

毎年この時期に悩むのが年賀状です。
ここ数年、「年賀状じまい」をするかどうかを、年末になるたびに考えています。
今年の元旦に届いた年賀状は、わずか二枚でした。ここ数年、年末にこちらが「元旦に届くように」と出していた年賀状が相手に届き、そこから返信として年賀状が届く、という流れが続いています。
明らかに「新年のあいさつ」というよりも、「返事」としての年賀状です。
こちらが出さなければ、相手も送らなかったのだろうな、と思う場面も少なくありません。年賀状を出すこと自体が目的というより、「出してくれたから返す」という、ある種の付き合いのようなやり取りになっているように感じます。
それではまず、今回紹介する記事をダイジェストで紹介します!!
スポーツの世界にも「データ活用」の波が押し寄せています。その流れはプロや大人だけでなく、小中学生の育成期でも同様。私は息子が小学生の頃から、子どもの野球の練習に寄り添ってきました。最近では「ラプソード」などの計測機器で投球データを取得・可視化することが一般化し、YouTubeやInstagramには技術指導動画があふれています。情報を手軽に得られる時代になった一方で、「何を信じ、どう活かすか」が難しくなっています。データを見て「現象を指摘すること」はできても、それをどう改善につなげるかまで考え抜く指導は少ないように感じます。そこで、親として、そして“情報が過剰な時代を生きる支援者”として、どのようにデータと向き合うべきかを考えてみたいと思います。 (・・詳しくはこちらへ)
去る10月13日、大阪・関西万博が幕を閉じました。主催者発表によれば、来場者は約2,500万人、黒字額は230億〜280億円にのぼるとのこと。賛否はあるものの、ひとまず「成功」と評価して差し支えないでしょう。万博閉幕後、SNSでは「万博ロス」の声が多く聞かれます。多くの人が余韻を感じる中で、そのギャップを埋めるように、今後も大阪・関西ではさまざまな国際系イベントが開催されるはずです。では、どのようなイベントが これからの支持を得られるのか?アンケート結果を読み解きながら、実際に現地にも足を運び、その答えを探っていきます。 (・・詳しくはこちらへ)
2025年9月15日に総務省統計局が「敬老の日」にちなんで発表した統計によると、日本の高齢者人口は3,619万人(2025年9月現在)で、人口に占める割合は過去最高の29.3%になりました。少子高齢化が進むことが日本社会に与えるインパクトは広範囲に及びますが、中でも懸念されているのが認知症患者の増加です。内閣府の認知症施策推進関係者会議によると、2050年時点の65歳以上の高齢認知症患者は推計で586万6,000人、軽度認知障害(認知症の前段階、MCI)患者は631万2,000人、合わせると約1,200万人になるとのことです。自分も家族もいつなるか分からない「認知症」、でもどこか他人事のように感じてしまう方もいらっしゃるでしょう。このシリーズではデータを組み合わせながら、認知症のリアルに迫り、年代に関わりなくこの問題に私たちはどのように関わるべきなのかを見ていきます。「認知症1,200万人時代がやってくる」シリーズ第1回では、認知症の基本的な理解を概観します。また、このテーマについていたずらに不安を感じたり、感覚的に捉えたりするのではなく、データに基づいて検証することの重要性についても考えます。 (・・詳しくはこちらへ)
データ分析が話題になり、データサイエンティストがセクシーな職業と言われたのも大昔。当時から問題となっており、そして生成AIブームになっても共通の悩みがあります。組織におけるデータの管理は昔も今も問題となっています。経営者は費用をかけたデータ基盤が活用されず不満を持ち、現場の担当者は使いにくいデータを利用する気も起きず、情報システム部門は苦労の割に文句ばかりで疲弊するという構図があります。このような状況に陥っている企業も多いのではないでしょうか。そこで今回紹介する書籍「データマネジメント仕組みづくりの教科書」を参考にして、会社全体が一つのチームとしてデータ活用に取り組む土台作りを目指していきましょう。 (・・詳しくはこちらへ)
こんにちは。データのじかん編集部です。2025年のAIは、もはや“高速進化”という言葉では追いつけないほどダイナミックな変化を遂げています。動画生成AI「Sora 2」の登場やマルチモーダルAIの高度化、各社モデル競争の加速など、毎日のように新しいトピックが生まれ、社会やビジネスの前提を上書きし続ける一年となりました。こうした状況を、最前線を走る複数のAIメディアが一堂に会して語り合うイベントが、12月12日(金)開催の「AI Media Night 2025」です。本イベントには、私たち 「データのじかん」も登壇メディアとして参加します。2025年のAIの現在地をあらためて見つめ直し、これからのAI活用がどのように変わっていくのか、実務者目線・取材者目線・メディア目線で多角的に紐解きます。 (・・詳しくはこちらへ)
スウォームインテリジェンスとは、アリやハチなどの生き物が見せる集団行動に見られる「群れの知恵」のこと。個々は単純な行動しかしていなくても、集まることで、まるで意思を持っているかのような賢い振る舞いが生まれます。今回のタイムくんでは、このスウォームインテリジェンスという考え方をテーマに、漫画を通じてわかりやすく解説。身近な例を交えながら、集団が力を発揮する仕組みをひも解いていきます。 (・・詳しくはこちらへ)
データのじかんNewsのバックナンバーはこちら
2025.12.07 公開

