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AI(Artificial Intelligence)とは「人工知能」と呼ばれる通り、機械が自分で物事を判断して行動していくことを指しています。しかし近年、このAIとネットワークを連動させることによって、ビジネスチャンスに繋げることができる可能性に、大きな期待が集まっています。 これまでに活用されてきたAIとの違いはどこにあるのでしょうか。
これまでAIというと、人との対話を可能にするロボットや自動運転技術に活用されるなど、機械が機械をコントロールする能力として主に用いられてきました。
この分野におけるAIも近年、急速に発展を遂げており、人型ロボットや自動運転する車の誕生はそう遠くない未来に完成するといわれています。しかし、実際には新しいAIの活用方法として、ビッグデータの収集・分析を行うAIが、今注目を浴びているのです。
これらの新しいAIは、これまでのAIのように単に機械を動かすために命令をするだけではなく、インターネットなどのネットワークを経由して様々なデータを収集し分析することによって、市場のニーズなど情報を集めビジネスチャンスに繋げることができるという点です。この技術は既に導入が始まっており、一般消費者の身近な所では、家電製品に搭載されているIoTなどもそのうちの一つです。また、家電製品からネットワークを経由して操作パネルに情報を集積し、家庭の電気消費量に無駄があれば自動的に節電するなどスマートハウスの機能にも応用されています。
このビッグデータを収集するためのAIの市場規模は今後も急速に発展するといわれています。
世界の市場規模は2015年時点で2兆ドルですが、今後も右肩上がりに成長を遂げて2020年には2兆7,000億ドル(*1)に到達すると予測されています。これには近年、Wi-Fiなどの無線LANの普及なども相まって、通信コストがこれまでと比べて格段に安くなったことも影響しています。これまではコストが高すぎて参入が難しかった中小企業も参入が比較的容易になってきており、急速な拡大が見込まれています。また、データを収集するために必要なIoTデバイス(モノ)も2020年には全世界で500億台以上(*2)がネットワークに接続されると予想されています。
このように膨大なデータを収集・分析することで市場のニーズをこれまでよりも「より速く、より正確に」知ることができるため、企業側は売れる商品を予測しやすくなります。新しいAIには、このように大きなビジネスチャンスがあるといわれています。
(*1)平成 27 年度公共分野における「IoT・ビッグデータ・人工知能(AI)」の利活用の現況等に関する調査研究報告書(総務省)
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/
(*2)「平成27年版 情報通信白書」総務省
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc254110.html
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