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応用情報技術者試験とは?–DX/業務/キャリアに役立つ!データのじかんの楽しい資格のススメ

DX(デジタルトランスフォーメーション)の土台を成すデジタイゼーションやデジタライゼーション。これらは『IT(Information Technology)』、即ち『情報技術』によって形成されています。今、DXが迫られているものの、多くの企業では、DXやITの知識や技能を備えた人材の不足を第一の課題に掲げています。そこで今回は、DX人材としての知識・技能を身に付けるのに最適な『応用情報技術者試験』について、実際に合格した筆者が試験内容、対策、本試験に合格することのメリットなどについてご紹介します。

         

みなさんは「応用情報技術者試験」という国家試験をご存じでしょうか?

応用情報技術者試験はIPAが実施している情報処理技術者試験のうち、「情報処理技術者」の応用的知識・技能の習得を目的としています。

IPAが実施している情報処理技術者試験の「基本情報技術者」の次のレベル(レベル3)に位置付けられており、人材に必要とされる能力及び果たすべき役割(貢献)は「応用的知識・スキルを有し,要求された作業について全て独力で遂行できる。」程度と定義しています。

高度なIT技術の知識・技能が習得できる本試験は、現職のS/W、H/W系のエンジニア、マネージャーが合格しておいて損のない国家試験であることから、応募者は毎回4万人を超え続けています。

応用情報技術者試験の合格率は20%程度で、多肢選択式のみのITパスポートや基本情報技術者と異なり、記述式の午後の試験は、出題範囲が広く、難易度も高いことから、合格に必要な勉強時間は、200時間~500時間程度必要と言われています。

IT技術者としての実務経験のある筆者でも、この『応用情報技術者試験』にはかなり苦戦しており、合格には1年ほど要し、当時は1日1~2時間程度、試験対策に取り組んでいました。

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応用情報技術者試験とは?どんな人におすすめ?

応用情報技術者試験とは、情報処理の促進に関する法律第29条第1項に基づき経済産業大臣が行う国家試験の情報処理技術者試験の一区分で、合格者は「高度 IT 人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT 人材としての方向性を確立した者」として認定されます。

DX実現が求められる中、手段でもあるデジタイゼーションやデジタライゼーションといった情報技術の知識や技能を効率よく習得できることから、多くの企業では、採用時の選考、社内教育、昇格の要件などに応用情報技術者試験を活用しています。

理系の専門学校・大学の学生、H/W・S/W・ITを開発・使用する企業に従事する従業員は合格しておくことで、就職・転職・昇格・人選等でアドバンテージを得ることができます。

筆者が身を置いていたエンジニアリングの業界では、昇給や一時金の支給といった恩恵やスキルアップの向上にもつながることから若手、中堅を中心に、本試験の合格に向けた学習に多くのエンジニアが取り組んでいます。

応用情報技術者試験の位置付け、基本情報技術者試験との違いは?

出典(IPAのWebサイト):情報処理技術者試験の試験区分一覧

情報処理技術者試験は、全部で12種類あり、難易度は、レベル2の基本情報技術者試験に対し、応用情報技術者試験は上位のレベル3に位置します。

基本情報技術者試験は「情報処理技術者の基本的な知識・技能の習得者」が対象なのに対し、応用情報技術者試験は「情報処理技術者の応用的な知識・技能の習得者」を対象としています。

ここで、「情報処理」とは、「電子計算機を使用して、情報につき計算、検索その他これらに類する処理を行なうこと」を指すため、これらの作業を行う人が「情報処理技術者」か?というと、一概に断言することはできないと筆者は認識しています。

基本情報技術者試験は、電子系のH/W、S/W、IT関連のエンジニアが業務で必要とする基礎的な知識・技能に対し、応用情報技術者試験は、より上流の視点や思考が求められる、ITを活用した戦略の立案、システムの企画・要件定義、設計・開発・運用などの知識・技能が得られる試験と認識しています。

なお、情報処理技術者試験を運営するIPA(情報処理推進機構)では、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の対象者像を以下のように定義しています。

基本情報技術者試験応用情報技術者試験
ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者

また、応用情報技術者試験の出題範囲は、基本情報処理試験と重複するので、基本情報技術者試験の合格した次のステップとして取り組むことをおすすめします。

応用情報技術者試験の難易度、合格率は?

