終盤には、ウイングアーク1stとの資本業務提携を締結した2社が登壇。まずは株式会社帝国データバンク取締役 データソリューション企画部 部長の後藤健夫氏です。
自社にて保有する147万社分の企業データ活用の取り組みを進める同社と、ウイングアーク1stの資本業務提携が発表されたのは、まさにこの日のことでした。後藤氏は「帝国データバンクの企業データや企業情報ノウハウと、ウイングアーク1st様のデータ活用テクノロジーやデータ活用ノウハウを上手く組み合わせることで全人類上司化計画を実現したい」と期待を寄せます。
「例えば、営業ラインと製造ラインは意見が対立しがちです。なぜでしょうか。それは、それぞれが持つデータベースやソフトウエアが違うからです。時間軸も異なるし、見えている世界も違います。しかし、もしこれらのデータが同じデータベースに集約されたら、営業ラインも製造ラインも納得しながら働ける全体最適が実現するはずです。今後のウイングアーク1st様と当社が描く次代にご期待ください」(後藤氏)
もう1社は、Sansan株式会社 代表取締役社長の寺田親弘氏。
従業員1000名の企業で、1人年間100枚の名刺をもらったとしたら……。企業としては延べ10万人の人との出会ったことになります。もしもそれら出会いを可視化し、営業戦略の指針づくり、あるいは第一印象の可視化などを行えれば、それはその企業にとって大きな財産となります。寺田氏は、今年11月1日に発表されたウイングアーク1stとの資本業務提携について次のように言及しました。
「ウイングアーク1st様のデータに対する知見はトップクラスです。当社の名刺をデータ化する技術、そしてウイングアーク1st様のデータをさまざまな角度から可視化する技術——これらが組み合わさることで、ビジネスを推進するユーザーの皆様へ新たな価値を提供できると考えています。この提携を皮切りに、データからさらなる価値を生み出し、プロダクトの可能性を広げていきたい」(寺田氏)
5名によるゲストセッションが終わり、再びウイングアーク1st代表取締役社長の田中潤が登場。基調講演の総括として次のように話しました。
「データとテクノジーで人の価値を最大化し、世界を変える——今日はそのことを皆様にお伝えするためやってきました。ゲストセッションで紹介された取り組みからも分かるように、いろいろな方が多様な試みを進めています。それはここにいる皆様にとっても他人事ではありません。ぜひこれからも、皆様と一緒に世の中を変える働きかけをしていきたいと考えています」(田中)
WAF2019東京には、総勢3,700人超が参加。講演会場で行われた基調講演やランチセッションの他、複数の会場分かれての分科会プログラムにも熱心な聴講者が多数訪れ、熱気を帯びた1日となった。また、エキシビジョンホールでは、ウイングアーク1stを含む40企業以上による展示ブースが設けられ、来場者の質問に答える他、ハンズオンセッションやミニセッションも開かれました。
データのじかんでは、WAF2019東京での他のセッションの模様やスポンサー企業の声を、順次お届けする予定です。
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