「ロジックツリーってそもそも何?」
「ロジックツリーのテンプレートはある?」
上記のような疑問をお持ちの方がいるのではないでしょうか。
ロジックツリーとは、課題解決のためのフレームワークのことをいい、Excelやマインドマップツールによって作成できます。
本記事では、ロジックツリーとはそもそも何なのかわからない方のために、ロジックツリーの概要と活用するメリット、ロジックツリーの種類、ロジックツリーを作成できるツールを紹介しています。
記事の最後では、実際に小売業で使用できるロジックツリーテンプレートを紹介していますのでぜひ参考にしてください。
また、「データのじかん」では、小売業以外の業界のロジックツリーテンプレートをいくつか提供していますが、いずれも無料会員登録が必要となっていますので、テンプレートをダウンロードして使用したいと考えている方は、ぜひ下記より登録してみてください!
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・すべての資料ダウンロードができます。ロジックツリーとは、多種多様な問題を分解の木として、原因や解決法を見つける際に活用できる課題解決フレームワークのことを言います。
種類としては下記が挙げられます。
上記のような形で使用されるフレームワークであると覚えておきましょう。
ロジックツリーを活用するメリットを紹介します。
順に紹介します。
ロジックツリーは問題の全体を把握できるというメリットがあります。
ロジックツリーで問題を定義し、原因を実際に書き出すことで、その問題の全体像を見える化できます。実際に書き出すことで、メンバー間での共有が簡単にできる点や、問題を把握しきれていなかったり、メンバー間で把握レベルが異なったりする場合には、前提のすれ違いが減るという利点もあります。
よって、ロジックツリーを作成することで、自分だけではなくメンバー全体での問題の把握ができます。
2つ目に紹介するロジックツリーのメリットは、問題の原因を特定できることです。企業全体の売上成長率が伸びていないという問題に直面した時、伸び悩んでいる原因が直感的にわかることはほとんどないかと思います。
そこでロジックツリーを作成すると、前述した通り問題の全体像を把握できるので、全体から徐々に掘り下げつつ、問題の原因をリストアップすることができるでしょう。
よって、ロジックツリーには問題の原因を特定する利点があります。
ロジックツリーには問題の解決策を作成できるというメリットがあります。
「②問題の原因を特定できる」で解説した通り、ロジックツリーにて問題の原因を特定した際には、その問題の「原因の解消」自体を課題と捉えて別のロジックツリーが作れるので、問題の解決策に繋げることが可能です。
具体的な作成方法としては、課題解決のためのアイデアをツリー下部に書き出し、アイデアを実現可能にするアクションプランをリスト化してください。
上記のようにロジックツリーを作成することで、問題の解決策の作成ができるでしょう。
ロジックツリーを作成することで、問題の優先順位を作成できます。
それぞれの問題に対して、解決可能なアクションをロジックツリーに書き出すことで、「どのようなアクションが問題への影響が大きいのか」「どのアクションを行えば早く取り掛かれるのか」など、優先順位がつけやすくなります。
よって、ロジックツリーを作成すれば、問題の優先順位を作成できます。
ロジックツリーは問題の全体像が共有できるというメリットがあります。
これは「①問題の全体を把握できる」でも触れましたが、ロジックツリーに企業の問題や問題に対する作成者の思考を書き出し俯瞰できるようにすると、整理できるのはもちろん、メンバー全体に共有しやすくなります。
ロジックツリーを作成せずに、問題に対する解決案やアクション内容を記載するだけだと、その必要性を理解してもらうには時間がかかってしまう可能性がありますが、ロジックツリーであれば、解決案を出すまでのプロセスまでが一目瞭然であるため、すぐに問題解決に取り組めるでしょう。
よって、ロジックツリーの作成は、問題の全体像を共有できる利点があります。
前章ではロジックツリーを活用するメリットを解説しましたが、本章ではロジックツリーの種類を紹介します。
1章にて少し触れましたが、本章で紹介するロジックツリーは下記になります。
それぞれ紹介します。
まず1つ目に紹介するロジックツリーは、原因研究ツリーです。
原因研究ツリーとは、問題に対しての原因を書き出し、根本の原因が何なのかを明確にする使い方です。
具体的には、下記のようにまとめてみましょう。
上記は、コンバージョン率が悪い場合に、何が原因でコンバージョン率が悪いのかをひとつひとつまとめたロジックツリーとなりますので、参考にして原因研究ツリーを作ってみてください。
2つ目に紹介するロジックツリーは要素分解ツリーです。
要素分解ツリーは、課題やトピックの内容・要素を分解し、選択肢を決定づけるために役にたつ分解式のロジックツリーです。
具体的には下記のような作り方です。
上記のロジックツリーは、広告の種類を分解した要素分解ツリーで、商品広告で使用可能な広告の種類を要素分解を表しています。
要素分解ツリーを作成する際は上記を参考に作成してみてください。
3つ目に紹介するロジックツリーは、問題解決ツリーです。
問題解決ツリーは、解決したい問題・事象に対しての改善策や、どのようなアクションをとるか決める際に役立つツリーです。
具体的には下記のように作成します。
