愛媛県の地域DX・デジタル化支援一覧
47都道府県47色のDXの在り方を訪ねるLocalDXLab

「データのじかん」がお届けする「Local DX Lab」は全国47都道府県のそれぞれの地域のロールモデルや越境者のお取り組みを取材・発信を行う「47都道府県47色のDXの在り方」を訪ねる継続的なプロジェクト。ここでは愛媛県における地域DX・デジタル化支援団体・組織をご紹介します。

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愛媛県は、四国の北西側に位置し、北側は瀬戸内海に面して平野が広がり、南西部は海面上昇によって山や谷が海に沈みこむことによって形成されたリアス式海岸の宇和海に面しています。

背後の高知県との県境付近は、西日本最高峰の石鎚山や日本三大カルストの四国カルスト高原などの山地で、海あり山ありの自然景観に恵まれた地域です。

本州からの玄関口でもある「しまなみ海道」や九州の大分県とつながるフェリーなど、本州からも九州からもアクセスが良いことから、観光地としても人気を集めています。

四国八十八カ所巡りをする「お遍路さん」へのおもてなしの接待、夏目漱石の「坊ちゃん」にも登場する「道後温泉」、全国的に愛用者も多い「今治タオル」、県の特産品である「愛媛みかん」なども有名です。

そんな愛媛県は、全国に先駆けてデジタル化を推進しており、

  • ・県民本位
  • ・県と市町の協働
  • ・官民共創

を基本方針とする「愛媛県デジタル総合戦略策定プロジェクト」に取り組んでいます。

【引用元】愛媛県デジタル総合戦略策定プロジェクトについて

四国地方のDX推進の実態

四国地区に本社を置く981社を対象に実施された帝国データバンクの「四国地区 DX推進に関する企業の意識調査」を基に、企業のDXの実態を読み解いてみましょう。

まず、DXに取り組んでいる企業の割合ですが、これは全体の14.2%で全国平均の15.7%を若干下回っています。

また「言葉の意味を理解し、DXを理解し取り組んでいる」、「言葉の意味を理解し、取り組 みたいと思っている」の回答の合計は35.6%で、“DXへの前向きさ”といった観点でも、全国平均である41.4%を5.8%下回っています。

No回答結果
1言葉の意味を理解し、DXを理解し取り組んでいる14.2%
2言葉の意味を理解し、取り組みたいと思っている21.4%
3言葉の意味を理解しているが、取り組んでいない34.4%
4言葉は知っているが意味を理解できない13.9%
5言葉も知らない7.5%
6分からない8.7%

さらに「言葉の意味を理解し、DXを理解し取り組んでいる」と回答した企業の割合を企業規模別で見比べると、

  • ・大企業   : 24.5%
  • ・中小企業  : 12.3%
  • ・小規模企業 : 3.6%

といずれも全国平均を下回っており、企業規模を問わず、地域全体のDXへの消極さがこの地域の課題と言えます。

次に「言葉の意味を理解し、DXを理解し取り組んでいる」と回答した企業の割合を業界別で見比べると、

  • ・サービス(情報サービス含む) : 24.4%
  • ・建設             : 17.4%
  • ・卸売             : 16.7%
  • ・小売             : 10.5%
  • ・製造             : 8.7%
  • ・不動産            : 7.7%
  • ・運輸・倉庫          : 6.7%

といった結果を示しており、サービス(情報サービス含む)、建設、卸売業界は全国平均を上回る一方、小売、製造、不動産、運輸・倉庫が全国平均を5~7.3%下回っており、業界によってDXへの関心に開きがある、といった状況を示しています。

【引用元】四国地区 DX推進に関する企業の意識調査 | 帝国データバンク[TDB]

