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CIO(Chief Information Officer/最高情報責任者)は、企業の情報資産・データ・テクノロジーを駆使し、経営戦略を支える役割を担います。
 システムの安定稼働やITガバナンスにとどまらず、サイバーセキュリティ、生成AIの導入判断、DX推進、人材育成など、経営全体を横断するテーマを統括する存在です。
 『経営と現場をつなぎ、テクノロジーを経営価値へと転換する』―――CIOはまさに、企業変革の「要」となるポジションといえるでしょう。

CIO Japan Summit 2025は、国内のCIOやIT戦略リーダーが集い、デジタル経営の最前線を議論する招待制カンファレンスです。
 Marcus Evans Groupが主催し、2025年11月11日(火)〜12日(水)の2日間、ホテル椿山荘東京(東京都文京区関口2-10-8)で開催されます。
 今年の主要議題は以下の6テーマ。いずれも、企業の持続的な成長と変革を実現するために避けて通れない重要課題です。
・生成AIの功罪と次の一手
活用が進む一方でリスクも増大する生成AI。経営としてリスクとベネフィットをどう見極めるかを問います。
・デジタル敗戦を越える人材戦略
国際競争力を取り戻すために、学び続ける組織づくりと人材育成への挑戦に焦点を当てます。
・AI時代に再定義される防衛戦略
パスキー、AI脅威、シャドーITなど新たな課題に対し、全社レベルでの防衛体制と意思決定の在り方を探ります。
・縮小時代のIT体制に求められる抜本的再設計
人手も工数も限られる中で、柔軟で持続可能なIT体制をどう構築するか。
・多極化するアウトソーシング先の見極め
オフショア開発の選択肢が多様化する中、地政学リスクや文化的相性を踏まえた最適な協業体制を構築する視点を提示します。
・DXの現在地を問い直す──「崖」の先にある成長
「2025年の崖」を越えた今、DXの真価と限界を見極め、持続的な成長の方向性を探ります。
講演だけでなく、参加者同士のネットワーキングを通じて、実務に生かせる知見を得ることも目的のひとつです。経営・技術・人材の三位一体で未来を描く場──それがCIO Japan Summit 2025です。

CIO Japan Summit 2025では、生成AI、サイバー防衛、組織変革という三つの視点から、国内を代表するリーダーが講演を行います。
 いずれの内容も、実践に基づいた知見と具体的な事例に裏打ちされています。
テーマ:「世界危機とAI時代の企業防衛」
NTT株式会社 チーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト
 松原 実穂子 氏

[プロフィール]
 防衛省勤務を経て、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士号を取得。パシフィック・フォーラムCSIS、日立システムズ、インテル、パロアルトネットワークスなどを経て、現在はNTTでサイバーセキュリティ戦略に携わる。 
[プログラム概要]
 本講演では、北朝鮮のIT労働者問題や、台湾有事を想起させる企業へのサイバー攻撃など、地政学リスクと連動したサイバー攻撃の実態を概観。生成AIやディープフェイクを悪用した新たな脅威の特徴を示し、企業の自助努力に加え、サプライチェーンや国際連携を視野に入れた国家的レジリエンス戦略の重要性を語る。
 また、ウクライナ企業がミサイルやドローン、サイバー攻撃を受けながらも業務を継続した事例を取り上げ、平時と有事をつなぐレジリエンスの要点を提示する。
テーマ:「変革を拒むのは人である──“思考停止”を打ち破るマインドセット」
株式会社圓窓 代表取締役/武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部 教授
 澤 円 氏

[プロフィール]
 元・日本マイクロソフト株式会社業務執行役員。マイクロソフトテクノロジーセンターのセンター長を務めた後、現在はDX推進や組織マネジメント、人材育成などの分野でアドバイザーとして活動。 
[プログラム概要]
 本講演では、AIやDXの名のもとに「目的と手段が逆転した変革」が進む現状を見つめ直し、テクノロジーに振り回されないための思考力の重要性を説く。
 「変革を阻むのは技術ではなく、人の思い込みと組織の空気」であるとの考えを軸に、多くの組織で見過ごされがちな“思考停止の構造”に光を当て、本当に意味のある変革を実現するためのマインドセットと視点を提示する。
 生成AI時代に不安を抱く人々へのヒントや、日常の中で実践できる小さな行動も紹介される。
テーマ:「組織も人も変わることができる──人事院で起きたリアルなデジタル改革の裏側」
人事院 人事官
 伊藤 かつら 氏

[プロフィール]
 日本IBM、アドビシステムズ、日本マイクロソフトなど外資系ソフトウェア企業で経験を重ね、2019年にはChief Learning Officer(CLO)としてデジタル人材育成と組織改革を推進。2022年4月より人事院人事官として、国家公務員制度の採用・給与・育成・勤務環境を担当している。 
[プログラム概要]
 本講演では、行政機関におけるデジタル導入と組織変革の実例を紹介。「書類は紙・会議は対面」という慣習を持つ組織において、デジタル改革をどのように実現したのかを具体的に語る。改革を支えたチェンジマネジメントのプロセスや、人的資本経営の観点から見た令和のリーダーシップの基本についても触れられる。
その他の登壇者・プログラム情報は公式サイトにて随時更新されています。

〇知見の獲得
生成AI、サイバー防衛、DX再定義、人材戦略──経営課題の最前線を多角的に学べます。
 現場と経営をつなぐ視座を得たいCIOや経営企画担当者にとって、貴重な機会です。
〇人脈の構築
国内主要企業のCIOやITリーダーが多数参加。
 共通の課題意識を持つ仲間との出会いから、新たな協業やプロジェクトが生まれる可能性もあります。
生成AIが経営判断を補助し、人とデータが共創する時代。
 CIOに求められるのは、技術を導入する力だけではなく、組織と社会の変化を導く力です。
 CIO Japan Summit 2025は、知識と人脈、そして行動の起点となる場所―――「データのじかん」は、ここから生まれる新しいCIO像と、データが描く未来の経営を追い続けます。

第21回『CIO Japan Summit 2025』ではビジネスや社会を左右するデータを戦略的に活用し、より良い未来を築くために必要な視点とは何か、各業界のITリーダーにお話しいただきます。本サミットは、企業のIT部門責任者・最先端のIT部門関連のサービスを持つソリューション企業が一堂に会し、2日間にわたり講演・ディスカッション・1to1ミーティング・ネットワーキングなどを通じて、IT業界における課題や解決策について議論をしていただくイベントです。
| イベント名 | CIO Japan Summit 2025 | 
|---|---|
| 開催日時 | 2025年11月11日(火)・12日(水) | 
| 開催場所 | ホテル椿山荘東京 〒112-8680 東京都文京区関口2−10−8 | 
| 主催 | マーカスエバンズ | 
| URL | https://www.marcusevans.com/summit/ciojapan/nov25/ | 
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