ここからは実際に使ってみて分かったmiroのメリットを2つのポイントに分けてご紹介します。
アジャイル開発でよく用いられる「kanban Framework」や思考の整理やアクセス解析に有効な「Mind Map」、製品のリリース計画をユーザー心理と合わせて考えられる「User Story Map Framework」などmiroには120以上のテンプレートが用意され、「戦略策定」「リモート会議」「ブレインストーミング」いった目的あるいは「UX Design & Research」や「Marketing」「HR」といったチームの形式ごとに分類されています。
整理されたフレームワークを実例とともに参照し、そのまま活用するだけで目的に向かうスピードは加速します。またそれまでにないフレームワークを使ってみることで発想の幅が広がります。
リアル会議において全員が参照するための資料を印刷するコストや、参照元の情報をホワイトボードや紙に書き写す作業は当たり前のものとなっていました。しかし、オンラインホワイトボードを使い始めるとそれらの多くが無駄な作業だったように思えてきます。
miroを使ったオンライン会議やワークショップでは全員で同一の画面を見るため、同じ資料を大量に複製する必要はありません。また、テンプレートや図・チャート・Google画像検索などの用意された機能を使うことで資料としてのボードの作成も効率的に進められます。筆者が個人的に最も感動したのはExcel・Googleスプレッドシートの選択範囲をコピー&ペーストするだけでセルごとにふせん化して自在に動かせるという機能です。
ビジネスで使いやすいホワイトボードツールの代表としてここまでmiroを題材に取り扱ってきました。しかし、オンラインホワイトボードツールは以下のように、miro以外にも多数リリースされています。
・Google Jamboard
・Microsoft Whiteboard
・Zoom Whiteboard
・A Web Whiteboard(by miro)
・Stormboard
・Strap
・Whiteboard Fox
・Limnu
・MURAL
・Cacoo (カクー)
最初の3つはご覧の通りプラットフォームあるいはリモート会議ツールのベンダーが提供しているサービスで、会議中にさっと絵図を描きたい場合などに便利です。その直下の「A Web Whiteboard」は登録なしで使え、ワンクリックでPDFやPNGのファイルに変換しダウンロードすることもできます。そのほかにもOffice365との連携が可能なStormboardや国産のオンラインホワイトボードStrapなどそれぞれに特性があります。
miroはその中でも豊富なテンプレートと機能の多様性が特徴となっているオンラインホワイトボードツールです。
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