上記のロジックツリーは、商品サイトのコンバージョン率をどうやって上げるのか、その解決策とアクションは何なのかを表しています。
最後に紹介するロジックツリーは、KPIツリーです。
問題解決ツリーの派生系となるKPIツリーとは、企業・会社といった組織の大きな喪p狗票であるKGIの関係を記載したロジックツリーです。
具体的には下記のような形で作成します。
上記のような形で作成するだけではなく、場合によっては具体的な数値を用いたKPIツリーも存在し、KGIの目標を実現する際に役にたつアクションプランの計画も行える利点があります。
次にロジックツリー作成のためのツール・アプリを4つ紹介します。
順に紹介しますので、ロジックツリーを作成する際は、ぜひ活用してみてください。
ロジックツリーを作成する際におすすめのテンプレートツールとして、SmartArt(Excel)が挙げられます。
ExcelのSmartArtでは、階層構造の作成が容易にできる機能があるので、縦方向ではなく横方向に広がる階層のテンプレートを使用することで、ロジックツリーの作成が可能です。
具体的な作成方法の手順としては下記になります。
簡単に紹介すると上記で、ロジックツリーを作成できます。補足としては、同じ階層を増やしたい場合には「Enter」、下の階層にしたい場合には「Tab」、ひとつ上の階層にする場合には「Backspace」を押せば設定可能です。
引用:Xmind公式サイト
Xmindは、シンプルな作りとなっているため簡単に利用できるマインドマップツールで、ロジックツリーとしての利用が可能です。
ちなみに、マインドマップとは、思考を可視化して発想を豊かにするツールをいいます。したがって、ロジックツリーとマインドマップには目的に違いがあり、自由な発想を可視化して新しいアイデアを構築するのに適しています。
Xmindは基本的に有料ではありますが、無料試用版がありますので、組織としてロジックツリーの活用を検討している方は、一度無料版をお試しの上、豊富なテンプレートを活用してみましょう。
3つ目に紹介するロジックツリーが作成できるツールは、MindMeisterです。MindmeisterもXmindと同様にマインドマップツールではありますが、ロジックツリーツールとしての利用が可能です。
特徴としては、メンバー同士での共同編集ができる他、モバイルアプリも提供されているため、思いついた時にすぐに思考を可視化できます。
無料プランをはじめとして、4つの料金プランがありますので、企業や組織の規模に応じてプランを上げ、複数のメンバーで活用してみてください。
最後に紹介するロジックツリーが作成できるツールは、miroです。
miroはテンプレートが豊富で使い勝手が良く、多くの人気を集めているオンラインホワイトボードツールです。
プランとしては下記の4つを設けており、プランを上げることで、利用可能人数の増加はもちろん、高解像度でのエクスポート機能や独自のリモート会議ツールが利用できるようになります。
miroについては下記のデータのじかんで詳しく紹介していますので、どのようなツールか気になる方はぜひ参考にしてください。
もうリアル会議には戻れない? オンラインホワイトボード「miro(ミロ)」 メリットや使い方を解説
では、本章より小売業で実際にすぐに使えるロジックツリーテンプレートを下記の流れで紹介します。
順に紹介します。
小売業の各業務で取得できるデータの種類と箇所をピックアップしています。
これらを把握することで現状どこまでデータを活用することができるか?といったことが明らかになります。
比較的、抽象度が高いKPIで、それが何を要素にしているか?といったことへのアプローチを示します。
KPI B~Gはそれぞれ同じ物理量であり、KPI Aはこれらの総和で成り立つことがセグメント分解の前提になります。
小売業の利用目的をAIDMAで分解することで、利用者の“状態”の内訳を示すことができるようになります。
状態をさらに分解することで、行動も分かるようになり、KPI向上のための具体的なアクションが模索できるようになります。
小売業の経営指標を利益、売上、行動の順にブレークダウンし、数式によるモデル化の流れを示しています。
KPIの要素になりうるか?といったケースで、その因果関係を追及するときのプロセスを示しています。
成功基準を設定することがとても重要です。
特定の問題を提起し、それをロジックツリーで「ばらす」ことで関連する要素を網羅します。
小売業の経営指標達成のためのKPIの分類を頂点とし、それに繋がるKPIを抽象度の高い方から低い方へリンクさせます。
最終的に具体的なアクションに行き着くことがKPIロジックツリーの作成の決め手になります。
今回は、課題解決のためのフレームワークであるロジックツリーについて解説しました。おさらいですが、ロジックツリーには下記の4つの種類がありますので、用途に応じて使用する必要があります。
しかし、上記を一から作成するのは難しいかと思いますので、ロジックツリーテンプレートの活用がおすすめです。
本記事では小売業ですぐに使えるロジックツリーテンプレートを紹介しましたが、データのじかんでは、飲食業や製造業といった他の業界で活用できるロジックツリーテンプレートを紹介しています。
下記がロジックツリーテンプレートの一覧ページとなりますので、自身が生業としている業種のテンプレートがありましたら、ぜひ活用してみてください。
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