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WAF2019 | UPDATA!基調講演〜データとヒトが作る“次代”〜「全人類上司化計画」で、労働生産性は飛躍的に向上する

         

2019年11月22日、プリンス パークタワー東京にてウイングアーク1st主催のカンファレンスWAF 2019|WingArc Forum 2019(以下、「WAF 2019」)が開催されました。今年のテーマは「UPDATA!」。データで組織やヒトをアップデートする示唆に富んだセッションや展示が行われました。


 基調講演では、ウイングアーク1stの代表取締役社長の田中潤が、昨年のWAFで掲げた「データを利用して人を”意思決定という付加価値の高い仕事”にシフトする」という考えをさらに進める「全人類上司化計画」を提示しました。

問題提起——労働生産性は高いのに、なぜ我々の生活は変わらないのか

ウイングアーク1st株式会社 代表取締役社長 田中 潤

「今、日本は新しい時代を迎えようとしています。その時、キーワードとなるのは『データとヒト』ではないでしょうか。データとヒトがこれからの時代をどのようにつくっていくのか」と講演を切り出しました。

まずスクリーンに映し出されたのは「データで見る日本の現状」。人口減少、少子高齢化に端を発し、日本の生産年齢人口率は低下。深刻な人手不足の状況に加え、国民1人当たりの所得はほとんど上がっておらず、GDPや国民所得増加率は中国などに比べると緩やかです。

そこでもう1つ、面白いデータがある、として田中が紹介したのは、「仕事における定型業務の度合いと、仕事でITを使う頻度を表したグラフ」。アメリカはITを使いこなしながら定型業務を減らしているのに対し、日本はITを使えておらず定型業務が多い状況を示し、「皆さんにも心当たりがあるのではないでしょうか」と呼び掛けました。

「一生懸命働いているし、労働生産性も高い。それなのに、なぜかわれわれの生活はあまり変わっていません。AIやRPAの市場規模は徐々に拡大しつつも、いまだに作業には定型業務や手作業が多いのが実状です。この先、日本が確実に変わっていくためには、“時給”(時間に対する対価)という既存の概念から、“成果給”(価値に対する対価)の概念へとシフトしなければならない。その考え方をベースに、“人の価値の最大化”を強く意識しなければならないでしょう。時間の概念で働くことの限界を突破すれば、人の価値はもっと高くなると考えます」(田中)

全人類上司化計画——DEJIRENが「情報と意思決定を近づける」

日本の現状を踏まえ、解決策として田中が提唱したのは「全人類上司化計画」というもの。「人は誰でも“意思決定者”になれます。すなわち、すべての人が意思決定者(上司)としてロボット(機械やソフトウエア)を部下のように教育し、彼らに定型作業や手作業を任せる。人は作業上の判断と意思決定だけに専念する——そんなイメージです。しかしそのために必要なのは、的確な判断や意思決定の精度向上に資する多様なデータ、そしてデータを扱うためのテクノロジーです」(田中)

ウイングアーク1st株式会社 執行役員CTO 島澤 甲

続けて田中は、「全人類上司化計画」の実現に寄与する新たな戦略として、データによるエネルギー革命を起こす新ソリューション「DEJIREN(デジレン)」を発表。2020年春に投入予定であることを明かしました。ここで同社執行役員CTOの島澤甲が登壇。DEJIRENの内容についてさらに詳しく触れました。

「これまでのビジネスシーンには、さまざまな情報活用のテクノロジーが登場しました。第1世代は、経営層の経営管理・戦略立案のためのダッシュボード。第2世代は、管理層を対象としたSFAツールやCRMツール等の部門ダッシュボード。第3世代は、IoTやRPA連携による全社的な通知・意思決定、自動化のツールと進化してきました。これは、オンプレミスから、クラウドへのテクノロジーシフトと言い換えることができます。情報活用の対象はますます広がり、現在は“第4世代”ともいうべき他社・グループ企業ともデータを行き来させながら企業間で連携する情報連携の世界が広がりつつあります。これら第3世代・第4世代の情報活用を効果的にするため、われわれはDEJIRENを開発しました。情報と意思決定を近づける、それがDEJIRENの大きなテーマです」(島澤)

基調講演では、ウイングアーク1stで実際に使われているワークフローシステムを用いたDEJIRENのデモも行いました。

 
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