データの歴史とは、いわば人類の歩んできた情報共有の歴史です。
データ(data)とは、「与える」という意のラテン語ダーレ(dare)の受身形から派生した言葉で、「論拠・基礎資料、実験や観察などによって得られた事実や科学的数値」を意味します。
論拠を出すには議論が必要で、議論の礎になるのはコミュニケーションです。コミュニケーションには、人々が共有する思想が必要であり、その思想を伝えるために、会話や文字、数字、画像が使われます。太陽や月の動きは暦や時計の基礎となり、思想や知恵を拡散するメディアとして紙が生まれました。その後、ラジオやテレビなど大勢に向かって情報を伝達する「マス・コミュニケーション」が登場しました。パソコンやインターネットの登場により、一方通行になりがちだったマス・コミュニケーションの形もまた変わろうとしています。
近年ではスマートフォンがもっとも活用されているコミュニケーション手段となりつつあります。と同時に、動画の活用など表現方法も豊かになっています。人とデータが今後どのような歴史を紡ぐのか、この年表の続きは私たちにかかっています。
この長く、深いデータの歴史をわかりやすくインフォグラフィックにまとめてみました。
「デジタル機器は紀元前から存在した!」と聞くと、耳を疑う人も多いかと思いますが、よくデジタルかアナログか、という論争で例に出されるのが「そろばん」です。機器がデジタルかアナログか、というのは厳密に言うと「連続的なデータを扱うのがアナログで、段階的なデータを扱うのがデジタル」で区別されるので、この定義に従うと、そろばんは疑う余地なくデジタルな機器です。続きを読む
「データ」という言葉もそうですが、知っているようで知らない言葉、改めて意味を問われると即答できない用語は意外と多いものです。「デジタルとアナログの違いを教えてください」と聞かれたら、皆さんはどう答えるでしょうか?続きを読む
「1メートル80センチの身長」や「牛乳の1リットルパック」「熟成肉の300グラムステーキ」「100メートル走」という言葉から、私たちは「だいたいこれくらいの量だ、このくらいの大きさだな」と想像することができます。続きを読む
いつの時代にも新しい物が好きな人はいるものですが、第11代薩摩藩主・島津斉彬もその1人だったそうです。今風にいえばガジェット好きなお殿さまで、日本で最初に写真撮影された人物として知られています。島津斉彬は非常に進歩的でテクノロジーへの興味関心が高かったことで知られており、反射炉や溶鉱炉の建設、ガラス、ガス灯の製造などを進めました。続きを読む
(岩崎史絵)
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