愛媛県の主要データ

人口1,315,709人(2022年2月時点)
面積5,676 km²
自治体数20
県内総生産4兆8,011億円(2018年実費)
産業農業2018年の農業産出額は全国26位の1,233億円。内訳は果実が530億円、米が168億円、養豚が100億円で果実の栽培が盛んで果実だけでみた農業産出額は全国6位。主な農畜産物の生産量は、伊予柑、ポンカン、河内晩柑、はだか麦、清美、キウイフルーツが全国1位、シナヌヒが全国2位、みかん、くりが全国3位、さといもが全国4位。農作物の加工は全国3位の510億円で食品製造業も盛ん。食肉のブランド化が進んでおり、愛媛甘とろ豚、媛っこ地鶏、愛媛あかね和牛が畜産されている。愛媛県では、平成18年から優れた農林水産物及び加工食品を「「愛」あるブランド産品」に認定し、消費や販売拡大に取り組んでいる。
林業2018年の林業産出額は全国21位の72.2億円。内訳は、栽培きのこ類が14.1億円に対し、56.6億円の木材生産が林業産出額の78%を占めており、木材生産だけだと全国13位。林業の生産状況は、針葉樹のひのきが全国3位、すぎが全国14位、乾しいたけが全国4位。中でもすぎ、ひのきは媛(ひめ)すぎ、媛(ひめ)ひのきとしてブランド化している。現在愛媛県では「えひめ農林水産業振興プラン2021」を実施中で、地域の森林資源の循環利用、林業の成長産業化、山村地域の活性化、間伐と伐採後の再造林などの森林整備といった施策に取り組んでいる。
水産業2017年の海面漁業・養殖業産出額は全国3位の852億円。生産量は海面漁業では、太刀魚が全国2位、海面養殖業では真鯛、真珠が全国1位、内水面養殖業ではうなぎが全国4位。水産物の加工の年間販売金額は全国9位の52億円で、食品加工の製造業も盛ん。南西部の宇和海沿岸では真珠養殖が盛んで海域が生産に適していることから全国屈指の産地となっている。養殖魚については「愛育(あいいく)フィッシュ」という愛称でPRしており、真鯛は特別な餌を与えて身質を向上させて、ブランド化している。
製造業2019年の製造品出荷額等は全国25位の4兆3,088億円。製造品出荷額等が多い業種は、非鉄金属(17.1%)、石油・石炭(14.2%)、パルプ紙(13.2%)、船舶などの輸送用機械(10.0%)の順で、四国全体の45.3%のシェアを有する工業県。四国中央市は、全国でも有数の紙の産地で、製紙・紙加工業の製造品出荷額等は日本一を誇り、「紙製品なら、切手と紙幣以外は何でも作れる」といわれるほど、生産品目も多岐に渡る。新居浜市には、非鉄金属や化学関連、小惑星探査機の物質採取装置製造企業など技術力の高い中小機械産業群を形成。西条市は、高耐食表面処理鋼板の開発・生産、システムLSI製品等、液晶偏光膜用フィルムなどの大手企業が集積する工業地域で、近年、最も企業立地が活発な地域。今治地域は全国シェアの6割以上を占め、「今治タオル」のブランド化にも取り組む国内最大のタオル産地で、衣服・繊維関連企業も数多く集積。造船業や造船関連の加工組立型産業が発展し、国内の鋼製貨物船新造数の約18%を占める日本屈指の造船業の集積地。このほか、石材、製瓦、漆器など、地域資源を活かした地場産業や大手調味料メーカー、高品質な石油製品の精製など、多種多様なものづくり企業が数多く集積している。
商業2020年の卸売・小売業の年間商品販売額は全国24位の3兆6,543億円。2016年の卸売業は、「飲食料品卸売業」が6,429億円(構成比27.6%)と最も高く、次 い で「その他の卸売業」が6,389億円(同27.4%)、「建築材料、鉱物・金属材料等卸売業」が 6,025億円(同25.8%)となっており、これら上位3産業が卸売業全体の8割強を占める。農畜産物をはじめ水産物・食料・飲料卸売業のような第一次産業の生産物を取扱う業種と、紙・紙製品が含まれる「その他の卸売業」が多い。2016年の小売業は、「その他の小売業」が4,974億円(構成比33.8%)と最も高く、次いで「飲食料品小売業」が4,779億円(同32.5%)、「械機器具小売業」が2,324億円(15.8%)となっており、これら上位3産業で全体の8割強を占める。各種商品小売業の内容は、百貨店とスーパーマーケットであることから、愛媛県ではこれら大型量販店の販売額が、小売業に占める割合が他県に比べてかなり高い。
エネルギー2016年の電力消費量は全国27位の117億kWhで産業部門と業務他が全体の約7割を占めている状況。愛媛県では2020年から「愛媛県地球温暖化対策実行計画」に取り組んでおり、省エネ住宅の導入促進、建物の省エネルギー化や省エネ設備等の導入、バイオマス発電・熱利用事業等の推進、分散型エネルギーシステムの普及・啓発といった事業に取り組んでいる。
企業上場企業14社
事業所70,499事業所(2019年)

農業、水産業、製造業の場合、スマート化といった大規模な設備投資を必要とするケースが多く、また個人・中小企業の単独でのDX推進は困難です。

DXの実践ノウハウ、人材育成、経営相談といった立ち上げ、実証実験や補助金といった導入を支援する地域の自治体・団体、またDX戦略・技術支援を提供している地域の企業を紹介します。

愛媛県/エールラボえひめプロジェクト

詳細情報

運営者名愛媛県
プロジェクト・サービス名エールラボえひめプロジェクト
活動・事業概要

地域課題解決のために自分の力を使いたい、役に立ちたいと思っている全ての方(以下、例)が利用可能な、自分たちの周りにある愛媛の課題を自分たちの力で解決するためのプラットフォーム

