思い出してみてください。初めて家の鍵を持たせてもらうようになったのは、何歳の時でしたか?
@DIMEの記事によると、最近の子どもたちの場合、なんと平均7.5歳で鍵を持つようになるのだそうです。
つまり、小学二年生になる段階で多くの子どもがすでにいわゆる「カギっ子デビュー」しているということになります。これは、母親世代の平均デビュー年である10.6歳よりも、およそ3歳も低年齢化しているのです。ちょっと驚きですよね。
そこで今回、なぜカギっ子デビューをする年齢が早まっているのか、そしてその背景には何があるのか果たしてこれは子どもにどのような影響をもたらすのか、調べてみたいと思います。
そもそも、なぜ私たちはカギっ子になるのでしょうか。
カギっ子とは、学校から帰宅した際に家に両親がおらず、自分で鍵を持参している子どもを指します。高度経済成長期にカギっ子は激増したといわれており、その背景には、女性の社会進出がおもな要因であるといわれています。さらに、近年特にその動きは加速しているようです。
令和2年版の厚生労働白書によれば、平成の30年間で共働きの家庭は1.6倍増加したといいます。詳細にいえば、男性が働いている世帯における共働きの割合は、1989年には42.3%でしたが、2019年には66.2%にまで増加しました。このデータはカギっ子デビューが早くなっているということに深い関係あるように思えます。
この数字は他国と比較するとどうでしょうか。
たとえば韓国では、43.6%(2018)の家庭が共働きでした。また、アメリカでは54%(2017)、イギリスではこの数値がより高く68%(2014)となっていました。
そこで今回は、共働きであることとカギっ子デビューの年齢との間に関係性があるとすれば、共働き家庭の割合が高い国であるほどデビューの年が早くなるのではないか、という仮説を立て、海外におけるカギっ子事情について調べてみました。
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