【データ活用なんて簡単でR】エピソード4:一人でできる超簡単データ活用入門編 | データで越境者に寄り添うメディア データのじかん
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【データ活用なんて簡単でR】エピソード4:一人でできる超簡単データ活用入門編

         

どうもみなさん、こんにちは。一人でできる超簡単データ活用入門編もついに4回目となりました。(1回目はこちら)このシリーズはデータ活用が難しい、と考えている方々に向け、そう思ってしまう気持ちも重々に分かりますが、実は全然そんなことはなくて、なんならそういうあなたも知ってか知らずかデータ活用をすでにしていらっしゃるわけで、それに気づいて頂くことで、おう、そうか、もうすでにやっていることだったらもしかしたらそんなに気張ることなくできるのではないのか、という感じに心のハードルを下げてもらう、ということを目的としてデータのじかん編集部の田川が綴る1500文字あれば伝えられる内容を4000文字に引き伸ばしてお届けするハートフルな連載になります。

前回のエピソードでは、インプット量とアウトプット量の差異によって体重が変動する、というお話しをしました。インプット量を食事の量とし、アウトプット量を運動量とした場合、食事の量が多く、運動量が少ない場合は体重が増える傾向にあり、食事の量が少なく、運動量が多い場合に体重は減る傾向にあります。もちろん、体重が減る原因が病気など他の状態に起因する場合も十分に考えられるので、それだけが全てというわけではありませんので、多くの場合そうである、くらいの強度でお考えください。

では、インプット量とアウトプット量をどのようにコントロールしていくのか、というのが今回以降のお話しになるのですが、ここからがデータ活用が役に立つ領域になってきます。今回のエピソードでは、データを活用するための第一歩として必要なデータ収集の部分、いかにしてインプットしたものを記録していくか、という方法をご紹介します。

FACT: YOU ARE WHAT YOU EAT(あなたはあなたが食べたものでできている)

川というものはその川を構成する水は常に変わっているにも関わらず、我々はそれを今日も明日も同じ川と認識するわけなので、川というものは物理的なものを指すのかそれとも人間が作り出した概念的なものにすぎないのか、川の流れを眺めているとそんなことを考える人もいるそうなのですが、人の身体でもおおむね同じような現象が起きていて一説によると人の体内の成分は三日程度で入れ替わるそうです。

英語でよく使われる表現にYOU ARE WHAT YOU EAT.という言葉がありますが、これは「あなたはあなたが食べたものでできている」、ということを言っており、つまり食生活が人間にとって極めて大切である、という、考えてみれば当たり前なことを我々に教えてくれています。まぁ、多くの教えというものは考えてみれば当たり前なことが多いわけであり、それを聞いてハッとするということはつまり我々はあらゆることを当たり前だと思う割にはその当たり前のことすらもできていない、ということなので、当たり前の連続は実は全然当たり前ではない、ということになり、それはなんだか矛盾しているような気がするのですがそれに気が付くのはなかなか難しいことであり、それはもはや当たり前のことではないのかも知れません。そして、全ての当たり前のことが当たり前にできる、という人は現実世界ではおそらくスーパーサイヤ人とかイチロー選手みたいな超人なのではないかと最近の私は考えています。

さて、それを踏まえた上で、人間の身体は三日で入れ替わる、という事実と向き合ってみると、つまり過去三日間で自分が口にしたものが自分の身体に最も大きな影響を与えている、と仮定することができます。では、ここでみなさんにお聞きしたいのですが、この三日間で、みなさんは何を食べましたか?

