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IP-PBXとは、IP電話機の回線交換を行う機器やソフトのことで、会社の内線電話網を構築し外線電話とつなぐための仕組み(構内交換機)です。

従来の交換機(PBX)では電話線を利用して社内電話をつないでいましたが、IP-PBXの場合は建物内部のLAN(TCP/IPネットワーク)を利用しており、建物外部のネットワークや公衆電話回線などに接続し、中継・交換も行います。専用機器を新たに導入するタイプと、既存のサーバーに専用ソフトを導入するタイプとがあり、導入コストやランニングコストを比較的抑えられることがメリットのひとつです。また従来型交換機と異なり、サーバーやコンピュータをネットワーク内に組み込むため、音声通話だけでなく、テレビ電話やいわゆるインテリジェントネットワークと言われるより高度なシステムを利用して通信ができるようになり、業務上のコミュニケーション効率の向上が見込める点もメリットです。

導入コストやランニングコスト、業務効率の他に注目したいメリットとして、地理的な制限が少ない点も挙げられます。従来型の交換機は支社や事業所などの拠点ごとに設置する必要がありましたが、IP-PBXの場合は本社など1拠点のサーバーを中心として、全国にある支社、事業所も1つのネットワークに組み込むことができます。そのため通信費削減や一元管理による管理運用面の効率化などが望める点も、IP-PBXの特徴です。さらに近年では、IP-PBXを自社内に設置・管理せず、外部の事業者に委託するクラウドPBXのサービスも出現しています。

IP-PBXはどこで活用されているのか?

IP-PBXのメリットは、導入コストやランニングコストが従来のPBXと比べて低く抑えられる点や、システムの高度化によって業務の効率アップが図れる点、地理的制限が少ない点などです。これらのメリットを活かし、複数拠点を持つ比較的大規模な企業を中心に、IP-PBXの導入が進められています。全国に多数の拠点があり、また複数階や複数フロア間での内線通話が頻繁な場合でも、IP-PBXであれば、階・フロアの横断はもちろんのこと、50を超える拠点数にも対応可能な製品もあります。さらに、システムを本社で一括管理することにより各拠点における管理の手間やトラブルの軽減も見込まれます。またテレビ会議システムなどとリンクさせれば、出張せずともスムーズに会議が行えるようになり、通信費だけでなく出張費などの経費を削減することも可能です。

このように、IP-PBXは大規模な企業にとって特にメリットのあるシステムですが、中小規模の企業でも普及してきています。総務・システム部門で時間やコストを割けない場合には、クラウドサービスを選ぶことで、IP-PBXの運用・管理を外部業者に委託することもできるため、予算のスリム化にもつながります。