カテゴリー
キーワード

【タイムくん 第174話】デジタルID

         

ここがポイント:身分って確固たるもののようでいて実はあいまいなものなのかも知れません。


みなさん、おはようございます。

デジタルかアナログかに関わらず、身分を証明するものを取り扱う時って、なんだか襟を正すというか、ちょっと緊張しちゃうのって僕だけですかね。

まぁ、それはさておき、どこでも身分証明書として通用するパスポートとか運転免許証って、国が発行してるので正真正銘の身分証明書なわけですけど、それって逆に考えると紛失しちゃったりするとめちゃくちゃヤバいことになるわけなので、やっぱりアナログの身分証明証も諸刃の剣というか、利便性と危険性って表裏一体だなぁって改めて思ったりしますよね。

でもって、デジタル化された身分証明書ともなると、それが本物なのかどうかをどうやって証明するのか、なんならそれを証明するための証明書が必要なんじゃないかなぁって思ったりしちゃいます。さらにその証明書を証明するための証明書が必要になったりと無限ループにはまりそうです(笑)。あと、システム的なエラーで同時に二つ以上が存在する可能性はないのかとかも考えると、それもそれで利便性と危険性が同包されてるなぁって思ったりします。

デジタル化による利便性の身近な例でいうと、マイナンバーカードがあればコンビニでも住民票が取れるっていうサービスですかね。ちなみに僕は、以前住民票が必要になったのでコンビニに駆け込んで颯爽とカードをかざしたら、暗証番号を入れて下さいって無表情のコピーマシンに言われて、どう頑張っても思い出せなくて泣く泣く家に帰りました(笑)。結局そのあと区役所とか市役所に出向いて住民票を取得して、ついでにマイナンバーカードの暗証番号の再設定とかやってるうちに時間だけが無常に過ぎていってしまうというレ・ミゼラブルな体験をしました。よく考えたら住民票が必要な頻度ってあまり高くないので、マイナンバーカードによって便利になったのか、逆に手続きが増えたのか悩ましく、大手を振って歓迎できない気持ちになっちゃったりしてるのが正直なところです。 


なので、ヒューマくんがデメリットしか羅列しないっていうのにも、皮肉なことにちょっと理解できちゃったりします。メリットの部分ももちろんあるんですけど、偽造されたり、なんなら身分とか戸籍とかを盗まれちゃったりして、僕じゃない人間が僕を装い生活しはじめちゃったらどうしようという一抹の不安すら感じています。家族とか恋人とか友人が偽物の僕と接しているところに本物の僕が話しかけても、「お前誰?」みたいになったり、明日の朝起きたらこのマンガの主人公も偽物の僕にすり替わってたり、なんなら実際に僕が過ごした過去まで改ざんされてたりと、昔のサイエンスフィクションみたいなことも本当に起こり得ないかと考えはじめたら、やっぱり微妙な気持ちになる僕でした。


身分泥棒
って本当に今後起きてきそうな気もしますしね。身分が盗めればその人の年金とかももらえるし、健康保険とかも使えるわけなので。うーん、やっぱり考えれば考えるほど、ちょっと怖いようなデジタルの世界に僕らは生きてるんだなって再認識したような気がします。みなさんも身分の扱いには気をつけてくださいね。なんか、身分って確固たるもののような気がしますけど、実はすごく曖昧なものなのかもなぁってこれを書きながら考えちゃいました。そもそも僕はマンガのキャラクターなので、大人の事情で身分が変わることもありそうですけど(笑)。

そうならないためにも、データのじかん編集部と作者のトツカ先生にはお中元を贈ってご機嫌を伺っておこうかと思います。

では、また二週間後にお会いしましょう。さようなら!


(時田大夢)


作者:トツカケイスケ
埼玉県生まれ/東京都在住
明治大学理工学部卒業、デザイン制作会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして勤務し、2004年に独立。
「タイムくん」の漫画は、そんな作者のITへの予備知識やデザイナーとしての情報整理、イラストレーターとしてのスキルとシュールな性格が掛け算されて生まれています。
普段は本作とは違う3つの作風(コミカル・キュート・クール)を持ち、子供をモチーフにしたシニカルな作品で海外の展示にも多数出展。

https://www.totsunet.com/
Twitter | Instagram


「データのじかん」はThe Data Empowerment Company「ウイングアーク1st株式会社」が運営するオウンドメディアサイトです。

 


作者:トツカケイスケ
埼玉県生まれ/東京都在住
明治大学理工学部卒業、デザイン制作会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして勤務し、2004年に独立。
「タイムくん」の漫画は、そんな作者のITへの予備知識やデザイナーとしての情報整理、イラストレーターとしてのスキルとシュールな性格が掛け算されて生まれています。
普段は本作とは違う3つの作風(コミカル・キュート・クール)を持ち、子供をモチーフにしたシニカルな作品で海外の展示にも多数出展。

https://www.totsunet.com/
Twitter | Instagram


「データのじかん」はThe Data Empowerment Company「ウイングアーク1st株式会社」が運営するオウンドメディアサイトです。

メルマガ登録をしていただくと、記事やイベントなどの最新情報をお届けいたします。


データ活用 Data utilization テクノロジー technology 社会 society ビジネス business ライフ life 特集 Special feature

関連記事Related article

書評記事Book-review

データのじかん公式InstagramInstagram

データのじかん公式Instagram

30秒で理解!インフォグラフィックや動画で解説!フォローして『1日1記事』インプットしよう!

おすすめ記事Recommended articles

掲載特集

デジタル・DX・データにまつわる4コマ劇場『タイムくん』 データのじかんをもっと詳しく データのじかんフィーチャーズ 「47都道府県47色のDXの在り方」を訪ねる『Local DX Lab』 DXの1次情報をを世界から 『World DX Journal』 データで越境するあなたへおすすめの 『ブックレビュー』 BIツールユーザーによる、BIツールユーザーのための、BIツールのトリセツ CIOの履歴書 by 一般社団法人CIOシェアリング協議会 なぜ、日本企業のIT化が進まないのか――日本のSI構造から考える 日本ビジネスの血流である帳票のトレンドを徹底解説 データを武器にした課題解決家「柏木吉基」のあなたの組織がデータを活かせていないワケ BI(ビジネスインテリジェンス)のトリセツ 入社1年目に知っておきたい 差が付くKPIマネジメント CIOLounge矢島氏が紐解く トップランナーたちのDXの“ホンネ” データのじかん Resources 越境者のためのお役立ち資料集 AI実装の現在地点-トップITベンダーの捉え方 データでビジネス、ライフを変える、 面白くするDATA LOVERS データマネジメント・ラジオ by データ横丁 データのじかんNews データ・情報は生もの! 『DX Namamono information』 ちょびっとラビット耳よりラピッドニュース AI事務員宮西さん(データ組織立ち上げ編) 藤谷先生と一緒に学ぶ、DXリーダーのための危機管理入門 生情報取材班AI時代に逆行?ヒトが体感した「生情報」のみをお届け! データはともだち 〜怖くないよ!by UpdataTV Original データ飯店〜データに携わるモノたちの2.5thプレイス by UpdataTV〜 インサイトーク〜データで世界を覗いてみたら〜by WingArc1st + IDEATECH
モバイルバージョンを終了