菱UFJフィナンシャル・グループ 藤咲 雄司 氏に「データマネジメント態勢構築の軌跡」についてお話していただきます。

なお、本イベントは、オンラインで開催しますので、遠方在住、多忙等の事情で来場が困難な方でもご参加いただけます。

※定員に限りがあるため、参加を検討されている方はお急ぎ下さい。

登壇者プロフィール

講師：株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
　　　デジタル戦略統括部　副部長
　　　データマネジメント担当　藤咲雄司 氏

1998年に大学卒業後、日系IT企業に入社、金融機関向けサービスを通じ金融×テクノロジーを広く学ぶ。2006年に三菱UFJ銀行に入行。市場部門におけるシステム中計立案、システム企画・推進を担当。加えて、統計・AIモデルを含む電子為替トレーディングのグローバルヘッドを担う等、ビジネスとテクノロジーの融合・実践経験を有する。2021年より、CDO（Chief Data Officer）を補佐しデータ戦略及びデータドリブン経営を推進。

 

司会進行：吉村武（よしむらたける）氏

IT企業、金融企業、エンタメ企業と多業界でデータマネジメントを推進。データ業界の発展のためにデータマネジメントを根付かせる活動を行っている。

 

プログラム

開催情報

2024年11月19日開催！！
金融業界のデータマネジメント最前線 #2
～データマネジメント態勢構築の軌跡～

イベント名	金融業界のデータマネジメント最前線 #2
開催日時	2024年11月19日（火）19：00～20：10
開催形式	オンライン形式
参加費	無料（要登録）
共催	・株式会社マイナビ｜TECH+（テックプラス） ・データ横丁
後援	・一般社団法人金融データ活用推進協会（FDUA） ・特定非営利活動法人 金融IT協会（FITA） ・一般社団法人オルタナティブデータ推進協議会（JADAA） ・一般社団法人データマネジメント・コンソーシアム（JDMC）
協賛企業	・株式会社データ総研 ・株式会社Quollio Technologies
運営協力	・株式会社トレードワークス ・フリー株式会社
メディア協賛	・データのじかん

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