・新たな事業を行うために実証実験の場を求めている県内外の事業者

・イベントを行いたい、活動に参加してくれるメンバーを募りたい団体や個人

・伝統を守るために事業を継承していきたい団体や個人

・地域のPRや人材を集めたい自治体

支援・取り組み内容

・愛媛県のWebサイトやSNSを利用した広報活動

・エールラボえひめのWebサイトへの掲載

・イベントへの県関係者の出席

・エールラボ登録会員を中心に、プロジェクトを支援するメンバーの募集支援・紹介

・特区や規制緩和などの相談および申請の支援

・行政機関、各種業界団体、県が関係のある各所への連絡調整や紹介

・県有資産の使用に当たっての減免措置の調整等

・既存の補助金などプロジェクトに利用できるものに関する情報提供

・優れたプロジェクトのスタートアップ補助金支援

など

設立・運営開始日2021年4月1日
運営状況運営中
窓口企画振興部デジタルシフト推進課
公式サイトエールラボえひめ 愛媛県官民共創デジタルプラットフォーム

オープンワークス株式会社/右腕エスアイアー

詳細情報

運営者名オープンワークス株式会社
プロジェクト・サービス名右腕エスアイアー
活動・事業概要最小限のコストで最大の効果を得られるITのプロが中小企業の右腕となるTコンサルティングサービス。
支援・取り組み内容

通信機器やシステムにコストがかかりすぎている、ITのことで相談できる業者がいない、もっと業務を効率化したいといった中小企業の悩みを低コストで解決し、小さな改善から、DX達成を支援。

・ICTヘルスチェック

・通信機器の保守サポート

・業務効率化定期サポート

・DXコンサルティング

・Webコンサルティング

設立・運営開始日2020年8月4日
運営状況運営中
窓口
公式サイトオープンワークス株式会社 右腕エスアイヤー

愛媛銀行/DX支援

詳細情報

運営者名愛媛銀行
プロジェクト・サービス名DX支援
活動・事業概要地域企業の生産性や効率性を高めるとともに、地域全体の競争力向上を目指すためのDXを支援
支援・取り組み内容

・現状把握・課題認識:経営者の考えや課題を把握、実務担当者に対するヒアリングや現地調査による現行業務の実態を把握

・現状分析・課題抽出・施策立案:現行業務の分析による課題の抽出、課題解決に導く最適なツール・サービスをご紹介

・導入サポート:ツール導入に伴う全体計画策定、ビジネスプロセスの再構築、業務マニュアルの策定

・運用サポート:業務プロセスが定着するまでの継続的な運用サポート

設立・運営開始日1915年
運営状況運営中
窓口愛媛銀行各支店またはお客様サービス部 デジタル戦略室
公式サイト愛媛銀行 DX支援

合同会社Rework/DX導入コンサルティング

詳細情報

運営者名合同会社Rework
プロジェクト・サービス名DX導入コンサルティング
活動・事業概要SaaSを中心としたマルチクラウドを活用する企業のDX化を支援
支援・取り組み内容

・DX:業務のデジタル化DX推進人材育成研修

・SaaS:Salesforce、Googleworkspace、shopify、Wixの導入

・EC/ D2C:shopifyによるECサイト構築、モバイルオーダーシステム構築

・コワーキングスペースの運営

・カスタマーサポート:問い合わせ業務の効率化

・Webサイト:レスポンシブ対応のWebサイト構築

設立・運営開始日2020年2月28日
運営状況運営中
窓口
公式サイト合同会社Rework 愛媛県の中小企業DX支援

愛媛県と県内20市町/愛媛県・市町DX推進会議

詳細情報

運営者名愛媛県と県内20市町
プロジェクト・サービス名愛媛県・市町DX推進会議
活動・事業概要広域自治体である県と、基礎自治体である県内全20市町が、連携しながら様々な分野のDXを一体的に推進していくための会議体。愛媛県デジタル総合戦略に掲げる「『チーム愛媛』のDX」の推進、県・市町DX協働宣言の実現に向けた協働活動。
支援・取り組み内容

・愛媛県デジタル総合戦略の策定

・県・市町DX協働

・高度デジタル人材シェアリング事業

・デジタルデバイド対策事業

など

設立・運営開始日2021年3月
運営状況運営中
窓口企画振興部デジタルシフト推進課 (愛媛県・市町DX推進会議事務局)
公式サイト愛媛県・市町DX推進会議 「チーム愛媛」のDX 公式

お問い合わせ

47都道府県47色のDXの在り方を訪ねるLocal DX Labでは、取材・情報の掲載を希望される自治体・団体・企業様からのご要望も承っております。

取材・情報掲載のご希望につきましては、以下のページの最下部の「お問合わせ」にて受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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