基本情報技術者試験と比較した応用情報技術者試験の合格率を以下に示します。

年度基本情報技術者試験応用情報技術者試験
平成28年度26.6%21.0%
平成29年度22.1%21.0%
平成30年度25.6%25.6%
令和元年度25.7%25.7%
令和2年度48.1%23.5%
令和3年度40.7%23.5%
令和4年度37.4%25.3%

基本情報技術者試験の合格率は、令和元年度までは、20~25%で推移してきましたが、令和2年以降、40%以上に上昇しています。

これは令和2年度から基本情報処理試験の受験形式が以下のように変更され、特に丸一日に及んでいた試験の分割受験や、午後試験の易化が合格率向上に繋がったのではないか?と思われます。

・マークシート形式からCBT形式に変更

・午前、午後の別日受験が可能

・午後試験の配点の変更(読解力重視から情報処理力重視に)

・回答問題数の減少(7問から5問)

令和元年度までは、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験の合格率は共に25%前後でした。

筆者は基本情報技術者試験に合格してから応用情報技術者試験の学習に取り組んだのですが、午後の試験に関しては、多肢選択式と記述式で出題形式に違いはあるものの、長文で読解力を必要とする点においては同じなため、個人的な感覚としては、さほど難易度に差がなかったのでは?と思っています。

基本情報技術者試験は令和5年4月以降、単問20問、選択なしの形式になり、これまで必須解答としていた「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム(擬似言語)」の二つの分野を中心にした構成に変更され、また、個別プログラム言語(C、Java、Python、アセンブラ言語、表計算ソフト)による出題は、普遍的・本質的なプログラミング的思考力を問う擬似言語による出題に統一されます。

そのため、今後、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験は差別化が図られ、難易度の関係は、ITパスポートと基本情報技術者試験との関係くらいになるのではないか?と推測しています。

応用情報技術者試験の出題範囲、試験形式は?

応用情報技術者試験は、午前試験と午後試験があり、合格には共に6割以上の得点を得る必要があります。

試験形式

試験時間は午前、午後共に150分でほぼ丸一日の試験となるため、特に記述式の午後試験では長時間、読解問題に向き合える読解力、文書力、忍耐力、集中力を備える必要があります。

項目午前午後
試験時間9:30~12:00
(150分)
13:00~15:30
(150分)
出題形式多肢選択式(四肢択一)記述式
出題数80問11問
解答数80問5問
試験実施日上期、下期の年2回

午前試験の出題範囲

続いて応用情報技術者試験の午前試験の出題範囲を基本情報技術者試験との比較で以下に示します。

分野大分類中分類基本情報技術者試験応用情報技術者試験
テクノロジ系基礎理論基礎理論〇2※〇3※
アルゴリズムとプログラミング
コンピュータシステムコンピュータ構成要素
システム構成要素
ソフトウェア
ハードウェア
技術要素ヒューマンインタフェース
マルチメディア
データベース
ネットワーク
セキュリティ◎2※◎3※
開発技術システム開発技術〇2※〇3※
ソフトウェア開発管理技術
マネジメント系プロジェクトマネジメントプロジェクトマネジメント
サービスマネジメントサービスマネジメント
システム監査
ストラテジ系システム戦略システム戦略
システム企画
経営戦略経営戦略マネジメント
技術戦略マネジメント
ビジネスインダストリ
企業と法務企業活動
法務

※:2、3は技術レベルを表し、上位は下位を包含します。
※:◎は出題範囲のうちの重点分野であることを表します。

応用情報技術者試験の出題範囲は、基本情報技術者試験と被ります。難易度に差はありますが、基本情報技術者試験に合格した方であれば、さほど労力をかけずとも、比較的短期間で合格できるレベルに到達すると思います。

午後試験出題の範囲

応用情報技術者試験の午後試験は、出題範囲13分野の中から11分野(11問)が出題され、5問解答する必要があります。

問題はその分野に関する2000字程度のケーススタディに対し、空欄の穴埋めや論評文の作成などで、特に論評文に関しては限られた文字数で論述する訓練を必要とします。

そのうち、情報セキュリティは必須で、残り4問を10分野から選択する必要があります。

そのため全ての分野を学習する必要はなく、自身が得意とする4、5分野に絞って学習するようにしましょう。

また複数分野を学習しておき、出題内容によって解答する問題を試験中に選ぶ・・という方法もありますが、筆者としてはこちらの方法はおすすめしません。

問題そのものの文書量が2000字を超えるので、時間が限られている試験中での取捨選択は、時間を無駄に浪費してしまうからです。

また、経営情報、情報戦略、戦略立案・コンサルティング技法の分野は、いずれかの分野が1問として出題されるので、これらの分野にのみ、重点を置いて学習してしまわないよう注意する必要があります。