YouTubeやSNS、計測機器の進化により、野球の技術指導はかつてないほど“見える化”が進み、誰もが簡単に専門的な情報へアクセスできる時代になりました。ラプソードやトラックマンといったデータツールによって、投球や打撃は数値で語られ、保護者であっても指導者のように振る舞えてしまう環境が整っています。
しかしその一方で、情報の多さが混乱を生み、「何を信じ、どう関わるべきか」に迷う親も少なくありません。データは便利で説得力がありますが、数値を追いかけるだけでは「なぜそうなっているのか」「どう直せばいいのか」という本質的な問いにはたどり着けません。
本記事では、筆者自身が息子のフォーム改善に向き合った体験を通じて、データでは捉えきれない「原因」と「改善」の違いを掘り下げています。数値はあくまで結果であり、動作の背景にある身体の連動や感覚、成長の兆しは、観察と対話の中からしか見えてこないことを丁寧に描いています。
また、本記事では、親は“教える存在”ではなく“支える存在”であるという視点から、関わりすぎない勇気や、子どもの気づきを引き出す声かけの重要性について整理しています。データに振り回されるのではなく、子どもの変化を信じて見守る――データ時代における親のサポートのあり方を考察した記事です。
2025.12.08 公開

大阪・関西万博は、来場者・企業の双方から高い評価を受けて幕を閉じました。万博協会や大阪商工会議所が公表したアンケート結果を見ると、「また来たい」「人にすすめたい」といった回答が多く、万博は概ね成功だったと受け止められていることがわかります。満足の理由としては、会場全体のワクワク感や未来志向の展示、国際交流や人的交流といった点が挙げられています。本記事では、まずこうした公式データと文書回答を整理し、人々が万博の何に価値を見出していたのかを読み解いています。
後半では、万博閉幕後に広がった「万博ロス」に着目し、実際に開催された国際系イベント「世界横丁」を訪問。会場の混雑や熱気、参加者の様子を通じて、万博で体験した非日常的な雰囲気や高揚感が、イベント参加の動機になっていることを描いています。一方で、交流の難しさや運営上の課題にも触れ、万博体験をそのまま再現することの難しさも示しています。
さらに、国立民俗学博物館などの施設を例に挙げながら、万博のワクワク感との違いを整理。万博ロスを意識した今後の国際系イベントにおいて、何が求められるのかを考察し、リアルな体験と人との交流が持つ意味を改めて提示しています。
2025.12.10 公開

2025年には、100歳以上の高齢者が約10万人に達すると推計されています。本記事では、そうした「人生100年時代」を背景に、認知症を社会全体の課題として捉え直します。冒頭では、筆者自身の祖母の変化や、映画『ファーザー』を通じた体験を手がかりに、認知症の人にとっての「リアル」とは何かを考察。物忘れや妄想と見える言動の背景にある当事者の苦しさや混乱に目を向けています。
続いて、WHOや介護保険法の定義をもとに、認知症が特定の病名ではなく「状態」や「症候群」であることを整理し、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症といった代表的な種類について解説します。また、日常生活に大きな支障はないものの認知機能が低下する軽度認知障害(MCI)にも触れ、その重要性を示しています。
さらに、厚生労働省の統計データを用いて、日本における認知症患者数の現状と将来推計を確認。高齢になるほど有病率が高まる現実を踏まえ、誰もが認知症と無縁ではいられない時代が到来していることを示します。認知症を特別視するのではなく、正しい知識を持ち、共に生きる社会のあり方を考えるための基礎情報を整理した記事です。
2025.12.12 公開

データサイエンティスト、BIツール、DX、生成AIなど、近年のビジネスを巡るキーワードに共通するのは、データの重要性が一貫して高まっているという点です。しかし現場では、データ活用以前の準備や環境整備が進まず、価値を生まない作業に時間を取られているケースも少なくありません。本書は、業務担当者・データ管理者・経営者という立場の違いによって生じる分断を乗り越え、「One Team」としてデータ活用に取り組むための考え方と仕組みを提示しています。
データ活用が進まない原因や組織のサイロ化といった課題を具体例とともに整理し、その処方箋として「データの守りを極める」「活用の質を見抜く」「ムーブメントを仕掛ける」という三つの心得を解説。さらに、データマネジメントを仕組み化するための七つの武器を紹介し、専門知識がなくても理解できる比喩や図解を用いて説明しています。
また、セキュリティや品質管理、メタデータ、データガバナンスといった現代的なテーマにも触れ、生成AI時代において質の高いデータ整備が不可欠であることを明らかにします。データ整備によって無駄な作業から解放され、人間が本来取り組むべき仕事に集中できる環境を目指す。本書は、役職や専門を問わず、組織全体でデータと向き合うための実践的な指針を示した一冊です。
2025.12.08 公開

