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ちょびっとラビット耳よりラピッドニュース #013:足早に変わりゆくAI事業の現在地。LLMよりもSLMが主戦場に。

         

まいどどうも、みなさん、こんにちは。

わたくし世界が誇るハイスペックウサギであり、かのメソポ田宮商事の日本支社長、ウサギ社長であります。わたくしウサギでありますので、やはり聴力には自信がありまして、いろいろな音を聞き分ける能力や遠くの音を聞く能力には長けておるはずなのですが、ニュースで石破氏の名前が連呼されるたびに、石破氏ではなく、石橋と呼び捨てにされているように聞こえることがありまして、イシバシの「バシ」の部分の濁音のインパクトがなかなかなので、か弱い野ウサギのようにビクッとなってしまうこともあったりするのですが、今後は「イシバシ」ではなく、「石破総理」に呼び名が変わるとのことで、少し安堵しておったりします。そんなわけで、今週もいろいろなニュースがありましたが、石破氏の勝利はわたくしにとってもなかなかのびっくりニュースでした。あと関係ないですが、駅のアナウンスで流れている「こちらは多機能トイレです」の放送を聞くと、いつも脳内で「こちらは滝のおトイレです」に変換されてしまい、壮大な滝をイメージしてしまい巨大なはてなマークが浮かんでしまうこともしばしばあるのですが、これはもはや聴力の問題ではなく、認識能力、あるいは想像力の問題なのかも知れません。

漢字の誤変換問題やら音声認識、同音異義語の識別というのは15年くらい前まではAIが非常に苦手とする分野であり、たとえば「私はピアノを弾きます」と「私はピアノを引きます」というのは発音こそ同じですが、全くもって異なる意味合いを持つわけですので、前者はI play the piano.という翻訳になり、後者はI pull the piano.となるわけで、まあ、なかなか公衆の面前で、「私はピアノを引きます」と発言することもないので、最近はAIもその辺の人間事情についての分別がかなりの精度でつくようになり、AIの実用性というのはそれと共に高まってきている、というのはみなさんもご存知の通りかと思います。

今週取り上げたいのは、そんな中でAIを使った事業の最前線を突っ走る方々をウイングアーク1st株式会社CTOの島澤 甲氏をホストとして取材を行う企画「AI実装の現在地点–トップITベンダーの捉え方」の最新記事であります。同じIT業界ながら違う立ち位置にいる人たち同士が深い視点から語る内容となっているため、どの回もなかなかの読み応えがありおすすめの企画となっています。今回の記事は「将棋ウォーズ」で知られるHEROZ社のGenerative AI SaaS Division担当 執行役員を務める関 享太氏をウイングアーク社が秋葉原に構えるエンジニアのためのイノベーションラボ「D.E.BASE」にお迎えして行われた対談内容となっており、たまたまわたくしも現場にお邪魔させていただき、お二人の対談姿を直近で見学させていただいた、というのもあり、わたくしなりにも特に思い入れのある回となっております。

対談内容としてはHEROZ社が提供しているHEROZ ASKという製品について、そして昨今のAIの潮流についてどのように考えているのか、といった内容なのですが、AI自体の進化とAIの実用性の向上というのは似て非なるところであり、AIをゼロから作り出すことよりも、誰でも使えるようにAIをファインチューニングしていく、という部分、つまり、LLM(大規模言語モデル:Large Language Model)の領域ではなく、SLM(小規模言語モデル:Small Language Model)と呼ばれている領域を最近は主戦場としている、というお話など、HEROZ社がAIを主たるプロダクトとする一方で、ウイングアーク社はAIを前面に押し出すやり方はしておらず、いかにAIの存在を感じさせないかが鍵を握る、というスタンスでの製品展開を行なっている、というAIとの距離感の測り方も含めて大変興味深い内容となっておりました。

取材する側とされる側の対談ですので、最初のうちは社会人同士のどこかぎこちないような対話でしたが、みるみるうちに打ち解けていき「まだこの世界にないものを創りたい少年たちが仲間と部室で繰り広げる早口な会話」になっていったのも印象的でした。その姿を眺めながら、わたくしもいつかわたくし以外のハイスペックウサギと経営者談義などしてみたいなぁ、などと思ってしまい、その日まで頑張らなくては、と決意を新たにしたのでした。

他にもデータのじかんにはHEROZ社に関する記事が何本もあるので、ぜひそちらも合わせて読んでいただけるとより立体的に今回の記事も楽しんでもらえるかと思います。

さて、そんなわけで今回ウイングアーク1st株式会社CTOの島澤甲氏とHEROZ社のGenerative AI SaaS Division担当 執行役員を務める関享太氏のお二人の対談記事を取り上げてみました。秋葉原のD.E.BASEもわたくしは今回が初めての訪問でしたが、こちらも少年の夢が具現化したような場所で素晴らしかったです。それでは、また来週までごきげんよう。ちなみに、ちょびっとラビットのまとめ読みはこちらからどうぞ!アデュー、エブリワン。

(ウサギ社長)

 

参照元

・生成AIを活用したAI アシスタントSaaS「HEROZ ASK」、 2024年5月より本リリース! | HEROZ
・現役プロ棋士を打ち破ったAIを生んだHEROZ、ビジネス実装への挑戦と展望–特集|AI実装の現在地点–トップITベンダーの捉え方 | データのじかん
・SLM(小規模言語モデル)とは?LLMとの違いは?小規模の理由・企業へのメリット・デメリットを徹底解説!| AI Market

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