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映像や音声をインターネットで共有する、というのは今となってはすっかり当たり前になりました。そんな中、最近ではこれまでなかなかデータ化できなかった情報にも注目が集まっています。

その一つが「触覚データ」です。

触覚をデータ化する、というとなかなかイメージしづらいかもしれませんが、現在触覚をより的確にデータで再現するために、様々な手法が開発されており、実際に私達の身近な製品にも反映されています。

そこで今回は、「触覚データ」ってどんなものなのか?どのように実用化されるのか?などをご紹介します。

なぜ今「触覚データ」が注目されるのか

触覚データに対する関心は様々な業界において年々高まってきています。その背景には、2020年に予定されている次世代の移動通信システム5Gの提供開始があります。

超高速、大容量、多接続という特徴を持つ5Gの登場により、家電など様々な電子機器に通信機能が搭載されるようになることが予想されています。また、動画配信による情報発信や通信が更に盛んになっていくでしょう。

そうした中で、触覚データの活用によって、電子機器の操作の利便性をより高められたり、動画配信におけるにおけるユーザー体験の質がグッと上がったりすることが期待されているのです。

例えば、スポーツの試合をVR動画で配信し、その際、触覚データを用いた様々な効果を用いることで、家にいながら試合会場で観戦しているかのような臨場感を持って映像を見ることができる、というような使い方が想定されています。

しかし、一口に触覚データを用いた効果と言ってもなかなか想像がつかないという人も多いのではないでしょうか?

そこで続いては、私たちの身近にある触覚データを活用した製品やサービスについて簡単に解説しようと思います。

iPhoneや映画館、身近なところで活用される触覚技術

触覚を再現し伝える技術を、「ハプティクス(触覚技術)」と言います。
その名の通り、機械において力や振動、ちょっとした動きを利用して、様々な皮膚感覚を利用者に与える技術です。実は、この技術は既に様々な機器において採用されています。

その中でも特に身近なものの一つとして、 iPhone をはじめとしたスマートフォンでの活用があります。

iPhoneでは6Sから3D Touchと呼ばれる、振動でボタンを押す動作などが再現できる技術が搭載されています。

3D Touchが搭載されている機種では、画面の下部についているボタンは電子制御で動作します。したがって、電源がついているときに利用者がボタンを押すと、あたかもボタンを押し込んでいるような感覚が得られますが、これは電源が切れるとボタン部分を押しても何の反応もなく、押し込むこともできません。また、3D Touchでは、長押しの動作と押し込む動作を区別できる、というのも大きな特徴です。

さらに iPhone XR以降は、物理ボタンがなくなり、「Haptic Touch」という新たな触覚フィードバック技術が搭載されました。

その他にも、ゲームの中で攻撃を受けた時に、コントローラーが振動して、その衝撃を再現する、というのにもハプティクスが活用されています。

そして、ハプティクスを活用したエンタメサービスとして、最近、日本でも注目を集めているのが、2009年に韓国で初めて採用された、4DX®デジタルシアターと呼ばれる映画上映システムです。日本では2013年に初めて導入されて以降、4DXを搭載する映画館の数は年々増えてきています。

4DXでは映像や音声に合わせて座席が動作したり環境効果が体感できます。特に座席の動作において触覚技術が活用されており、例えば地響きや、背後から襲われたかのような衝撃、落下する際の浮遊感や足元の感覚などを振動やちょっとした動作によって再現しています。

このように、ハプティクスのは、私たちの生活においても既に活用されていることが伝わったかと思います。

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