普段、何気なく食事を食べている方であれば、今日、あるいは昨日の夜食べたものくらいは思い出せるかも知れませんが、一昨日の朝くらいまで遡ってしまうとなかなか思い出せないのではないでしょうか?一昨日の朝何を食べたのか思い出せないということは自分の身体がもはや何でできているのかが思い出せない、ということであり、私の勘と経験に基づいて判断すると、それってなんだかあんまりいいことではなさそうです。

そういう曖昧な記憶を支えていくのが、この連載の主旨であるデータ活用です。何を食べたのかを記憶しておくのには限界があり、それに脳みそのリソースを使ってしまうと他の事柄が疎かになってしまう恐れがあり、それは誰にとっても得な話ではないので、データを集めるのであれば、できるだけエフォートレスな形で簡単に記録を残しておくべきである、という話になるかと思います。そんな時に便利なのが、食事をする前にこれから食べるものの写真を全て撮影しておく、という方法です。自分の記憶はあっという間に曖昧になるので私は自分の記憶力を全く信頼していませんが、その点、写真は忘れないし、嘘を付かないので安心です。

写真を撮影するデバイスとしては、それ専用の一眼レフを持ち歩き、フィルムに収めては現像に出して、アルバムとして管理する、という方法もあるにはあるのですが、いかんせん、フィルムの一眼レフを常に持ち歩くというのはあまりに負担が大きい上にフィルムの現像代もそこそこ必要となる上にアルバムを保管する場所も必要となる上にリアルタイム性も失われてしまうため、いつも手元にあるであろうスマートフォンあたりを使ってデジタル画像を撮影し、そのデジタルデータをなんらかの形で整理して管理する、という方法が適切かと思われます。

自分のインプット量および質を把握したいという場合はまず食事をする前にこれから食べるものを写真に撮影しておく、というのがデータを活用して健康管理をするための第一歩です。この連載を読んで、全ての提案を実行してみている読者の方においては、食事イコール撮影、という関係性はもはや切っても切れないものになるはずです。

FACT: 食事管理アプリの進歩が凄まじい!

写真を撮影する習慣が付いたら、しばらくはそれを眺めて過ごすだけでも一定の効果が期待できます。三日前だけでなく、一週間前のランチに何を食べたのか、ということを簡単に振り返ることができるようになるわけですから、自分が何でできているのか、という問いに対してより明確な答えを常日頃から持つことができるようになるはずです。そうは言っても、「あなたは一体今何でできていますか?」と日常生活でいきなり聞かれることはなかなかないのでそれを外に向けてアピールすることは難しいかも知れませんが、データ活用によってかなり意識的になれる、ということは確実です。

データが溜まってくると今度はそれをうまく管理する方法が必要になってきます。いくらなんでもカメラロールに食事の写真以外は保存しない、というルールを作るのは特にお子さんやペットがいる方にとっては無理難題でしかないわけですので、カメラロールに頼って管理するというのはすぐに限界が来ることが想像できます。

それでは、現代社会のデジタルデータの管理方法として適切なのはどのようなものでしょうか?

ただ写真を並べてみるだけでも良いという方であれば、たとえば、カメラロールに食事管理用のアルバムを作成する、パソコンで専用のフォルダを作る、食事画像用のインスタグラムアカウントを作成してそこにどんどん画像をアップしておく、という手もありますが手間がかかるとすぐに続かなくなりますので、継続するために最も簡単な方法を選択するのが賢明だと思われます。

ここでは、整理方法として優れていて、かつ手軽に実現できる、「アプリを活用する」という方法を提案したいと思います。人の数だけダイエット法といわれる飽食の現代社会において、このように自分のインプットの質と量を管理したい、という願望は多くの人が共通して持っているものであるため、今からあなたがプログラミングを勉強して、iPhoneやAndroid向けのアプリの開発を行わなくても、世の中にはすでに数多くの食事管理アプリと呼ばれるアプリが存在しています。しかも無料で使えるものも多く出回っているので、嫌なことばかりについつい視線が向いてしまいがちで、言いたいことも言えないこんな世の中ですが、そんな風に別の方向を我々が眺めてはポイズン!と歌うように吐き捨てている間に世の中は便利に進化している、という側面もあったりします。そう考えると、世の中捨てたもんじゃないですね!

