サブスクリプションではないですが、自転車に乗ったUber Eatsの配達員を街中で見かけることも増えてきました。これもフード業界にも着実に変化の波が訪れていることの象徴ではないでしょうか。
どのようなサブスクリプションサービスがあるのか調べてみました。
日本を含む先進国では、まだ美味しく食べられる食品が毎日驚くほど大量に捨てられています。世界で作られる食べ物の3分の1が捨てられている、という説もあります。日本でも642万トンの食べ物が破棄されているそうです。便利さと引き換えに資源を無駄にしている現状に疑問を抱いている人は多いのでは?
Reduce Goは月額1,980円で1日2回まで余剰食品をテイクアウトできるエコ+美味しいサブスクリプションサービスです。飲食店側の負担は0円、サブスクライバーはレストランフードを1日2回も楽しめるという超Win-Winなシステム。現在は東京のみでの展開ですが、今後展開都市を増やしていく方針です。フードロス問題を解決したい、という志は確実に賞賛に値する試みですが、アプリのレビュー等を見る限り、まだまだクリアすべき課題はある状態のようです。まずは東京から、という戦略のようですが、東京という広大な規模で展開するよりも、一つの駅や商店街などよりローカルに絞った方が現実的なビジネスアイデアなのかも知れません。店舗側、ユーザー側の両方の需要がマッチする日は来るのでしょうか。
筆者が住むベルリンにも同様のサービスを提供するアプリが多数あり、例えばRESQ CLUBという無料アプリでは、余剰食品を半額で販売している店を地図から探せます。
ラーメン屋のサブスクリプションという、度肝を抜かれるこの発想(笑)
月額8,600円でサブスクライブすると、野郎ラーメンチェーンのラーメンが毎日1杯無料に。選べるメニューは「豚骨野郎」780円(税込)、「汁無し野郎」830円(税込)、「味噌野郎」880円(税込)の3種類で、例えば豚骨野郎なら12回食べれば元が取れる仕組み。
ラーメンに興味がない筆者にはいまいちピンと来ませんが、月に12回以上ラーメンを食べないと生きる気力が湧かないという方々にはもってこいでは?
しかし正直なところ、そうした人たちの健康状態が心配ではあります。
サブスクリプションサービスはフードや美容などだけでなく、家具や家電にも拡大しつつあります。なかなか価格帯が高くて手が出しにくいダイソンの掃除機もサブスクリプションで試してみることが可能です。
今や家電までサブスクリプションする時代。サブスクリプションなら、家電の最新モデルを購入するよりも安く手元に置けるのがメリットです。例えば憧れのダイソン掃除機にもサブスクリプションプランがあり、月々1,080円から借りられるんです。(+初期手数料3000円)
2019年6月現在、ダイソンのコードレス掃除機の最新モデルはDyson V11 Fluffyで、実売価格は約75,000円。これをレンタルできる2,500円のアドバンスプランであれば、レンタル期間が2年半を過ぎた時点で購入した場合とトントンになります。しかしこのサブスクリプションのポイントは、契約後2年が経過すると最新モデルにアップグレードされること。つまり、高額な掃除機を買い換えることなく、2年おきに最新モデルの機能を楽しめるのです。
都市部に住んでいると、車を使う機会ってそれほどありませんよね? でも大きな荷物を運んだり、大事な人の送迎をしたいとき、レンタカーを借りるほどでもないけど車があったらいいのにな、と思ったり。
タイムズカーシェアは、月額基本料金1,030円(学生と法人は無料)を支払い、あとは車を使った時間だけ料金が発生するカーシェアシステム。面倒な予約手続きなしで全国主要都市にあるカーステーションから車を借りて、ステーションに返すだけ。
ガソリン代込みで15分203円とリーズナブルな料金もポイントです。
UberやAirbnbといったCtoCのシェアリングエコノミーは「手元にあるモノを安価に提供する」発想で大ブレイクしましたが、サブスクリプションはそのBtoCバージョンと言えるかもしれません。モノを持たずに必要なときだけ借りるというスタンスのMECHACARIやタイムズは、少し前からブームになっている断捨離やミニマリズムの流れを汲んでいるようにも思えます。
こうしたタイプのサービスが増えることで、よりリーズナブルで環境に優しい選択肢の幅が広がればいいですね。始まったばかりのサブスクリプション時代、どんなサービスやビジネスが生まれてくるのか、そしてそれがどのような変化を私たちの暮らしにもたらすのか、とても楽しみです。
参考リンク: 【国内外30以上!】国内外のサブスクリプションサービス一覧!
(佐藤ちひろ)
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