

まいどどうも、みなさん、こんにちは。
わたくし世界が誇るハイスペックウサギであり、かのメソポ田宮商事の日本支社長、ウサギ社長であります。今週も水曜日がやってきたということで新たな記事をお届けするわけであります。まいどまいどお騒がせいたします。で、最近はChatGPTとこの連載の記事ネタについて壁打ちをすることがすっかりいつものパターンになっているのですが、いつものように相談していると、ChatGPTがこのちょびっとラビットのことを「ちょびラビ」と略して表現するようになっておりました。今までちょびラビという言葉をわたくし自ら発したことがなかったこともあり、「今までなかった言葉も他の言葉のパターンに沿ってAIが略式呼称まで自発的に用いるようになった」という新鮮な驚きと共に今回の記事を書き始めております。
さて、新年あけてしばらくの時間が経過しつつあるので、そろそろ日付を記入する用紙に2026と書き込むことに慣れつつあるかとは思いますが、みなさまは新年を機に何か決意したことですとか、始めたこと、やめたことなどはありましたでしょうか?何を隠そうわたくしは今年の頭に「サブスク全部やめてみよう」とふと思い立ちまして、お正月は家でゴロゴロしながら、ぽちぽちとサブスク登録していたものを一度全て解約してみました。
というもの、なんかサブスク疲れたな、という気持ちが沸々と心の奥底から湧いてきまして、あまり使ってないのに課金され続けるのもちょっとというか、かなり、というかとてつもなく理不尽、というか率直に言って腹が立って仕方がないし我慢ならない、と思ったからであります。そして、サブスク疲れた、という言葉でちょっと検索したりChatGPTとそれについて会話したりしているうちに、「サブスク疲れ」というものが世界的な現象として少なくとも数年前から存在する、ということを知り、若干の衝撃を受けたわけであります。ですので、今回はこの「サブスク疲れ」という現象についてデータの視点を交えながら少しお話してみたいと思っております。ぜひ最後までお付き合いください。

なんかサブスク疲れたなぁ、という気持ちで「サブスク 疲れた」と何気なく検索したことが今回の発端ではあったのですが、実は、これはsubscription fatigueという単語で英語圏ではすでに研究されている現象だったようです。
そもそも、サブスクがどのくらい世の中に浸透しているのか、というところですが、Deloitte(デロイト)の最新の「Digital Media Trends Survey」(2024-2025年版)によると、米国では世帯の83%が少なくとも1つの有料ストリーミングサービスを契約しているのだそうです。これは控えめに考えてもめちゃくちゃ高い数字です。そして、 2025年初頭時点で、デジタルサブスクリプション(動画、オーディオ、ニュース)に加入しているユーザー数は世界で約9億2300万人に達するのだそうです。日本でもNetflix、YouTube Premiumなどの動画配信サービス、およびSpotifyやApple Musicなどの音楽配信サービスを中心にかなりの勢いで普及しています。定額制サブスクの利用率は全体で約58.3%ですが、20代だけに絞ると70%を超えているそうで、若年層ほどサブスクを利用している率は高くなっています。サブスクという言葉の認知度は84.3%と非常に高いので、すでに市民権を得ているサービス形態である、と言えます。
今でも覚えておりますが、サブスクサービスが浸透し始めたのは2011年頃のことでした。当時、倒産の危機に直面していたと言われるAdobeが従来の「箱売り(永久ライセンス/買い切り型)」からこの月額制モデルへ完全に切り替えるという、当時としては極めてリスクの高い戦略を採用し、この勇気ある決断は当時かなりの衝撃でした。しかし、高額なAdobe製品の最新版を月々の少額の支払いで使える、というのは魅力的にも思えたものでした。それからHuluなどの動画サービスが始まり、みるみるうちに世の中のありとあらゆるものがサブスク化してしまったのです。この何もかもがサブスク化してしまったことがこのサブスク疲れを引き起こす要因になっていることは確実です。
あらゆるもののサブスク化の波はとどまるところを知らず、プリンターのインクや乗用車に搭載されたヒーターなどにまで広がりました。
上の動画を見てもらうとわかりやすいのですが、控えめに考えても行き過ぎの領域にまで浸透しているわけです。この動画は2024年のものなので、サブスク疲れの概念もこの動画が作られたのと同時期、あるいはそれより少し前にはかなり浸透していたのではないかと思います。かつては店でお金を払って購入するとそれは自分が所有するものである、というわかりやすいビジネスモデルが成立していましたが、サブスク時代はそうはいきません。お金を払っても所有できない時代になってしまったのです。中には製品を所有していても、そのサービスの提供が終了してしまい、全く使えなくなる、なんていうケースも。
所有ではなく、使う権利に対してお金を支払う、というのはいつまでも支払いが続く、ということを意味します。そしてサブスクを提供する側にはその金額以上のメリットが実はあるのです。サブスクモデルが提供側にとっておいしいビジネスである理由の本質は、売上・顧客・経営判断の不確実性を極端に下げられる仕組みにあります。サブスクにすることで、売上はある程度「予測可能」になります。売上はサービスが使い続けられている限りは計上され続けますし、使われていなくても解約されるまでその売上は続きます。しかも、ユーザーがサービスをどういう風に使っているのか、というデータを入手することも可能です。これはサービスの改善にとても役立つデータとなります。しかも、サブスクモデルによる売上を多くの投資家は高く評価します。これらの理由により、企業にとってサブスクモデルはある意味、一度手を出すとやめられなくなる中毒性の高い仕組みであり、サブスクサービスがこれほどまでに世の中に浸透したのは、ユーザーにとって便利である、という部分よりも、実は提供側にとって経営が楽になる魔法のようなものだったから、というのが実際のところなのかも知れません。

