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新型コロナウイルスの流行から、以前にも増して“データ活用”に注目が集まっています。
なぜ、テレワーク時にこそデータ活用に注目すべきなのか? 企業がデータ活用を進めるにあたって押さえるべきポイントとは?

2020年6月23日(火)、上記のような疑問に答えるウェブセミナーが開かれました。

本記事ではそのハイライトをお届けします。データ分析・ロジカルシンキングの専門家やシステムベンダー・サプライヤーならではの意見を取り入れ、データ活用のトリセツを更新しましょう!

『テレワーク時にこそ活躍するデータ活用』~でも、それを活かすのに必要なこととは?~

ZOOM上で開催された本ウェビナー。基調講演の登壇者はデータ&ストーリーLLC代表として企業や自治体・教育機関のデータ分析力養成に携わる柏木吉基氏です。

柏木氏が今回テーマとするのは「テレワーク時にこそ活用したいデータ分析のポイント」。
データ分析を「テレワーク時にこそ活用したい」理由として氏が挙げたのが、以下の3ポイントです。

【1】一人で完結
【2】量や場所の制約がない
【3】+αのコストなし

個人でデータ分析を始めるのに、会議室や特別なツールは必要ありません。それよりも重要なのは「個人のデータ分析スキル」であると柏木氏は語ります。企業単位のデータ活用プロジェクトではサーバー・PCの性能確保やBIツールの選定にもしっかり取り組むべきですが、まずはそれらを使う人間の側が素養を身につけなければなりません。

では、具体的にはどのようなスキルが求められるのでしょうか?データ分析のプロ目線によるその疑問への回答は以下の通り。

大きく分けて「データ収集力」「データ分析力」「アウトプット力」の3つがデータ分析に取り組む個人には必要とされます。

ウェビナーではデータ分析力を構成する「正しいデータ選択」とアウトプット力を構成する「正しいストーリー展開」の力について詳しく、新型コロナウイルスの感染者データの分析を例に解説されました。

「まずは以下のデータをご覧ください」と柏木氏。

2020年3月11日時点のコロナウイルス感染者数にまつわるデータで、左上が厚生労働省、右下が神奈川県庁の発表したものです。厚労省のデータは数値が示されているだけで、数値以外の事実を読み取りづらいと感じられるのではないでしょうか。

神奈川県のものは一応グラフ化されていますが、感染の広がり具合や事態の緊急性といった本当に知りたいことは見える化されていません。

つづいて、柏木氏が提示したのが、以下の2つのグラフ。上がYahoo! Japan、下が北海道庁の発表した2020年3月11日の感染者数データです。

ご覧の通り、これらのデータには感染者数と回復者数(現在患者数)という2軸が盛り込まれています。「ここが画期的でした」と柏木氏。感染の広がり具合や緊急度に直結するのは“現在の患者数”だからです。

このように「目的に対しどのような数字が必要なのか」を考えるのが「正しいデータ選択」の基本です。

続いて「正しいストーリー展開」の説明資料として柏木氏が提示したのが以下の「2020年3月13日時点新型コロナウイルス感染者累計数」の表。これだけでは「北海道、愛知の感染者数が多い」といった表面的な事実しかわかりません。

そこでデータをグラフ化し(STEP1)、さらに比率や推移、ドリルダウンといった多面的な指標で比較評価(STEP2)します。ストーリー展開の最後には仮説を立て、結果に対する要因を分析(STEP3)。そうすることで、単に数字を眺めているだけでは見えてこない事実が浮かび上がってきます。

このようにデータをどう見るべきか、自分の頭で考えて必要なアレンジを加えることがデータ分析では求められます。柏木氏曰く「これこそがデータリテラシーであり、実践できれば自宅でも効果のあるアウトプットが出せる」ということです。

事例から見るデータ活用のポイントをデータ活用支援実績7,000社超の事例からご紹介

データ分析において個人に求められる指標はわかりました。では、企業としてデータ活用を進めるにあたって必要な要素は何でしょうか?ここからはその点を押さえていきましょう。

7,000社超のBI・データ活用領域での支援実績を持つウイングアーク1stが、企業にありがちな課題として掲げるのが「システムのブラックボックス化」
BIツールやクラウドがめいめい勝手に用いられシステムのつながりや仕組みが見えなくなることで、データ管理の複雑性・属人性・漏えいリスクは高まり、データの信頼性は低下します。

そこでウイングアーク1stはフロントデータベースによりデータをまとめて管理し、IT部門はデータベースの運用に集中、現場は欲しい情報をいつでも簡単に欲しい形で入手できる環境を構築することを提案します。

セミナーではData Empowerment事業部の中西舞氏により富士ゼロックス株式会社、株式会社ドールの2社のBIツール導入事例が紹介されました。あらゆるデータを収集・蓄積し、使いやすいUIで現場に提供するDr.Sumにより、営業担当者のデスクワークの効率化、データ活用の促進、IT部門の負担軽減などの効果につながったといいます。

Excelに特化したDr.Sum Datalizer for Excelや高い表現力を持つBIダッシュボードMotionBoardなどを必要に応じて組み合わせれば、さらにデータ活用の可能性は広がります。
事例についてより詳しくはコチラを、Dr.Sumを体験したい方はコチラにアクセスください。

BIツール運用が失敗する原因と対策

イベント最後の登壇者は、テクバン株式会社システムソリューション営業1部の濵野勇太氏です。

濵野氏が講義するのは“BIツールを長期的に運用するために重要な考え方”。

「結論から言うとBIツールを長期的に運用するためには『DWH』『Data Mart』の構築が必要です」と濵野氏。DWHは「業務における情報を時系列別に保管した整理されたデータベース」、Data Martは「利用部門や目的に応じて必要な情報だけを抽出、集計、格納したデータベース」を意味します。

では、なぜそれらの構築が必要なのでしょうか?

その理由は、 顧客管理・会計など個別のデータ管理システムとダッシュボードなどのBIツールを直接つなぐとシステムが複雑化し、「BIが重くなる」「現場で扱いきれない」といった問題が生じるからだと濱野は話します。

上の図のように各システムのデータをDWHに集約し、必要に応じて整理されたData Martから各人が呼び出す仕組みをつくりあげることで、IT部門は管理・更新しやすく、現場は使いやすいBI環境を構築できます。

「では実際にDWHやData Martを構築すればどうすれば良いのか?」 と迷ったら、ウイングアーク1stやテクバンといった豊富なBI導入支援実績を持つ企業に相談するのがひとつの手。テクバン株式会社ではエンジニアによる無料相談会も実地されているそうです。

終わりに

改めてデータ活用のトリセツをつくるための知見を3社の専門化が提供するウェビナーのポイントを抜粋してお届けしました。

テレワーク時こそ取り組みたいデータ活用。個人が身につけるべきスキルとして「データ収集力」「データ分析力」「アウトプット力」の3点を意識してみてください。

企業として取り組む場合には、DWH・Data Martを構築し、システムのブラックボックス化・複雑化を防ぐ必要があります。

データ活用の重要さ、有益さ、そしてそこに秘められているポテンシャルを改めて感じられる素晴らしいイベントでした。データのじかん上でも常にウェビナー等の情報を掲載しているので、興味のあるイベントがありましたが、ぜひ参加してみてください!

宮田文机

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