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ビールの多様化が止まらない!醸造所のデータからみるクラフトビール市場の成長っぷり

         

アメリカは週に16件のペースで醸造所が増えている

さて、クラフトビールの本場、アメリカはどうなっているのでしょうか。
まずは、以下のインフォグラフィックをご覧ください。

これは、アメリカのBrewers Association (以下、BA)が、発表した2017年の統計データです。それによると、アメリカの小規模醸造所の数はなんと6,266箇所! 日本とは、まさに桁違いに多いです。そして、クラフトビールの売上は、26億ドル(約2.8兆円)です。アメリカ全体のビール生産量に占めるシェアは12.7%。金額ベースのシェアは23.4%。クラフトビールはメジャーなメーカーのビールよりも一般的に高価格であるため、生産量に比べて価格面でのシェアが大きくなります。つまり、経済面においてもクラフトビールは貢献していると言えます。

では、アメリカの小規模醸造所はいつ頃から増えてきたのでしょうか。下記のグラフをご覧ください。

1994年当時は、約500ぐらいだった醸造所が、2010年頃から急激に増えていく様子がグラフから良く分かります。クラフトビールの人気がいつ頃から盛り上がってきたのか、とても良く分かるグラフです。

2016年の醸造所数は5,424、2017年は6,266。一年間で842件、つまり週に16件のペースで醸造所が増えていることになります。

いかがでしょうか。アメリカのクラフトビール人気の凄さが醸造所のデータからお分かりいただけたと思います。

まとめ

クラフトビールの人気の高まりを受けて、クラフトビールを作る醸造者が増えていることがデータから見えてきました。

皆さんも、これからクラフトビールを飲む時は、どこの場所のどんな醸造所で作られたビールなのかを意識してみると、ビールがより楽しく、美味しくなりますよ。そして、自分のお気に入りのクラフトビールをぜひ見つけ出してみてください!

いやぁ、データって面白いですね。

参考:
 ※1 ビール出荷量上半期6年連続減少 第3のビールは躍進
 ※2 酒類等製造免許の新規取得者名等一覧(国税庁)
 Brewers Association (BA)

 

 
文&写真:川野 亮(かわの りょう)さん

美味しいクラフトビールが飲めるお店を紹介するサイト「クラフトビール東京」代表。ビールイベントや新商品情報も掲載中。
URL: http://craftbeer-tokyo.info/


増え続ける、日本の小規模醸造所

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