では、サブスクは悪なのか、というと、全てのサブスクが悪であるというわけでは決してありません。わたくしの場合のサブスク疲れは、複数の動画サービスから一本の動画を選ぶのに時間がかかりすぎり、ようやく見るものを決めて再生を開始したは良いけれど、選ばなかった動画が気になり始めて集中できない、サブスク登録しているので活用しないと損であると考えてしまい大して見たくもないめちゃくちゃ長いドラマをダラダラとシーズン7くらいまで見てしまう、などのあらゆる不都合が重なった結果でした。そこで、一度思い切って全てをやめてみてやはり必要であると判断したならまた契約すればいい、と考えた次第であります。
最近あまり通っていなかったジムもこれを機に解約し、3枚所有していたSIMカードも1枚に絞るべく、その手続きを現在行っているところです。携帯電話の契約もよく考えるとズブズブのサブスク契約なわけであり、これも「契約は容易く、解約は難し」というサブスク世界の常識の例外ではありません。さすがに解約手続きが煩雑すぎるサービスに対してはユーザーからの怒りの声が増え始め、アメリカでは裁判に発展したケースも数多くあるようで、少しずつではありますが、解約しやすい環境整備は進められているようです。
サブスクと上手に共存するために大切なのは「一つずつの決断を意識的に下す」ということであり、思考停止してしまい使いもしないサブスク登録をそのままにしてしまうとその分自分が時間と労力を犠牲にして必死に働いて稼いだ貴重なお金をチューチュー吸われてしまう、ということをきちんと意識することではないかと思います。
使わないサブスクに支払うくらいならコンビニでいつも買う肉まんを一つではなく二つ買う、とか、たくさんの映画を見る権利ではなく、好きな監督や俳優が出ている一本の映画を友達や恋人や家族と一緒に映画館で見るとか、100万曲が再生できる権利の代わりに好きなアーティストのコンサートを見に行くなどの方が幸福度が高いのではないか、とわたくし個人的には感じておりますし、何もすることがなくて退屈で退屈で仕方がない、という退屈を持て余す感覚を今一度取り戻したい、そして、我々には退屈する権利がある!ということを今一度思い出したい、とわたくしは思っておるわけであります。なぜならば、今の時代、極限の退屈こそ贅沢なのではないかと最近のわたくしは感じているからなのです。これを読んでくださったみなさまもぜひ一度この機会に自分のサブスク状況を整理し、なんならノートなどに登録しているサービスを全て書き出してみて、それぞれにいくら支払っているのかを確認してみてください。その上で、一つずつの決断を意識的に下してみてください!わたくしは音楽サービスを解約しても退屈しないで済むように中古のCDコンポまで購入してしまいました。CDは一度買えば一生追加料金なしで聞けるわけですし、ご丁寧にアーティストの写真や歌詞までプリントアウトしてくれているわけなので、見方を変えると一周回ってコスパが良い商品かも知れません(笑)。
そんなわけで、今回は「サブスク疲れ」についてお話してみました。わたくしは今サブスクフリーな本当に自由な世界に向けて邁進しているところであり、その先にある一年に明るいのではないかと予感し、ウズウズとしております。それでは、また2週間後の水曜日にお会いしましょう。ちょびっとラビットのまとめ読みはこちらからどうぞ!それでは、アデュー、エブリワン!
(ウサギ社長)
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