ChatGPTの登場から数年が経ち、AIは産業構造だけでなく、生活、教育、行政、文化など、社会のあらゆる領域に浸透しつつあります。2025年は、マルチモーダルAIの標準化による業務オートメーションの進展、高精度な動画生成AIの普及、AIエージェントの実装による働き方の変化、さらには著作権やガバナンスを巡る議論の深化など、技術と社会実装が同時に進んだ一年でした。
「AI Media Night 2025」では、こうしたAIを取り巻く変化を、日々最前線を取材してきたメディアの視点から整理し、2025年時点におけるAIの“現在地”を読み解きます。単なる技術解説にとどまらず、業務やコンテンツ制作、ユーザー体験にどのような影響が生じているのかを、具体的な潮流を交えながら共有します。
また、過去の振り返りに終始するのではなく、2026年以降を見据えた論点にも踏み込みます。AIの自律化の行方、モデル競争の次の段階、データ活用とAI実装の関係性など、今後の変化を考えるうえで重要となる視点を提示します。Ledge.ai、テクノエッジ、マイナビ TECH+、データのじかんの4メディアが集まり、AIとデータ活用の交差点から見える未来像を多角的に語り合うイベントです。
2025.12.08 公開

2018年12月にスタートしたマンガ連載「タイムくん」は、本記事をもって一区切りを迎えます。新米社員として7年間登場し続けてきたタイムくんが、連載を振り返りながら、データ界隈と時代の変化について語る最終回です。連載開始当初は「データ活用をしたほうがよい」という穏やかな問題提起だったテーマも、ビッグデータ、LLM、ChatGPTの登場を経て、AIやプロンプト活用へと急速に進化してきました。その変化のスピードは、人の成長に例えれば小学生が大学院に進むほどであり、7年間という時間の重みを改めて実感させます。
本記事では、そうした技術や環境の変化を「一人ひとりの小さな動きが積み重なり、大きな流れを生む」という視点で捉え、最終回のテーマである「スウォームインテリジェンス」と重ね合わせています。明確な指示や目的がなくとも、多くの人が同じ方向へ進むことで時代が形づくられていく。その感覚は、これまで扱ってきた多様なテーマやキャラクターにも通じるものがあります。
連載は終了しますが、タイムくん自身はこれからも“新米社員”の心意気を忘れず、不定期での登場に含みを持たせます。7年間への感謝とともに、別れではなく次につながる余韻を残す、節目の記事です。

今回は『認知症1,200万人時代がやってくる①‐認知症をデータでみる重要性』という記事を紹介させて頂きました。
筆者の世代では、子育てが一段落し、次は親の介護に向き合う人が少しずつ増えてきていると感じています。その中でも「認知症」は特に対応が難しく、同世代との会話でも、介護や認知症の話題が中心になりつつあります。筆者自身、親族の中にも認知症を患っている人が複数おり、同居している家族は日々、気の抜けない生活を送っています。
症状や進行の度合いは人それぞれですが、家族にとって共通して頭を悩ませるのが、日常生活の中で起きるさまざまな変化です。中でも特に大きな負担になっているのが、徘徊の問題です。なぜ家を出てしまうのか、どこへ向かおうとしているのか。家族がいくら考えても、その理由が分からず、不安だけが募る場面も少なくありません。
筆者の親族の場合、とっくに定年退職しているにもかかわらず、毎日のように「仕事に行かなければならない」と外出しようとします。こうした行動は、認知症の人にしばしば見られる症状の一つとして知られています。背景には、記憶の混乱だけでなく、長年培われてきた責任感や役割意識が強く残っていることがあります。本人の中では「働く」「役割を果たす」という感覚が今も現実として続いており、その行動はこれまでの人生に根ざした自然なものだと言えます。
このようなとき、事実と違うからといって頭ごなしに否定してしまうと、かえって不安や混乱、怒りを強めてしまうことがあります。認知症の人にとっては、その時点で感じている状況こそが現実であり、それを否定されることは、自分自身やこれまでの人生を否定されたように受け取られてしまうからです。正しさを伝えることよりも、本人の気持ちを受け止め、安心につなげる関わり方が求められているのだと感じます。
この記事では、認知症を感情論ではなく、データから俯瞰して捉える重要性が示されています。認知症は特別な誰かの問題ではなく、長く生きる社会において、誰もが向き合う可能性のある「状態」であることが、数字からも明らかになっています。
他人事とは思えない「認知症」について、早い時期から理解を深めるとともに、将来自身が認知症になったときにどう生き、どう支えられたいのかを考え、今から備えておく必要があると感じました。
それでは次回も「データのじかんNews」をよろしくお願いします!

データのじかんは、テクノロジーやデータで、ビジネスや社会を変え、文化をつくりあげようとする越境者のみなさまに寄り添うメディアです。
越境者の興味・関心を高める話題や越境者の思考を発信するレポート、あるいは越境者の負担を減らすアイデアや越境者の拠り所となる居場所などを具体的なコンテンツとして提供することで、データのじかんは現状の日本にあるさまざまなギャップを埋めていきたいと考えています。
(畑中 一平)
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