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好きな場所や時間で流れ星が楽しめて気候変動の謎もわかる?!日本が牽引する次世代のエンタメ、人工流れ星をご紹介

         

「星に願いを」と言う言葉とともに、ドラマやアニメなどのロマンチックなシーンでは定番となっている流れ星ですが、実際は、流れ星に願い事をするどころか、流れ星を観測すること自体がなかなか難しいものです。

しかし、近年、そんな流れ星を人工的に発生させるという試みが始まっています。そして、人工的な流れ星の開発に先陣を切ったのが日本のスタートアップだそうです。

日本にとって新たなお家芸となる可能性のある人工流れ星とはいったいどのようなものなのか、紹介していきます。

そもそも流れ星ってどんなもの?危険じゃないの?

流れ星と聞いて多くの人が「隕石」のように数cm以上あるような物体が落ちる現象をイメージするかもしれません。「隕石が落ちてくる」という考えるとなんとなく危険なような気がしますが、調べてみると意外な流れ星の正体が見えてきました。

国立天文台の公式サイトによると、流れ星とは、宇宙を漂う直径1mm から数cmの小さなチリが地球の大気と衝突する際に高温になり、気化し、その際に大気や気化したチリが光を放つ、という現象をいうそうです。

大きくても数cm程度ということもあり、流れ星のほとんどは大気との衝突で消失するため、地面に落下したり、環境に大きな変化を与えるような危険性はほとんどないということです。

そして、このような小さなチリが特に多いのが、彗星の軌道上で、彗星の軌道と地球の軌道が交差する時に発生するのが、多数の流れ星を観測できるという流星群です。地球は、周期的に彗星の軌道を横切るため、しし座流星群のような特定の流星群が発生する日時はあらかじめ予想することができます。しかし、都市部では夜間も明かりが多く、また天候などにも左右されやすいため、観測することは難しいというのが現状です。

人工流れ星の目的や仕組みから気になるお値段までご紹介

現代人にとってなかなか難しい流れ星の観測を人為的に叶えるために、研究開発に取り組むのが、東京のスタートアップ「ALE(エール)」です。

特別なイベントを盛り上げるために、より長く強く光る流れ星を人工的に発生させることで科学とエンタテイメントの架け橋を作りたい、という目的意識から始まった同社のプロジェクトですが、近年では宇宙開発における新たな研究のアプローチの手法としても検討が始まっているそうです。

人工流れ星の発生方法として現在試みられているのが、人工衛星を活用した流れ星の放出です。

これは事前に打ち上げた人工衛星から任意のタイミングで任意の場所に流星の元となる物質「流星源」を放出し、 人工的な流れ星を発生させるという手法です。ちなみにこの流星源は、様々な種類があり、今後、顧客の好みに合わせて光の明るさや流れ星の色を選べるようになったり、流れ方も放射状など好みの形に選べるようになる可能性があるそうです。

ちなみに、衛星や流星源の開発費用は合わせておよそ数億円かかるため、数十粒の流星源の放出につき、費用は1億円程度を予定しているそうです。

直近では東京オリンピックのような大きなイベントの際に活用することを目的としているということです。

 
人工流れ星を正確に流すために使われる日本の最先端技術

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