- 更新:2022.11.29
- 公開:2021.06.25
・広告費がどれだけ売り上げに貢献するのか?
・部品のばらつきと製品の不良率に関係はあるのか?
・駅から距離が離れるとどれだけ家賃が安くなるのか?
例えば上記のような問いの答えに迫る手段の一つとして用いられる回帰分析。これは実用的な統計学的手法の一つであり、使いこなしたいと考える社会人の方は多いでしょう。
本記事ではそんな回帰分析の手法について、Excelを使った実行方法とともに解説いたします!
回帰分析とは
回帰分析とは、“目的変数yに予測変数xがどれだけの影響を与えるのかを予測する方法”です。目的変数とは、広告費をかけたときの売り上げのように求めたい“結果”のことで、予測変数はその結果を予測するために使われる“原因”を意味します。予測変数の変化に従って目的変数が変化することから、目的変数は従属変数、予測変数は独立変数と呼ばれることもあります。
回帰分析のなかでも最も有名なのが以下の単回帰分析です。
説明変数が一つ、すなわち単一だからこそ単回帰分析というわけです。また、単回帰分析は直線で表すことができる線形回帰分析に該当します。
一方、説明変数が2つ以上存在する線形回帰分析は重回帰分析といい、以下のような回帰式で示されます。
目的変数と予測変数の関係を線形以外で仮定する非線形回帰分析も存在し、「ロジスティック回帰分析」「多項式回帰分析」などが含まれます。
この記事では、単回帰分析と重回帰分析を実行する方法だけを取り扱います。
Excelの「分析ツール」を呼び出すための手順
実はExcelには「回帰分析」を行える分析ツールが用意されています。
デフォルトではない場合があるため、以下の手順で導入しましょう。
【1】Excelの「ファイル」タブをクリックし、呼び出したホームボタン左下の「オプション」を選択する
【2】ポップアップされたウィンドウから「アドイン」を選択。画面下部の「管理」における「Excelアドイン」の「設定」をクリックする
【3】アドインの画面に遷移したら「分析ツール」のチェックボックスにチェックを入れて「OK」
【4】「データ」タブの右端に「データ分析」ボタンが追加されていれば、完了!
単回帰分析・重回帰分析をExcelで実行する方法
それではさっそく、Excelで線形回帰分析を行ってみましょう!
……といっても分析ツールを使えば線形回帰分析は簡単に行えます。
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