タックスヘイブンという言葉を聞いたことがありますか?
英語で書くとTax Haven。直訳すると税の避難所となり、一般的には「租税回避地」と言われます。ちなみに、天国という意味のヘブンはheavenなので注意です。今回は、タックスヘイブンの意味から、数年前に世界中で話題になった「パナマ文書」まで取り上げたいと思います。
まずは、タックスヘイブンの意味についてです。朝日新聞では、以下のように説明しています。
国際金融取引を円滑に行うことを目的に、法人税などが一部あるいは完全に免除される国や地域。租税回避地とも呼ばれる。こうした地域に設立された多くの企業は、現地に本社事務所がある例はまれで、ほとんどは連絡用の私書箱があるぐらい。管理も専門の代行業者に任せる書類上の会社(ペーパーカンパニー)が目立つ。企業情報は基本的に非開示で、誰が代表者なのかわからないこともよくある。
タックスヘイブンでは、法人税や所得税、相続税などがまったく掛からないか、税率が極めて低いことが特徴です。代表的なタックスヘイブンは、バハマ、バージン諸島、ケイマン諸島などです。
これらの地域ではあえて税金を下げることで、世界各国の企業を集めようとしています。その結果、企業だけではなく富裕層も会社をつくってタックスヘイブンに資産を移すようになりました。
このように、企業や富裕層などにとっては租税を回避できるというメリットがあります。しかしながら、タックスヘイブンには問題点もあるのです。
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