以下に、応用情報技術者試験の午後試験の分野別出題数を示します。

分野問1問2~11
経営戦略
情報戦略
戦略立案・コンサルティング技法
システムアーキテクチャ
ネットワーク
データベース
組込みシステム開発
情報システム開発
プログラミング(アルゴリズム)
情報セキュリティ
プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント
システム監査
出題数110
回答数14

◎:必須解答問題 〇:選択解答問題
出展:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱

応用情報技術者試験に合格するメリット

筆者の場合、応用情報技術者試験に合格したのが、30代後半だったので、残念ながら転職等に、合格者のメリットは活用できませんでした。

それでも試験に向けて取り組んだ学習で得た知識や技能は、仕事で役に立っていると実感しています。

特に情報(データ)を要素にモノ・コトを形成するエンジニアリングの現場では、プロジェクトをリードするシーンに対応できる「応用力」が身につくと思います。

H/W、S/W、IT関係のエンジニアにとって有用な知識・技能が身につく

応用情報技術者試験の出題範囲は、幅広く、内容も高度で実践的なため、プロジェクトをリードできる応用的な知識・技能を体系的に身に着けることができます。

製品やサービスの開発の進め方やマネジメントなども学習範囲に含まれるので、筆者としては、エンジニアという職種を目指す場合、なるべく早い時期に、本試験の合格を目指した方が良い、と思っています。

特に午後問題の学習を通じて得られる開発過程、プロジェクト管理、問題解決といったケーススタディへの対応力は、実はOJT等の現場業務でも身につけるのは難しく、机上の学習を併せることでより理解が深まったと筆者は実感しています。

就職や転職に有利

応用情報技術者試験は合格者の基準が厳正に定められた国家試験です。そのため、合格者は一定の知識・技能を有しているもの、と普遍的に見なすことができます。

職務経歴や履歴書のスキルや経験等は詐称できたとしても、合格者であることは詐称できないので、応用情報技術者試験合格者程度の知識や技能を必要とする企業が採用する場合、人選のミスマッチのリスク回避が期待できます。

また経験が伴わない若手の場合、スキルの補強や学習意欲のある人物像のアピールとして採用側は配慮するので、とても高い効果が期待できます。

給料がアップ、報奨金がもらえる

企業によっては賃金体系に資格手当を設定している場合があります。

応用情報技術者試験の資格手当の相場は5,000円~20,000円と言われています。

多くの企業は、試験費用の負担、合格報奨金(一時金)の支給といった制度を設けており、合格報奨金の相場は50,000円~100,000円程度です。

また、企業によっては昇格に応用情報技術者試験の合格を要件としている場合があります。

高度情報処理技術者試験の午前Ⅰ試験が2年間免除される。

応用情報技術者試験に合格すると、それより上位に位置するレベル4の午前Ⅰ試験が2年間免除されます。午前Ⅰ試験は、高度情報処理技術者試験の全試験区分で共通の試験時間50分、四肢択一式の試験です。

高度情報処理技術者試験の試験時間の合計は300分で午前Ⅰ試験に合格していると250分に削減されるので、かなりのアドバンテージを得た状態で試験に臨むことができます。

応用情報技術者試験の勉強方法

応用情報技術者試験の勉強方法は、学校、書籍、アプリ、Webサイトの4つが挙げられます。筆者の場合、既にエンジニアとしてある程度経験を積んでからのチャレンジでしたので、「学校」は選択しませんでした。

午前試験の小問対策は、アプリ、Webサイトの活用がおすすめです。解説も充実しているので、解説を読み解きながら反復練習を重ねる・・で十分対策がとれると思います。

午後問題に関しては、長文読解に加え、記述式による25〜40字程度の文作が必要となるため、スマホだけでの学習は難しく、また学習場所も筆記が出来る状況、即ち通勤時間中とかだけでの対応は困難です。パソコンでWebサイトの活用という方法もありますが、午後試験の出題範囲の全11分野を網羅しているサイトは筆者が取り組んでいた当時はなく、午後問題に関しては、書籍の使用をおすすめします。

