オンプレミス型には、安定したシステム環境を半永久的に利用でき、カスタマイズの自由度が高いというメリットがある反面、導入コストが高くメンテナンスに時間がかかるというデメリットがあります。
DaaSはオンプレミス型に比べ導入コストが低く、サービスプロバイダに管理を任せられることから運用が簡単というメリットがあります。しかし特にパブリッククラウドは不特定多数が利用することから、高いセキュリティを必要とする業務には向かないと言えるでしょう。
業界や業務内容によって最適なVDIやDaaSの形態は変化します。それぞれの特徴を以下の表にまとめてみました。
プライベートクラウドDaaS | バーチャルクラウドDaaS | パブリッククラウドDaaS | |
コスト | 高 | 中 | 低 |
運用 | 難 | 中 | 易 |
セキュリティ | ◎ | ◎ | ○ |
カスタム性 | ◎ | ○ | × |
構築期間 | 長 | 長 | 短 |
対応サービス | — | Amazon Web Service(AWS) Microsoft Azure Google Cloud Platform | Amazon WorkSpaces Microsoft Windows Virtual Desktop(WVD) |
新型コロナウイルスをきっかけに導入が進んでいるDaaSですが、今回のパンデミックが収束してもその勢いが衰えることはないでしょう。最近では政府もその重要性を認めています。2020年3月、厚生労働省はテレワークを新たに導入する中小企業に対し、300万円を上限として導入費用を助成する働き方改革推進支援助成金(テレワークコース)を立ち上げしました。(現在は募集終了)
官民の両サイドから注目が高まるDaaS。勤務先でDaaSの導入が予定されているという方はもちろん、Daasという言葉を耳にしたことがなかった方にも、基礎知識をお届けできたなら幸いです。
【参考リンク】 ・ DaaSとは?~いま注目のDaaS。そのメリットと選別方法~ ・ DaaS(Desktop as a Service)の3つのタイプ比較 ・ VDIとDaaS(クラウド型)の違いは? 比較ポイントを徹底解説!!
(佐藤ちひろ)
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