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MotionBoardダッシュボード作成の悩みを解決:全体検索と個別検索(前編)~ 個別検索とは!? ~

         

今回のテーマは、日々よく活用されている検索機能です。検索と名前は付いていますが、データを検索するというより、ある条件で絞り込むと思っていただいたほうがわかりやすいです。そういう意味でも、基本機能とは言え、少しコツが必要なのも、この検索機能です。この機能を使いこなせるようになると、非常に見やすい、わかりやすいチャートが表現できるようになりますし、閲覧メンバーでも分析がしやすくなります。

「全体検索」と「個別検索」の違い

検索機能には「全体検索」と「個別検索」と2つの機能があります。「全体検索」とは言葉の通り、ボード全体を対象として、検索、つまり「絞り込み」ができる機能です。例えば、ボードに複数のチャート(グラフや集計表)が配置されている場合、複数のデータセットから成り立っています。複数のデータセットを同時に絞り込む場合、例えば「都道府県」や「年度」と言った項目の条件で絞り込むことが可能となります。これが「全体検索」です。

また「個別検索」はデータセット単位で検索、絞り込みができる機能です。複数のチャートが配置されている場合、チャートには全国を表示したまま、1つだけ都道府県で絞る等、それぞれデータセット単位で絞り込むことが出来るのが「個別検索」となります。この2つを上手く使い分けていくことが、ボードマスターに近づく第一歩です。今回はその中でも「個別検索」の機能を説明していきます。

「個別検索」の設定方法

検索機能には「全体検索」と「個別検索」の2つがあることは記述しましたが、「個別検索」はデータセット単位で検索できる機能です。データセット単位とは何でしょうか?そもそもMotionBoardでは、元となるデータソース(データベースのデータ、EXCEL、CSV、etc.)から、どのデータを使うかをデータソース定義で設定します。この定義の設定によりできたものをデータセット呼びます。このデータセットにどういったアイテムを表示するか(グラフや明細表をどのような軸で表現するか)をアイテム定義として設定することで、チャート(グラフ)や明細表が表示されます。文章にすると非常にわかりにくいので、のちほど、画面ショットで補足します。このデータセット単位で「個別検索」の設定ができます。具体的に示していきましょう。

今回のボード例は、複数店舗の売り上げをエリア別や大分類別によりチャートや集計表、また明細表で表現したものです。ここに、「個別検索」を設定してみましょう。ちなみに、同じデータセットで、エリア別売上集計表とエリア別売上のチャートを配置しました。別のデータセットで商品の大分類別売上のチャートを配置しました。更に、売上データの明細表も別のデータセットで配置しました。都合3つのデータセットで4つのアイテムを配置しました。

では、検索項目を設定してみましょう。管理モードで検索条件を設定したいアイテムの上で右クリック、その中から検索条件を追加し、設定していきます。

「検索条件を追加」を押下すると「検索条件追加」が別ウインドウで立ち上がります。検索設定したい項目、今回は「顧客性別」で、検索をかけていきます。「顧客性別」をクリックすると右側に条件設定の画面が表示されます。

そこで、検索値の指定方法を「コンボボックス」に、下段の一括追加をクリックし、「男」と「女」と言う条件を設定します。更に、下部の追加ボタンをクリックすると「どこに配置しますか?」と聞いてくるので、画面右端に配置します。これで完了です。

配置後の画面はこんな感じです。コンボボックスで条件を「男」とすると、左上と中央上のみ、データが絞り込まれ、表示が変わります。

尚、先程、直接入力で「男、女」と言う条件を任意に設置しましたが、そもそも選択肢としてデータが入力されているので、その値を流用することも可能です。仮にデータベースの選択肢が増えたとしても、自動的にコンボボックスの選択肢を増やすこともできます。この場合、先程の検索候補値「直接入力」から「他項目の値」と変更し、データ項目である「顧客性別」を選択するだけです。これで、検索条件も自動的に修正がかかります。

ちなみに、検索値の指定方法は、コンボボックスで選択させるだけでなく、直接入力させたり、チェックボックスとして複数を選択してもらうことも可能です。この場合「検索値の指定方法」を任意に変更してもらえれば、確認ができます。

はまるかもしれないポイント

上記でもわかりにくかったのがデータセットの部分でしょうか?データセットの名称が同じなのに、複数できる点で少し混乱されるかもしれません。ベースとなるデータソースが同じだとデータセットの名称も同じものが付きます。基本的に、その点はあまり気にしなくていいのですが、検索をかける時はご注意を。あくまでも同じデータセットにしか、検索は効きませんので、同じ名前なのに効かないことがあり、よくよく調べると、データセットが別の場合があります。ちなみに、複数のチャートを同じデータセットにできますが、チャートと明細表は必ず別のデータセットになりますので、ご注意を。

次回は、「全体検索」を解説していきます。

[著]MotionBoard Cloud 導入支援・定着支援パートナー
株式会社ギミックプロジェクト 山口 純平氏
ハウスメーカーにて商品企画、経営コンサルティング会社にて経営支援、営業支援、設計事務所にて営業マネージャー、新事業企画責任者を経て、クラウドコンピューティングの定着支援を専門に行なう株式会社ギミックプロジェクトを設立。ボードの作成は理路整然としており分かりやすく、また独自の研修カリキュラムには定評がある。

本記事はウイングアーク1st株式会社の運営するThe BLOGに掲載された記事を許可を得て掲載しています。

 

 
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