書籍に関しては、教本、予想問題集、過去問題集の3種類がありますが、筆者はまず解説が充実した予想問題集を3周、そのあと、過去5年分の過去問題集を3周、の反復演習で対策しました。午後試験学習のための教本は、午前試験の学習を通じて必要な知識・技能はある程度、得られるので、筆者としては不要?と考えています。

それでは筆者が応用情報技術者試験の勉強で活用した、おすすめの教材を紹介します。

午前試験対策

全問解説付 応用情報技術者 午前 一問一答問題集(アプリ)

国家試験「応用情報技術者試験」の午前試験に対応した問題集で、収録された約390問には、すべてに詳細な解説がつけられています。また、テーマごとに適切に分類された目次には、回答履歴も表示され、学習の進み具合がわかるので、達成感を持って学習を続けることができます。筆者はこのアプリをひたすらやり続けました。

詳細はこちら:全問解説付 応用情報技術者 午前 一問一答問題集

応用情報技術者試験ドットコム (ap-siken.com)(WEBサイト)

応用情報技術者試験の合格を目指している方への情報提供や、合格へのサポートを目的としたサイトです。

実際にWeb上で過去問が取り組める機能を備えたサイトで、正解だけでなく、丁寧な解説も添えられています。

詳細はこちら:応用情報技術者試験ドットコム (ap-siken.com)

午後試験対策

応用情報技術者 午後問題の重点対策(書籍)

問題演習+前提知識+解き方で効率よく学習できる予想問題集です。

応用情報技術者試験に限らず、筆者は他の情報技術者試験の対策にも、アイテックの『重点対策シリーズ』を活用しました。

詳細はこちら:2023 応用情報技術者 午後問題の重点対策

応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集(書籍)

アイテックの「午後問題の重点対策」で午後試験の演習に慣れたあと、幅広く対応できるよう過去4回分の試験問題と解説が収録された本問題集で反復的に演習に取り組みました。それ以前の過去問も本書を購入することでダウウンロードできます。

詳細はこちら:令和05年【春期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集

試験当日の心構え

最後に応用情報技術者試験の試験当日に筆者が心がけたことをみなさんにお伝えしたいと思います。

ちょっとでもわからなかったら後回しにする

応用情報技術者試験の試験時間は午前、午後、共に150分です。

問題1問あたりの費やすことができる時間は午前試験が1分52秒、午後試験が30分と実はかなり短いです。

日頃から早く解く、を心がけた学習はもちろんですが、特に午後試験で問題の設問に5分以上かかりそうなら、迷わず後回しにしましょう。

解答にはすべて答える

応用情報技術者試験の午前試験は多肢選択式なので予め用意された解答を選択して答えることになります。試験時間が残り5分を切ったら、当てずっぽうでも構わないので、未回答の問題に解答する作業を行うようにしてください。特に午前試験は4択、すなわち1/4の確立で正解が得られる可能性があります。

午後試験に関しては、記号の選択はもちろん、空欄の穴埋めや文作に関しても、何かしら書くようにしましょう。実際、筆者も当てずっぽうで答えた解答で結構、正解を得ています。

周囲の環境を確認する

応用情報技術者試験は4月と10月に行われます。

その中でも4月は花粉症の時期ということもあり、人が鼻をかんだり、すすったりと割と雑音に悩まされる可能性が高いです。筆者は割と雑音に神経質な体質なため、春期の試験では、かなり悩まされた記憶があります。

これといった対策は講じることはできませんが試験の際は、周囲の音状況を確認しておくとよいと思います。ちなみに試験では耳栓等は使用できないので、持ち込まないようにしてください。

また、午前と午後の試験が共に150分という長丁場の試験になりますので、トイレは試験前に済ませておくのはもちろん、途中離席で行く際もできるだけ短時間で済むように、トイレの場所は確認しておくようにしましょう。

執筆:畑中一平(はたなか・いっぺい)

1974年生まれ、神奈川県在住。大学在学中にはじまったバブル崩壊を被った就職氷河期世代。大学は卒業したものの、家庭や就職難等の事情により、2年間出遅れ、25歳からH/W系の開発エンジニアとしての道を歩み始める。閉塞感を抱きながらも「失われた30年」で、ただひたすら技術力の向上を目指し続け、30代以降は、現在のデジタル社会の基盤を形成するストレージ、画像、ネットワーク、IoT関連のコア技術開発に従事。得意とする技術分野は論理設計で、現在15の技術系の国家資格・試験合格を所有。

 
 
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