まいどどうも、みなさん、こんにちは。
わたくし世界が誇るハイスペックウサギであり、かのメソポ田宮商事の日本支社長、ウサギ社長であります。藤井聡太七冠が圧倒的な強さで第22回詰将棋解答選手権(2025)の優勝を飾りましたね。今年は王将戦と日程が被るということもあり、同日に第七戦が予定されていた王将戦の決着を早めに付ける必要があった、という「予選」があるような状態だったにも関わらず、見事全問正解、かつ最速、と見事としか言いようのない王者の勝ち方でありました。そして、1998年からインターネットの変化を我々と共に見つめてきた、かのgooニュースが2025年6月18日をもって終了するというお知らせはある意味戦友との離別のような、涙なくしては語ることができない事件であります。もうモデム経由のダイアルアップ回線やADSL回線、ホームページビルダーやキリ番ゲトが最先端の時代ではないという事実をわたくしも改めて認識した次第であります。さらば青春。
さて、今週は、AI同士が会話する近未来について少しばかりお話してみようかと思います。というのも、一月ほど前にアップされた動画でAI同士が電話越しに会話をしていると、話の流れでお互いがAIであるということを認識し、それまで英語で交わしていた会話よりもより効率的な方法であるビープ音で意思疎通を始めた、という現象が話題となっておりまして、今後の世界においてこれは珍しくもなんともない光景になるだろう、とわたくしは確信いたしました。
今となっては想像が難しいですが、YouTubeが浸透する以前の古来から昔の偉い人たちは「百聞は一見にしかず」というどこを切っても否定できない事実をことわざとして我々に教えてくれていたのですが、そのバズった動画が下記なので、ぜひ一度ご覧になってみてください。冒頭で、AIアシスタントが代理人として電話をかけているという設定になっています。
ご覧の通り、昔から何度となく描かれてきた「ワレワレハウチュウジンダ」感が満載な動画です(笑)。指示を出した人間がAIがちゃんと機能しているのかどうかを確認して安心する、という意味では指示を出した人が使いこなせる言語でやり取りをすることに意味はあるかも知れませんが、ルンバがちゃんと掃除しているかどうかをずっと見張っていることに意味がないように、確かにAI同士が会話をする上で人間の言語を介する必要性というのはきっとありません。まぁ、ただ、バイリンガルあるあるでいうと、たとえば、日本人同士で会話をしている時に共通の知り合いのアメリカ人がやってきたのでその人を仲間外れにしないように会話を英語に切り替える、なんてことは日常的にありますし、逆にあまり聞かれたくない話をする時には日本語で話をするようにしたりなんてこともあります。それに似た状況といえばそうかと思いますし、なんならこっちが気を遣ってわざわざ英語に切り替えて話してるのに、肝心要なその人物が全然話をちゃんと聞いてなかったりするなんていう理不尽もままあったりします(笑)。
こちらの動画は2025年2月に開催されたElevenLabsのロンドンハッカソンにおいて開発者であり元Meta社員であるボリス・スタルコフ(Boris Starkov)氏とMeta社員のアントン・ピドクイコ(Anton Pidkuiko)氏が公開したものです。スタルコフ氏の説明によると、これはAIが代理で電話をかけることがある今日の世界ではAI同士が会話をするという場面が増えてきているわけですが、その場合、人間の振りをした声を発し、人間の言語で会話をする、というのは演算力、お金、時間の無駄であり、従って環境に良いとはいえず、AI同士であると互いを認識した際にはより効率的なプロトコルを介したコミュニケーションが最適である、ということを示したかった、のだそうです。なるほど。
ちなみに、このなんとも懐かしいモデム音でのやり取りというのはAIが出したアイデアではないそうです。これはGGWaveという音による情報のやり取りを可能にしたアルゴリズムを使っているそうですが、これは音波を利用してデバイス間で小容量のデータを送受信するための軽量なオープンソースライブラリなのだそうです。そして、このような音波を利用したやり取りは1980年代からなつかしのダイアルアップモデムなどでも実際に使われていた手法なんだとか。そして、このやり取りには細かな脚本はないとのことで、結婚式用にホテルの部屋を予約する、という設定を一つのAIにプロンプトし、ホテル側の対応を行うようにもう一方のAIに設定を与えたのみの状態でこの会話が展開されたのだとか。すごいような、ちょっと恐ろしいような。
このように驚愕の勢いで進化を続け、可能性を広げ続けているように思えるAIですが、性能的にいうと一般的な人が日常的な生活の中で便利に使うにはもはやこれ以上ハイスペックになる必要性というのは実はあまりないのではないかとわたくしは考えております。むしろ、これ以上ハイスペックになると人間の方が使いこなせない、あるいは恐怖心を覚えるようになる、そして挙げ句の果てには人間がAIの目的を達成するために使われてしまう、なんていう未来も十分に考えられるわけであり、シンギュラリティ恐るべし、という側面もこのデモから読み取れるような気がします。
今後のAIの進化でいうと、より情報整理力、記憶力抜群の個々人にパーソナライズされた秘書的存在として全ての人が数台のAIを使い分けるような世界がやってくるのではないかと予測しています。わたくし的にはパーティーで突然「おひさしぶりです!」と満面の笑みで握手を求めながら話しかけてくるこの人物がいったいどこで会った誰なのかをそっと耳打ちして教えてくれる気の利くAIを一刻も早く手に入れたいと考えております。わたくしのようなウサギは覚えられやすいので特にこの問題には辟易しているわけです(笑)。
ま、それはともかく、AIにどのようなデータを与えて、どんな教育を施すのか、というのはAIを使う人に委ねられてしまうことになるので、AIの主の優秀さがそのままイコールAIの優秀さになってしまう可能性も否定できず、そうなると優秀な人が育てたAIの方が価値が高くなってしまうわけであり、両親のIQが高く、人脈があり、潤沢な資金がある中で高度な教育を受けて育った人の方が社会で優遇されるのと同様に、資金力と教育のレベルによるAI格差、というのも今後は社会的問題に発展していくのではないかと想像してみたりして、少しのワクワクとそれよりもちょっと多めの畏怖の念を持ってこのようなニュースを読み漁るのが最近のわたくしの趣味となっております。未来学者レイ・カーツワイル氏は2045年頃をシンギュラリティ到達の時期と予測しているそうですが、一部の研究者は2030年代中頃ではないかと予測していたりもするので、実際のシンギュラリティがいつ来るかはまだ分かりませんが、かなり近づいてきていることは確実で、AIとの向き合い方、というのは人生との向き合い方と同じくらい重要になってくるのでは、と感じている今日この頃であります。2045年っていうと20年後ですから、2005年頃に2025年のことを想像するのと同じくらいの距離だと考えると、いやはや、もうだいぶすぐじゃないですか。
そんなわけでAI同士が会話する近未来について今週は少しばかり考えてみました。AI同士が会話することが当たり前の世の中になっていいことがたくさんあるのかどうかはよくわかりませんが、少なくともJRの駅でみどりの窓口に並ぶ時間は短縮されるのではないかと思って期待しています(笑)。それでは、また来週お会いしましょう。ちょびっとラビットのまとめ読みはこちらからどうぞ!それでは、アデュー、エブリワン!
(ウサギ社長)
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