「食事管理アプリ」というジャンルがしっかり確立されていて、食べ物の画像だけを整理しておいてくれる、というだけでも十分にありがたいのに、最近のアプリは画像を分析し、カロリー計算などをしてくれるものもあります。カロリー計算がどこまで正確なのかはアプリそれぞれ違うのでなんとも言えませんが、この分野の技術はものすごい勢いで進化しているので、開発が今後も継続されるであろうアプリを使用するのがお勧めです。

現段階ではカロリー計算は参考程度に留める方がよいかも知れませんが、一つの参考値としてはかなり役に立つ数字になるかと思いますので、前回のエピソードで計算した1日の必要カロリー目安と相談しながら、次の食事に何を食べるかを考えてみてください。カロリーを計算しながら食事を考えるというのは、これはもはや誰が見ても否定できない正真正銘の立派なデータ活用です!そして、それをこれまで記録し続けてきた体重のデータと掛け合わせて、どんな食事の時には体重にどんな影響があるのかまで分析できればこれはもはやデータ活用上級者と言ってもおかしくないレベルのデータ活用術ではないかと思います。

【タイムくん – 第97話:データ × 食事管理】

しかも、最近はただ食事を記録するだけでなく、アプリ内で栄養管理士のような食のエキスパートが食事に関するアドバイスをしてくれる有料サービスも存在しています。調べてみると結構な数が出てきてびっくりするかと思うので、その中から自分の食生活に合ってそうな無料のものをいくつかピックアップしてダウンロードしてみるとよいかと思いますのでぜひ試してみてください。あまり多機能なものを選ぶと逆に使い勝手が悪かったりもするので、できるだけシンプルなものを選ぶのをお勧めします。

FACT:食事は彩りが大切!

食事管理アプリを使って画像を保存していくと、多くのアプリでは最近食べた食事の一覧が表示できる仕様になっているため、最近食べたものを一瞬にして俯瞰的に眺めることができます。色で全てが決まるわけではないですが、「食いしん坊のお弁当は茶色い」という詠み人知らずの格言は結構当たっていて、例えばカツカレーや唐揚げ弁当など茶色い系の食事はカロリーが高いことが多く、体重を減らそうと努力している期間にはそぐわない可能性が比較的高くなっています。

反対に緑色や赤色が多く含まれる食事はバランスが取れた食事のことが多いので、データ分析とまではいかないですが、時折、自分の食事の一覧を表示させて色合いのバランスを確認してみると、前述したように過去三日分の食事は自分の構成成分となっているので、過去三日分の食事の彩りを確認することで、自分の身体が今何色なのか、というのを知ることも可能です。食事の画像を色合いで判断する、というAIも世の中にはすでにあるのかと思って調べたのですが、残念ながらすぐには見つかりませんでした。そういう分野もおそらく研究はされているはずなので、もし知っている方がいたら逆に教えてください!

健康経営におすすめのアプリ12選!導入するメリットと選び方・導入事例を紹介

ただ、これを眺めるだけでも自分の食事の色合いをより意識するようになるはずなので、ぜひよりカラフルな人生をエンジョイするためにも自分の食事の彩りに着目してみるのもオススメです。あと、これも今回のテーマとはあまり関係ないですが、よく噛んで食べないと、消化器系に負担がかかるので結局食事を消化するために体力を奪われる、という本末転倒なことがよくヒトの体内では起きているそうです!

というわけで、今回はインプットである食事の記録方法についてのあれこれ、そして溜めたデータからどんなことがわかるのか、それを使ってどんな行動変異が期待できるのか、何が改善できるのか、などについてお話ししてみました!

次回のエピソードでは、アウトプットの部分である運動量データの計測方法についてお話ししていきたいと思います。それではまた来月お会いしましょう!簡単でRシリーズのタグも新しく追加したので、今後の展開に着目したい方はぜひブックマーク登録をお願いします。

(データのじかん編集部 田川)

 
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